拳王軍
けんおうぐん
拳王(ラオウ)を王とする軍団。世紀末の世に覇を唱える拳王が、その野望を実現させるために立ち上げた巨大軍閥。恐怖で世を支配するという拳王の考えに基き、領土の街や村を力で支配している。
マミヤの村で拳王が
ケンシロウと引き分けたのを機に一時混乱を来たし、戦力を落とすも、拳王の傷が癒えると同時に再び覇道へと邁進。対抗組織であった
KING軍や
聖帝軍が壊滅した後、最後の抵抗組織である
南斗最後の将の軍との戦いに臨み、拳王が
南斗の城を落とした時点で事実上覇道を成した。しかしその後、拳王はケンシロウとの戦いのために軍を捨て、また兵達は、愛する者にまで手をかけたラオウの姿を見て戦いの虚しさを知り、武器を捨てて家族の下へと戻った。
ラオウ外伝 天の覇王では、軍を立ち上げる所からのストーリーが展開。
修羅の国の幼馴染である
ソウガ、
レイナと合流したラオウは、まず自らの覇道の拠点となる城を手に入れるために
カサンドラを制圧。だがそこは牢獄として造りかえることになったため、次に
鬼王ゴラムの居城である
鬼巌城へと目をつけ、圧倒的な力でゴラムを撃破。城を奪い、ゴラムの手下達であった者達を配下に加えたラオウは、自らの名を拳王と改め、その場にて拳王軍の発足を宣言した。
鬼巌城を改築して作り上げた居城「拳王府」を拠点に、レイナによる戦闘の鍛錬やソウガによる武器防具の強化を行い、他の野盗を圧倒する力を獲得。ラオウの愛馬・
黒王や、
リュウガ、
ウイグルといった新戦力、そして
聖帝軍と自軍優位の同盟を結ぶなどして戦力を拡大していった。
◆拳王軍団員
[大将]
ラオウ
拳王軍の王。世紀末覇者。北斗四兄弟の長兄。
[愛馬]
黒王号
ラオウの愛馬。
[軍師]
ソウガ
軍士。修羅の国出身。嵩山旋風脚の使い手
サクヤ
女軍士。占卜を特技とする。黒山陰形拳の使い手。
ウサ
副軍士。不用意な一言でラオウに殺される。
[親衛隊]
レイナ
拳王親衛隊の隊長。双剣の剣士。ソウガの妹。
ザルカ
拳王親衛隊の男。首長処刑刀術の使い手。
カシム
拳王親衛隊の男。ザルカの相棒。
[将軍]
ザク
拳王軍団団長。リュウガ軍の兵長を務めていたこともある。
バルガ
拳王軍屈指の武将。
ガルダ
南斗神鳥拳の使い手。
[総参謀]
ギラク
拳王軍総参謀。空を飛ぶことができる。ヅラ。
[執事]
ヨウ
拳王軍の執事。
[侵攻隊]
ガロン
マミヤの村へと侵攻した隊の隊長。火闘術の使い手。
カレン
拳王軍の女戦士。南斗翡翠拳の使い手。
ゲルニ
1000の部下を持つ拳王侵攻隊の隊長。
ジン
ゲルニの部下。かつては職場の上司だった。
[アミバの隊]
アミバ
トキに化けて人体実験を行なっている男。自称天才。
ハブ
木人形狩り隊の部隊長。野猿牙殺拳の使い手。
ギュウキ
木人形狩り隊の一人。
熊男ゴーダ
アミバの人体実験によって熊の力を得た男。
蛇男
アミバの人体実験によって蛇の力を得た男。
蟷螂男
アミバの人体実験によって蟷螂の力を得た男。
ゴウム
木人形狩り隊の部隊長。
ネバダ
トキ親衛隊の隊長。アミバの旧友。
[カサンドラ]
ウイグル
カサンドラの獄長。泰山流の鞭術、蒙古破極道の使い手。
ライガ
カサンドラの衛士。フウガの双子。二神風雷拳の使い手。
フウガ
カサンドラの衛士。ライガの双子。二神風雷拳の使い手。
ザコル
カサンドラ処刑部隊の隊長。
ターゲル
ウイグルの手下。黒掌十字拳の使い手。
ベラ
カサンドラの女囚人。蘭山紅拳の使い手。
襲撃隊
ウイグル配下の部隊。
ギオン
かつての智将軍の王。初代カサンドラ獄長。
[リュウガ隊]
リュウガ
拳王軍の将。泰山天狼拳の使い手。ユリアの兄。
ガロウ
リュウガの副官。泰山流斬人抜刀術の使い手。
ギュンター
リュウガの配下の一人。
[偵察隊]
シーカー
拳王偵察隊の一人。トカゲのような男。
ギハン
拳王偵察隊の一人。空を飛ぶことができる。
リガ
拳王偵察隊の一人。
ダル
拳王偵察隊の一人。
グマイ
拳王偵察隊の一人。
カガリ
拳王偵察隊の一人。
サグ
拳王偵察隊の一人。
[決死隊]
ブルグ
拳王決死隊の隊長。
[特殊部隊]
コビト
老婆に扮していた男。通称・でかいババァ。
[機動バイク隊]
機動バイク隊
拳王機動バイク隊のメンバー達。
[新兵募集隊]
ダビデ
拳王新兵募集隊の隊長。
グレン
ダビデが育て上げた殺人マシーン。ターミネーター。
[先遣隊]
拳王先遣隊
カンを鞭で痛めつけていた兵士達。
モーガン
拳王先遣隊の隊長。極度のドライブ好き。
壊し屋
モーガンの手下。巨大なハンマーを使う二人組。
[長槍騎兵隊]
ヤコブ
拳王長槍騎兵隊の隊長。
[刺客隊]
ジェモニ
拳王刺客隊最強の男。泰山流剣舞術の使い手。弁慶。
[影部隊]
影部隊隊長
拳王影部隊の隊長。忍者。
[双胴の鯱]
赤鯱
ラオウと共に修羅の国へとわたるはずだった海賊。
[特攻隊]
ジャック
拳王軍特攻隊の隊員。かつてジライ団所属。
[侵略部隊]
シュカン
拳王軍侵略部隊司令官。
ガラハ
シュカンの侵略部隊の部隊長。
[バスタ軍]
ヨナ
バスタ軍の総司令官。
バスタ
バスタ軍の長。詳細不明。
[その他の団員]
ソウジン
ライガ、フウガの師匠。風雷十極拳の使い手。
破鋼棍の男
烈闘破鋼棍の使い手。
ガルフ
メディスンシティーの支配者。犬大好き。
ゾリゲ
メディスンシティーの薬品倉庫の守人。硫酸玉使い。
アビダ
人間投げコンテスト主催者。
ゴンズ
人間投げコンテスト新記録を出した男。
サバト
ジノムの村の支配者。大食漢。
ブーガル
風呂大好き男。風呂で自らの体臭を消し、気配を消す。
背水の男
拳王という名の恐怖を背負った男たち。
ドルフィ
泰山黒影拳の使い手。
ゼンダ
ドルフィの相棒。
バルダ
橋で検問を行なっていた男。華山三叉槍の使い手。
ヒルカ
拳王軍一冷酷非情な男。泰山妖拳蛇咬帯の使い手。
ジャドウ
巨大な改造バイクに乗って戦う男。
ゲンショウ
山奥の宗派の僧。無理矢理配下にさせられている。
錆び確認男
ラオウがフドウの拳の錆を確認するためにけしかけた男。
ハクリ
リュウの育ての親。
リセキ
ケンシロウがリュウを預けた老人。
ジンバ
かつてのコウケツの上官。
コウケツ
かつての拳王軍の馬係。後に大農場主に。
バラン
拳王の弟子。後に光帝バランとしてブランカを支配。
建設指揮長
拳王府の建設の指揮長をまかされた男。
ゲラ
グマイの友人。名前だけ登場。
レギド
拳王軍の新兵。かつて軍閥の長だった。
[傘下の軍]
メギス
メギス軍の長。我王軍と内通
ドハン
ドハン軍の長。我王軍と内通。
ラブラデス
ラブラデス軍の長。我王軍と内通。
◆拳王軍配下の軍団・部隊
- カサンドラ軍
- 不落の街・カサンドラにて、拳王軍に逆らった囚人達の管理を行なっている者達。獄長のウイグル、門番のライガ、フウガの手によって、不落の伝説が守られ続けている。だがトキを解放せんと訪れたケンシロウの前にライガ、フウガは敗北し、この男なら伝説を打ち敗れるかも知れぬと思ったライガ達は、自ら門を開放。その後、獄長であるウイグルが直々にケンシロウと戦うが、返り討ちにあい、仇をとろうとした兵士たちも、ケンシロウのひとにらみによって戦意を失った。
TVアニメ版では、ウイグルの死によって兵士たちも恐怖から解放され、ケンシロウらの味方に。その後に現れた拳王親衛隊や拳王決死隊といった者達と、囚人達と力を合わせて戦った。
カサンドラ処刑部隊
ザコルを隊長とした、カサンドラの処刑部隊(エクスキューショナー)。トキの居場所を探るマミヤを追い、荒野の教会の前で捕らえたが、そこがレイとの待ち合わせ場所だったため、程なくケンシロウ達が登場。マミヤを人質に抵抗するも、全く意味を成さず、兵たちは一目散に逃亡。ザコルは秘孔を突かれて眠らされ、ウイグルへの伝言を命ぜられた。
ターゲルの部隊
黒掌十字拳のターゲルが率いる部隊。ケンシロウへの刺客として送り出したベラの様子を見張り、任務を放棄したベラと、その母親をを処刑した。その後、戻ってきたケンシロウ達と戦闘になり、部下たちはレイとマミヤの前に全滅。ターゲルもケンシロウの北斗撃墜指をくらい死亡した。TVアニメ版に登場。
カサンドラ襲撃隊
TVアニメ版に登場したカサンドラの精鋭部隊。カサンドラへ向かうケンシロウ達の前に現れ、一斉に襲撃。レイによると、ケンの動きが本調子ではなかったらしいが、それでも全く相手にならず、全滅した。人数は、確認できるだけで総勢9人。
- 拳王親衛隊
- 拳王の身辺警護を行なう精鋭部隊。だがそもそも王が警護を必要としない強さの人間である事から、作中ではあまりそのような描写は見られない。
カサンドラに現れた拳王親衛隊
ザルカとカシムが率いる部隊。ウイグルが死に、歓喜に沸く囚人対の前に現れ、再び拳王という名の絶望を人々に与えた。その後、トキの牢へと続く道を塞ごうとするが、ライガフウガによって岩壁を支えられてしまったため、二人を殺害。更に塔の中でケンシロウに襲い掛かるも、ザルカは返り討ちに。残されたカシムは、偽トキを殺すフリをしながら、別働隊がトキを連れ出す時間を稼ぐも、秘孔によって自分からトキの場所を示してしまい、更に別働隊もトキの北斗有情破顔拳を喰らい死亡した。
レイナの親衛隊
レイナが率いる親衛隊。ラオウ伝 殉愛の章における冥王軍戦や聖帝軍戦で、敵軍に真っ先に特攻し、本隊のための道を切り開くような役目を担った。少数で大軍を蹴散らしていることから、かなりの精鋭揃いである事が伺える。
- 風雷門
- かつてライガとフウガが二神風雷拳を学んだ門派。拳王の配下となり、トキの救出に向かわんとするケンシロウ達を止めるためにカサンドラを訪問。師ソウジンが率先してライガ、フウガを鋼線で捕縛した。その後、ケンシロウ達の前に立ちはだかるも、弟子たちは敗北。ソウジンは鋼線から脱出してきたライガ達と再度戦うも、捨て身の勇気を得た2人に鋼線を破られ、死亡した。
- 拳王決死隊
- ブルグが率いる部隊。戦国時代の武将のような甲冑を纏っている。崩れ行くカサンドラの監獄塔にてケンシロウ達に襲い掛かるが、敗北。隊長ブルグは巨大な岩塊で塔の入り口を塞ごうとするも、ライガ・フウガによって岩を支えられてしまったため、刃で二人を抹殺した。その後、誰一人カサンドラから出すまいと門の前に立ち塞がるが、ケン、レイ、マミヤに、カサンドラ兵や囚人を加えた大人数を相手に歯が立たず、隊は全滅。ブルグもケンシロウに敗北し、ライガ、フウガの親友・タカに刀を突き立てられて死亡した。TVアニメ版に登場。
- 拳王侵攻隊
- 敵軍の領土へと攻め入り、武力によってその地を奪い取る事を目的とした部隊。拳王自身が隊を率いて侵攻を行なうことも多い。
ガロンの拳王侵攻隊
火闘術のガロンが率いる侵攻隊。マミヤの村を制圧し、村人達に拳王軍のマークの焼印を押させた。その後、忠誠を誓わぬリンを焼ける鉄板の上で殺そうとするが、間一髪でレイが到着。南斗水鳥拳の前に部隊は蹴散らされ、ガロンも自らの腹のガソリンに火を引火させられ爆死した。生き残った者達は、その後のラオウとレイ、トキ、ケンシロウらの戦いを周囲で見守り、ケンシロウと引き分けたラオウの姿を見て一目散に逃げ出した。
風の旅団と戦う拳王侵攻隊
ヒューイ率いる風の旅団に壊滅させられた部隊。生き残った一人は拳王のもとへと報告に走り、風の旅団の脅威を伝えると共に息絶えた。TVアニメ版では、3組の侵攻隊が旅団に壊滅させられている。
朱の軍団と戦う拳王侵攻隊
シュレン率いる朱の軍団に襲われた拳王侵攻隊。火矢での先制攻撃を受けた後、隊長はシュレンの五車炎情拳で切り裂かれた。TVアニメ版にのみ登場。
羅国を攻めた拳王侵攻隊
智王軍の領土である羅国に攻め入った、2000もの兵からなる拳王侵攻隊。ギオンの策にかかり、黒王谷に誘い込まれ、1000頭もの野生の馬達に襲われて壊滅。逃げ帰った班長が拳王に顛末を報告した。アニメ版ではその後ラオウ達を黒王谷へと案内するが、馬の嘶きに怯えて逃亡し、ラオウに吹っ飛ばされた。小説版では戻ってきたのは班長ではなく副隊長になり、ラオウを黒王谷へと案内するも、馬達の住処を見つかられなかったため、ラオウの怒りの鉄拳を喰らい殺されている。
ゲルニの侵攻隊
ゲルニが率いる1000人からなる部隊。とある村を支配していたが、兵の一人であるジンにハゲ頭を笑われた事で、ゲルニはジンを斬首。それを庇った村人たちも、ゲルニの命により、侵攻隊の隊員達の手で全員処刑された。ラオウ外伝の小説版に登場。
- 拳王偵察隊
- 敵軍のエリアへと潜入し、情報の収集を行い、本隊への方向を行なう部隊。ラオウ外伝においては、飛翔能力を持つギハンが、ケンシロウの偵察を行なうなどしてその任務にあたった。
シーカーの偵察隊
シーカーが率いる偵察隊。夜間行動中にマミヤの姿を発見し、襲撃。部下たちは全滅する中、シーカーは鉄パイプを用いてマミヤを追い詰めたが、かけつけたケンシロウによって葬られた。手下が登場するのはアニメ版のみ。
砂漠の村偵察隊
ソウガが砂漠の村の偵察に赴く際に同行させた10人の隊員。村人達と冥王軍との繋がりを探るが、単独行動していたリガが死亡。その後ダル、グマイ、カガリといった者達も次々と行方をくらませ、最終的にはソウガを含む全員がガイヤの黒山陰形拳の前に倒された。
- 拳王特殊部隊
- コビト(でかいババァ)らが所属する部隊。とある小屋で民間人を装い、ケンシロウ達を毒殺、暗殺しようとした。しかし巨漢のコビトが老婆に化けるという無理設定や、天井裏に潜んでいた男の気配がバレバレであったことが災いし、作戦は失敗に終わった。TVアニメ版では更に老人に扮した三人の男も店内にいる。
- 拳王機動バイク隊
- TVアニメ版に登場した拳王軍の部隊。マミヤの村へと向かうケンシロウ達の前に現れ、マミヤをナンパしようととするが、相手がケンシロウ一行であることに気付き、戦いを挑んで全滅。
- ガルフの部隊
- 狗法眼ガルフが率いる部隊。メディスンシティーの支配を任されていたが、拳王がケンシロウとの戦いで傷ついたことを知り、暴徒化。ガルフが作った「犬を殺した者は死刑」という法に基き、暴れる野犬たちを村中に放置し、それを殺した村人を惨殺するという非情なる行いを繰り返した。村で犬を殺したマミヤを捕らえ、処刑しようとするが、それを阻まんとケンシロウ達が登場。ガルフが殺されたことで、残された配下たちは一目散に逃亡した。TVアニメ版では、薬品倉庫にてゾリゲなる男が立ちはだかり、マミヤやレイに襲い掛かるが、彼がガルフの部下であるかどうかは定かではない。
- リュウガ部隊
- 天狼星のリュウガが率いる軍団。拳王の名を汚す腐った枝を刈るため、各地で暴虐を働く拳王配下の者達を粛清して廻った。その後、リュウガは独断の考えでケンシロウとラオウを秤にかけ、ケンシロウの力を見定めんとトキを拉致。兵たちはケンシロウの襲来に備えて城の警備を行なうも、ヌンチャクによって蹴散らされ、その後リュウガもケンシロウの前に敗北した。
TVアニメ版では拳王軍最強軍団を自負している。また、副官のガロウを含め、配下の者達はいつかリュウガがラオウにとってかわり、覇者となることを信じているという設定になっていた。
ラオウ外伝などでは、ザクが部隊の兵長となっている。冥王軍追跡中に砂漠の村へとたどり着き、一夜の宿をとるが、リュウガがガイヤの黒山陰形拳で重傷を負った。
ギュンターの部隊
リュウガの部下のギュンターが率いる部隊。拳王から預けられた地の統治ををリュウガに託され、恐怖による統治を実施。しかし拳王帰還後すぐにその地を拳王に返すよう言われたため、不満を漏らしたが、リュウガ直々の命令だと知って仕方なく撤退した。その後、リュウガを覇者に据えようと、部隊を連れて拳王を襲撃。しかし皮肉にもリュウガ自身の手でギュンターは葬られ、残る兵たちはあわてて逃亡した。
ガロウの部隊
ハルが住む村を盗賊から奪い取り、制圧したリュウガ部隊。その後、リュウガは村を後にしたため、副官のガロウが率いる事となった。ハルがケンシロウを連れてきたため戦いとなり、ガロウが一味を代表して戦うも、敗北した。
- アビダの部隊
- アビダが率いる部隊。拳王が表舞台から姿を消しているのをいいことに、天下をとったかの如く村を支配。鎖でつないだ村人を振り回して、何処まで飛ばせるかを競うという非情な遊びを行っていた。部下のゴンズが新記録を出した後、アビダは長老を捕らえて挑戦しようとするが、ケンシロウによって妨害され、ゴンズはケンシロウに蹴られての新記録で死亡。更に今度はリュウガが現れ、村を明け渡すよう言い渡されたアビダは激怒して襲い掛かかるも、泰山天狼拳で首を抉られ、寒さを感じながら絶命。残る部下たちも、リュウガの部隊によって粛清された。
- サバトの部隊
- サバトが率いる部隊。ジノム達の住む村を支配し、大食漢であるサバトのため、村にある食料を全て徴収。無くなれば別の村から食べ物をとってくるよう命令を下し、そのための人質としてジノムの恋人のマミを捕らえ、日没までに帰らねばカラスの餌にすると脅した。しかしジノム達が連れ帰ったケンシロウの手によって、サバトは死亡。兵たちもジノムら村人達の反抗によって撃退された。
- ブーガルの部隊
- ブーガルが率いる部隊。水が豊富な村の支配を任されているが、極度の風呂好きであるブーガルがその大半を水風呂に使用してしまうため、村人だけでなく兵たちも苦労を強いられている。村に現れたケンシロウを抹殺しようとするが、兵たちはあっさりと敗北。ブーガル自ら出陣し、転界殺生拳などで立ち向かうも、秘孔を突かれ、自らの風呂桶で溺れながら爆死した。TVアニメ版に登場。
- 拳王新兵募集隊
- ダビデが率いる部隊。拳王軍の兵士となりうる人材を集めるための隊であるが、ダビデ自身はチンケな仕事だと言って辞めたがっている。兵の一人が甘い言葉で村人たちを勧誘し、ダビデのアジトへと誘導。そこで全員に殺し合いをさせ、生き残ったものを拳王軍に入れると宣言。当然村人たち怒って帰ろうとするも、殺人マシーン・グレンがそれを阻んだ。だが村人達の中にケンシロウが紛れ込んでいたため、状況は一変。ケンシロウに敗北したグレンをダビデ自ら処刑し、生き残った数人は逃亡を図るも、風のヒューイによって全員抹殺された。TVアニメ版に登場。
- 拳王長槍騎兵隊
- ヤコブ率いる、スピアを武器とした軍団。ケンシロウの足を止めるよう命ぜられたザクが送り込んだ拳王配下の最強部隊。崖の上から死の特攻で襲い掛かったが、ケンシロウやフドウによって次々と蹴散らされた。
TVアニメ版では、崖の上でキャンプをしていたとき、偶然ケンシロウが通りかかったという設定に。隊長ヤコブが設定した、バットとリンを倒せばバイクの部品、フドウならガソリン1年分、ケンシロウなら新品のバイクという報酬に釣られた兵たちが、意気揚々とケンシロウ達に襲いかかった。
- ドルフィの部隊
- ドルフィとゼンダの一味。とある村の支配を任されたドルフィは、「俺は皆の意見も聞く男だ」と宣言するも、実際は村人達をゼンダが爪で脅し、反抗的な意見を言わせないという偽りの民主主義制度を強いた。その後、勝手に村の水を飲んだ罪として、ケンシロウ一行に問答無用で死刑を言い渡し、例によって村人達全員に挙手を命じるも、長老だけが賛同しなかったため殺害。だがその村長の勇気によって村人達が反旗を翻し、更にケンシロウの手によって兵たちは全滅。ドルフィはゼンダが影からサポートする泰山黒影拳でケンシロウを苦しめたものの、フドウによってタネを明かされ、最後は仲良く爆死した。TVアニメ版に登場。
- バルダの部隊
- バルダが率いる部隊。ザクの命令を受け、ケンシロウを見つけるための検問を実施。峡谷にかかる橋を占拠し、通行人全てを検査してケンシロウの姿を探した。更にはその作業を近隣の村人達にさせることで、彼らを実質上の人質にすると共に、いざというときの為に橋に爆弾を仕掛けるという入念な作戦を展開した。その後、変装したフドウ達に気付かず一旦は通してしまうものの、村人の密告を受け、一行を制止。しかし、ケンを見逃した若者や、密告した老人までを殺害するというその非道な行いによって、ケンシロウの怒りを買ってしまい、バルダ、手下ともども全滅させられた。手下の中には女装したバットに惚れ込み、求婚してしまう男などもいた。TVアニメ版に登場。
- 拳王刺客隊
- ジェモニが所属する部隊。隊の中でジェモニが最強の戦士であるという事以外は不明。廃道となった高速道路を根城にケンシロウの首を狙い続けたジェモニは、記念すべき10000人目の首として狙いを定めた男がケンシロウである事を知り、戦いを挑むも、秘孔輪雅によって、自ら自分の首を切り落とさせられる結果となった。
- ケンシロウ足止め部隊
- 長槍騎兵隊や影部隊と同じく、南斗の城へと向かうケンシロウを止めるために差し向けられた、名も無き部隊。
長槍騎兵隊の後続部隊
長槍騎兵隊に続く形で現れた大部隊。フドウ一人の前に壊滅させられた。しかし背中に幾本もの矢を打ち込み、重傷を負わせることには成功している。
最終防衛部隊
南斗の城を目前に控えた場所に陣を張っていた部隊。特に戦闘描写もなくケンシロウに葬られた。
- ヒルカの部隊
- ヒルカが率いる部隊。フドウのもとで育てられているタンジとジロを誘拐し、二人をフドウの目の前で流砂地へと投げ込む事で、助けにはいったフドウもろとも砂の中に沈めようとした。その間にリンとバットをも殺そうとするが、間一髪のところでケンシロウが到着。子供たちも助け出され、フドウも流砂から引き上げられたが、ケンシロウをおびき出すことこそが作戦の真の目的であったことを明かした。その後、ヒルカが泰山妖拳蛇咬帯や死の抱擁などでケンシロウに挑むも、通用せず、ヒルカが刺さったままの大岩を部隊へと放り投げられ、壊滅させられた。
TVアニメ版では配下の者達も泰山妖拳蛇咬帯を使用している。
- 拳王先遣隊
- 本隊に先んじて派遣される部隊。しかし作中ではそのような任務を行なっているような描写は確認できない。
カンを襲った先遣隊
フドウの子供の一人であるカンをいびっていた部隊。逃げるカンに鞭を浴びせていたとき、怒れるケンシロウがあらわれ、全員抹殺された。
モーガンの拳王先遣隊
モーガンが率いる先遣隊。モーガンの極度の車好きに部下たちも振り回されており、彼の殺人ドライブによって多くの村人が殺されている。荒野をドライブ中、バットのバギーに追い抜かされ激怒したモーガンは、部下に命じ、バギーを爆破。その後、村にケンシロウが現れ、壊し屋と呼ばれる二人組みや、その他の手下達も全滅。相手がケンシロウと悟ったモーガンは車で逃げ出そうとするも、いつの間にか車の部品をいくつかバットに取り外されてしまっており、制御できないままビルに激突し爆死した。
- 拳王影部隊
- 拳王の影として寄り添い、影として行動する部隊。南斗の城へ向かうケンシロウの行く手を阻むために差し向けられ、様々な武器で襲撃。手下は全員倒され、残りは隊長一人になるも、部下たちの武器に塗られた毒によってケンの体をしびれさせる事に成功。止めを刺そうとするが、毒を体外へと排出するという北斗神拳の奥義によってケンシロウは復活し、その後隊長も葬られた。しかしケンシロウを足止めするという任務には成功した。TVアニメ版に登場。
- ジャドウの部隊
- ジャドウが率いるバイク部隊。拳王の行方を追うケンシロウの前に立ちはだかり、目の見えぬケンシロウに対し、バイクの排気音で聴覚を奪う作戦を行った。しかし水影心による南斗白鷺拳奥義烈脚空舞を喰らって部下達は全滅し、その後隊長であるジャドウもあえなく敗北した。ジャドウは原作にも登場しているが、部下はTVアニメ版のみ登場している。
- 双胴の鯱
- 赤鯱が率いる海賊団。時が来れば拳王と共に修羅の国へと渡るはずであったが、拳王の死により実現しなかった。その後、100人の兵を連れて修羅の国へと攻め入るも、15歳にも満たない修羅一人の前に全滅。赤鯱だけはかろうじて生き延びたものの、右目と右手を喪失し、息子シャチを置き去りにすることとなった。
数年後、海賊として海を徘徊していたとき、ケンシロウと遭遇。獲物だと思い襲撃するも、逆に返り討ちにされ、海賊船で修羅の国へと送ることに。その後、ケンがカイオウに捕らわれた事を聞きつけ、カイオウの城へ。海賊流の戦い方でカイオウを怯ませ、ケンを救出し、赤鯱は息子シャチと数年ぶりの再会を果たした。しかしカイオウに止めのモリを打ち込もうとしたとき、逆にボウガンの矢で胸を貫かれ、赤鯱は死亡。部下たちもその弔いにカイオウへと襲い掛かり、シャチへの時間稼ぎとなって全滅した。TVアニメ版では、修羅に襲われていたレイアとタオを救いだしたり、死んだ赤鯱を水葬するシーンなどが追加されている。
「拳王軍」としては、最初に修羅の国に攻め込んだところまでで、以降の活動や手下達は拳王軍とは無縁の可能性もある。
- バルガの部隊
- かつての拳王軍屈指の武将、バルガが率いる部隊。拳王軍壊滅後、平安の世で生きる術を持たなかったため貧困に陥り、家族らとともにコウケツのもとを訪問。しかしバルガの息子シンゴを含む隊の子供達を人質に取られ、従わねば隊員達の子を殺すと脅されたため、牛馬となって働く事を渋々了承。鞭打たれながら畑を耕す屈辱の日々を強いられた。その後、リュウやケンシロウが先頭に立って反乱を起こし、コウケツが死んだため、解放されている。
- 拳王留守部隊
- 拳王不在の拳王府を預かる部隊。ユダ率いる聖帝軍精鋭部隊の襲撃を受け、壊滅した。名前は小説版に基く。
- 医師団
- 拳王軍所属の医師団。ガイヤにやられたリュウガをそれぞれ治療した。小説版ではカサンドラで右足を失ったソウガを治療している。
- トキ偵察隊
- アミバが率いる部隊。上官であるウサより、トキの連行、もしくは抹殺の命を受け、奇跡の村に出陣。要請に応じぬトキに対し、アミバが北蛇鍼拳で襲い掛かったが、全く通用せず、北斗有情拳で返り討ちにされた。兵たちは特になにもしていない。
- ウサの部隊
- 拳王軍の副軍士であるウサが率いる部隊。アミバのトキ偵察隊の後に続く形で、奇跡の村へと訪れ、数に任せてトキを抹殺しようとした。しかし直前に到着した拳王によって制止され、出番無くひっこんだ。
- 拳王軍特攻隊
- かつてジャックが所属していた部隊。詳細は不明。
- 拳王軍侵略部隊
- ジュウザ外伝に登場した、司令官シュカン率いる拳王軍の侵略部隊。部隊長のガラハをはじめ、兵はみな拳法の使い手で構成されている。緑豊かな地を統治するよう命じられ進軍するも、シュカンは愛犬チロと共に弓で射抜かれ死亡。その後、自治軍との全面戦争になり、その力量差で圧倒するも、相手の助っ人として駆けつけたジュウザの前に壊滅させられた。
- バスタ軍
- ジュウザ外伝に登場した、ヨナが総司令官を務める軍団。とある山間の村を支配し、他所から拐っていた子供たちを、地下の闘技場で戦わせるという闇賭博を開いている。村へと迷い込んできたジュウザに対し、ヨナ自信が村娘に化けて接近。その後、ジュウザを毒によって捕らえ、地下の闘技場へと連行。その首に10億ジュドルをかけて兵士達に襲わせるも、全く相手にならずに蹴散らされた。その後ヨナは、村娘のアリサより、罪を悔いながら生きる事を命ぜられた。
- 拳王軍団(劇場版)
- 劇場版北斗の拳に登場した拳王軍の兵士達。全身に黒尽くめの鎧を纏っている。恐れを知らぬその戦い方で、牙一族を圧倒したが、華山鋼鎧呼法を使った牙大王の前では歯が立たなかった。その後、ラオウとケンシロウの激しい戦いに巻き込まれ多数死亡。
【傘下の軍・吸収された軍】
- アミバ一味
- アミバが「トキ」として率いている軍団。アミバの人体実験のため、ハブやギュウキらが木人形狩り隊として村へ繰り出し、木人形となる人材の選別を行なっている。乗り込んできたケンシロウとの戦闘中、トキと名乗っていた男の正体がアミバであることが明らかとなり、兵たちは造反。その後、アミバはケンシロウによって葬られ、この時点で部隊は解散となった。
アミバ自身は拳王軍の一員であるが、TVアニメ版に登場したネバダを除き、トキの正体がアミバであることを知っていたメンバーは確認できないので、この集団自体が「拳王軍の部隊」であるとは言い難い。
獣達
TVアニメ版に登場したアミバ配下の三人組。アミバの秘孔実験に生き延び、それぞれ蛇、蟷螂、熊の能力を手に入れたが、同時に人の心を喪失。夜の荒野にて人を襲撃するというケダモノに成り果てた。ケンシロウを、闇にまぎれて襲撃するも、返り討ちにあい、全滅させられた。
ハブの木人形狩り隊
ハブとギュウキが率いる木人形狩り隊。村人達の中から「イキのいい人間」を見つけ、木人形としてアミバに差し出すよう命ぜられた集団。ゴビアの街で木人形狩りを行なっていた時、ケンシロウと遭遇し、ギュウキの超人的パワー、ハブの超人的跳躍力などで挑んだが、敗北。その後ハブはトキ(アミバ)のもとへと道案内をさせられた。兵達の生死は不明だが、アニメ版では殺されている。
ゴウムの木人形狩り隊
TVアニメ版に登場した、ゴウムが率いる木人形狩り隊。アミバの人体実験によって兵士全員が特殊能力を得ている。ハブ達の後をついでゴビアの街へと訪れたが、そこでケンシロウにやられるハブ達と遭遇。各々の能力を生かしてケンシロウに襲い掛かるも、蹴散らされ、リーダーであるゴウムは秘孔で操られた部下達に殺される形で死亡。
投擲隊
ゴウムの木人形狩り隊に所属する部隊。ケンシロウへの先制攻撃として、刃の生えた円盤を投げつけたが、破壊された。
トキ親衛隊
ネバダが率いる、トキ(アミバ)の親衛隊。アミバの住処へ向かおうとするレイ、マミヤ、バットの前へと立ちはだかったが、バットにすらコケにされる散々な様で蹴散らされた。
- ゲンショウの宗派
- 長年にわたり山奥に籠って修行を続けている宗派の修行僧達。村を拳王軍に支配され、ケンシロウを倒さねば一族全員の命が奪われると脅されたため、ゲンショウ率いる十人の僧がケンシロウを襲撃した。ケンシロウが目を見えなくなっていうという弱点を突き、錫上の音で聴覚を奪う作戦をとるが、自ら聴覚を閉ざして心の目で戦うケンシロウの前に敗北。しかし命は奪われず、去りゆくケンシロウの背に打倒ラオウを託した。
- ロック一味
- ロックをリーダーとした、七人の戦士達。修羅の国に伝わるラオウ伝説を信じ、いつかラオウと共に戦う日に向けて腕を磨いていた。伝達の赤水を見て行動を開始するが、訪れたのがラオウでなくケンシロウという男だったため、自分達の力で国を救わんと「ラオウの軍」を結成。修羅たちの手から村人達を解放するために奔走した。だが、ギャモン一味との一件で、ケンシロウこそが新たな救世主だと確信。ケンの実兄ヒョウを倒すために親衛機甲団との戦いに臨み、散った。
- ジライ団
- ジライをボスとした盗賊団。村々を襲いながら走り回っていたとき、ラオウと遭遇。因縁をつけて攻撃しようとしたが、ジライは瞬殺され、残りの兵も多数殺された。その後、ジャックら生き残ったメンバー達は行き場を失っていたが、ラオウが拳王府を立ち上げた事を知り、その旗の下へはせ参じた。
- 鬼王軍
- 鬼王ゴラムを王とした軍閥。北関東の半分を支配する。その大半は、元盗賊や、過去に詐欺罪で投獄されていたような者たちで構成されている。鬼巌城と呼ばれる城に住んでいたが、そこを居城にせんとするラオウたちに目をつけられ、乗り込んできたラオウの手によってゴラムは死亡。残された兵たちは、その強さに平伏し、拳王軍立ち上げの最初の兵士達となった。
- 智王軍
- 智王ギオンを王とした軍閥。羅国とよばれる国を支配している。黒王谷に暮らす馬の一団に悩まされていたが、これを利用し、攻め入ってきた拳王侵攻隊を黒王谷へと誘い込んで馬達に全滅させるという作戦を展開。だがその後、ラオウが黒王を仲間に加え、馬達もその配下に加わったため、完全降伏。黒王と出会う切欠を作ったとして、ギオンは一将として拳王軍入りを許された。その後、ギオンはカサンドラの獄長に就任。死刑に処しても死なないウイグルに手を焼き、ラオウに救援を頼むが、ラオウがウイグルを新たな獄長に任命したため、降格させられた。
- 龍帝軍
- 龍帝アモンを王とした軍閥。十数年前、不落の街カサンドラを建設し、その鉄壁の守りを武器に強大な軍閥を作り上げたが、アモンはその強固な守りに溺れ、覇道の夢を忘却。一人で塔へと閉じこもり、近づくものは敵味方関係なく罠で殺すという狂人となった。金龍将であるアモンの息子、ゼノスも、罠にかかって死亡し、その敵味方関係なく罠にかけて葬っていくアモンの姿に絶望した兵たちは、次々と軍を離脱。軍隊長であるアモンの弟だけが残っていたが、拳王がアモンを倒したことにより、完全に壊滅となった。その後、カサンドラの近くの集落で暮らしていた兵たちは、拳王軍に力を貸し、カサンドラを牢獄へと造りかえる手伝いをしている。
- メギス軍
- 拳王軍の軍門に下った、メギス率いる軍閥。敵軍である我王軍と内通し、ドハン軍、ラブラデス軍とともに拳王軍の背後を突くという作戦に賛同したが、その前に黒鉄城が陥落したために未遂に終わった。
- ドハン軍
- 拳王軍の軍門に下った、ドハン率いる軍閥。敵軍である我王軍と内通し、メギス軍、ラブラデス軍とともに拳王軍の背後を突くという作戦に賛同したが、その前に黒鉄城が陥落したために未遂に終わった。
- ラブラデス軍
- 拳王軍の軍門に下った、ラブラデス率いる軍閥。敵軍である我王軍と内通し、メギス軍、ドハン軍とともに拳王軍の背後を突くという作戦に賛同したが、その前に黒鉄城が陥落したために未遂に終わった。
- レギド軍
- かつてレギドが率いていた軍閥。拳王軍に吸収され、レギドは新兵となった。
【同盟軍】
- ジャギ一味
- ジャギをリーダーとした盗賊集団。悪辣非道な行いを繰り返しながら、ケンシロウの名を地に落とす活動を展開している。ラオウ外伝において、ソウガとレイナにアジトを襲撃されたジャギは、ケンシロウを邪魔に思うという利害の一致から、互いに関与しないという約束をとりつけた。
- 聖帝軍
- 聖帝サウザーを王とした軍団。一度は拳王軍の下につく約束をしたが、その隙を突いてユダの部隊が拳王府を攻め、陥落させるという作戦を展開した。その後、ラオウと戦うことでその力量を痛感したサウザーは、改めて拳王軍の風下に立つことを約束。今後拳王が強力な内は裏切らぬ事を約束し、相互不可侵の条約を結んだ。
ラオウがケンシロウとの戦いで傷を負い、表舞台から姿を消したのを気に、再び活動を開始。聖帝十字陵建設を推し進めた。
詳細は「用語紹介:聖帝軍」を参照。
- UD軍
- 妖星のユダが率いる軍勢。聖帝軍が拳王軍と相互不可侵の条約を結んだ事によって、その聖帝軍の傘下であったユダの軍勢も実質上の拳王軍の同盟軍という形となった。その後、聖帝軍とは袂を分かち、独自の軍勢に。ユダは表に出ず、ダガールを王とした軍団のように振舞いながら、刺客の女達を使い、近隣の軍閥を次々と陥落させる作戦を展開。拳王軍のレイナを捕らえ、ラオウ暗殺の刺客へ育てようとするも、失敗に終わった。
詳細は「用語紹介:UD軍」を参照。
- ◆拳王軍関連のエリア
【城砦・アジト】
- カサンドラ
- ウイグルが獄長を務める、不落の監獄。拳王に逆らった者や拳法家たちが閉じ込められており、トキもここに収監されている。ケンシロウによってウイグルが撃破され、トキや囚人達が解放された。
詳細は「用語紹介:カサンドラ」を参照。
- でかいババァの家
- 拳王の部下である巨漢の男が、老婆に変装していた家。訪れたケンシロウ達に毒を飲ませようとしたが、あまりの巨漢ゆえにあっさりと変装を見抜かれ、反撃むなしく倒された。
- 山中の隠れ城
- ラオウが本城から姿を消していた時期に利用していた、山岳の中の隠れ居城。部下より、ケンシロウがサウザーに挑んだ事を報告され、敗れたケンシロウを救出へと向かった。その後、同様の報告が入った際は、二度は助けぬといって動かなかったが、城へと訪れたトキがサウザーの秘密を知っているとして、共に出陣した。
- リュウガが預かっていた城
- 拳王が不在の間にリュウガが築いたという城。帰還した拳王を迎え入れたリュウガは、その玉座を拳王へと譲り、かわらぬ忠誠を示した。リュウガの居城と呼ばれていたが、後にトキを監禁した城とは別のものであることから、おそらく拳王のために築いた城ではないかと思われる。
- リュウガの城
- リュウガの居城。リュウガがトキを拉致し、監禁した。その後、攻め入ったケンシロウによって部隊もろとも壊滅させられている。
- ダビデのアジト
- 拳王新兵募集隊の隊長であるダビデのアジト。拳王軍入りを希望する村人達が集め、殺し合いをさせようとした。
- 拳王への報が入れられた城
- 拳王のもとに、風の旅団なる者達が現れたという報告が入れられた城。
- 拳王が捨てた城
- ケンシロウがラオウの行方を追って訪れた城。口の堅い兵士を無理やり吐かせ、ラオウがこの城を捨ててフドウの村へと向かったことを聞き出した。
- 拳王府
- 拳王の居城。鬼王ゴラムが支配していた鬼巌城を改築して作られた。ユリアを奪取したラオウが帰還し、眠っている間にユリアの治療を受けた。フドウとの戦いを終えた後もここへと戻っており、そこでラオウは哀しみを知るためにユリアの命を奪おうとし、その姿を見て戦いのむなしさを知った部下たちは、城の傍で武具を燃やして軍を解散した。
詳細は「用語紹介:拳王府」を参照。
【支配下の村】
- マミヤの村
- マミヤがリーダーを務める村。ケンシロウやレイがいない間に拳王侵攻隊が攻め落とした。しかしその後、ケンシロウと拳王が引き分けたために軍団員たちは逃亡し、村は解放されている。
詳細は「用語紹介:マミヤの村」を参照。
- 奇跡の村
- トキの秘孔医療術によって活気を取り戻した村。しかし盗賊達に襲撃され、多くの人々が殺されてしまい、再び死の町に。その後、トキに扮したアミバがこの地を占拠し、多くの村人達を木人形として死に至らしめたが、噂を聞いてやってきたケンシロウによって成敗された。
詳細は「用語紹介:奇跡の村」を参照。
- メディスンシティー
- 拳王のための霊薬を作るためだけに作られた町。拳王が傷を負った後、恐怖のタガが外れ、暴徒の手に。ガルフの作った法令により、町を徘徊する凶暴な犬に手に出すことができなくなりず、村人たちは不憫な生活を強いられた。レイのために薬を取りに訪れたマミヤが、犬を殺した罪で捕らえられるも、駆けつけたケンシロウとレイによって助けられた。
トキ外伝 銀の聖者では、奇跡の村からトキを呼び寄せ、診療を頼むなどしていたが、その後リュウガの部隊に攻め落とされ、拳王軍の支配下となった。
- アビダ支配下の村
- アビダが支配する村。拳王がいたころはそれなりに秩序が守られていたが、そのタガが外れたことでアビダが暴走。部下のゴンズらと共に、村人達をハンマー投げのように飛ばして遊ぶという残虐な行為を繰り広げていた。
- 拳王が帰ってきた村
- 拳王支配下の村。拳王の恐怖のタガが外れたことで手下達が好き放題やりはじめ、巨漢の男が目隠しをして女達をおいかけまわすという遊びを行なっていた。だがその時、タイミングを計ったように拳王が帰還。鬼ごっこ男は拳王に抱きついてしまい首を刎ねられ、先ほどまで拳王をバカにしていた部下達は一斉に土下座をしたが、そのまま黒王に踏まれまくった。
- 鬼ごっこが行われる村
- TVアニメ版で、拳王軍が目隠し鬼ごっこを行なっていた村。原作ではラオウが訪れたが、アニメではケンシロウが現れ、鬼ごっこ男もケンシロウに首を跳ね飛ばされた。その後、バイクを使ってケンシロウに挑むも敗北。
- リュウガが預かる村
- 不在だった拳王にかわってリュウガが治めていた村。拳王の指示通り、恐怖による支配が行なわれており、ギュンターの部隊の監視のもと、村人達は農作業をさせられていた。TVアニメ版に登場。
- 野盗や拳王軍に支配される村
- 野盗に襲われていた所に、さらに拳王軍が侵攻してきた村。拳王が野盗を一瞬でひれ伏させたため、拳王配下の村として落ち着いた。TVアニメ版に登場。
- サバト支配下の村
- 拳王軍のサバトが支配している村。大飯喰らいのサバトに大量の食料を要求されており、近くの村から調達してくるよう命じられたサバトたちは、仕方なく盗賊の真似事をさせられた。TVアニメ版に登場。
- ハルの住む村
- 野盗に支配され、無理矢理井戸を掘らされていた村。リュウガ部隊が現れ、野盗を全滅させたが、引き続き今度は拳王軍に支配される村となった。TVアニメ版に登場。
- 風の旅団が現れた村
- 拳王軍が支配する村の一つ。風の旅団の襲撃によって、その地を統治する拳王侵攻隊が壊滅させられた。TVアニメ版では、同様の町が複数登場する。
- ブーガル支配下の村
- ブーガルの部隊に支配されている村。ブーガルの風呂好きの煽りをうけ、ほとんど水をもらうことが出来ずに苦しんでいる。ブーガルが住む館にレジスタンスがおしかけたが、返り討ちにあった。TVアニメ版に登場。
- モーガン支配下の村
- モーガン率いる拳王先遣隊に支配される村。モーガンが町中で暴走させる車に何人もの人が命を奪われている。TVアニメ版に登場。
- ドルフィ支配下の村
- ドルフィが支配者として配属された村。皆の意見を聞くというドルフィの姿勢に村人たちは一瞬希望を寄せるも、暴力をチラつかせて反対意見を言わせぬようにするというやり方に愕然とした。TVアニメ版に登場。
- 拳王軍のために門を開いた村
- 南斗の城へと向かう拳王軍の本隊が通過した村。入り口にある巨大な扉を、拳王のために開け放った。
- 母子が逃げ出した村
- 拳王軍に支配する村の一つ。赤子が高熱を出した母が村から脱走を図ったため、それを追いかけた。TVアニメ版に登場。
- 橋の近くの村
- 峡谷にかけられた橋の近くにある村。バルダの軍に人質を取られ、橋を渡ろうとする人達の検問を無理やりやらされた。TVアニメ版に登場。
- ゲンショウの村
- 長年にわたり山奥に籠って修行を続けている宗派の修行僧達が住む村。拳王が支配し、ケンシロウを倒さねば一族全員の命が奪われると脅し、ゲンショウらを刺客として送り出した。TVアニメ版に登場。
- 拳王軍が支配する村(ラオウ伝 激闘)
- ラオウ伝 激闘の章で拳王軍が支配していた街。村人の一人が、妻が妊娠したという理由で拳王軍入りを拒んだため、拳王軍に折檻されていた。
- 羅国
- 智将ギオンが治めていた国。拳王府の西にあり、小国ながら交通の要衝で、ここを手に入れれば通商も手に入れることのできる重要な国と言われていた。拳王軍が智王軍を傘下に加えたことで、拳王の領土となった。ラオウ外伝に登場。
- ゲルニの支配する村
- ゲルニが率いる拳王侵攻隊に支配されていた村。拳王軍兵士のジンを慕っており、つまらぬ理由でゲルニがジンを処刑しようとしたのを止めようとしたが、そのとばっちりをうけて村人全員も殺害されることとなった。ラオウ外伝の小説版に登場。
- ヨナ統治下の村
- ジュウザ外伝に登場した、拳王軍配下バスタ軍が支配する村。一見緑豊かな静かで美しい村だが、村人達は拳王軍監視下の中で生きる事を許されている籠の鳥のような生活を送っている。村の周りを囲む塀は、敵の侵入を防ぐだけではなく、村人達を外へ出さぬためのものでもある。村の地下の洞窟には地下牢と闘技場があり、拳王軍が他所から捕らえてきた子供達はそこに監禁され、洗脳させられた後、闘技場で殺し合いをさせられている。村にはヨナの支配下でのみ通用するジュドル紙幣が流通していたが、帝都で流通していたジュドルとは全く関係が無いらしい。
【その他】
- 拳王軍孤児の村
- かつて拳王軍兵士だった者達の孤児が暮らしているという村。リセキがリュウと共に暮らしている。現在ではジャグゾ率いる怒愚魔党の支配下におかれており、村人たちは食料を巻き上げられている。