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ライガ & フウガ



登場:原作(54〜58話)TVアニメ版(39〜43話)
肩書:カサンドラの門番
流派:二神風雷拳
CV:ライガ/幹本雄之(TVアニメ版)
       稲田徹(PS版)
       平井啓二(真北斗無双)
       酒巻光宏(リバイブ)
   フウガ/沢木郁也(TVアニメ版)
       今村直樹(PS版)
       鈴木賢(真北斗無双)
       堂坂晃三(リバイブ)

 カサンドラの衛士を務める双子。同じ筋肉、同じ感性を持つ者のみが修得出来る二神風雷拳の使い手。獄長のウイグルに末弟のミツを人質にとられているため、仕方なくカサンドラの門番を務め、訪問者達の命を奪い続けている。見た目は殆ど同じだが、フウガの方にだけ顎鬚がある。

 ケンシロウ達を始末するよう命じられ、カサンドラの正門前で対峙。二神風雷拳を用いて襲いかかり、レイを驚かせた。だがケンシロウには拳を見切られ、鋼線を全て断ち切られて敗北。この男こそが救世主であると確信し、今まで守り続けてカサンドラの門を、己たちの意思で開け放った。その裏切りを受け、ウイグルにミツを処刑されそうになったが、死ぬ覚悟を決めた者を殺しても面白くないとして中止。その後、ケンシロウがウイグルが倒したことでミツと感激の再会を果たした。

 拳王親衛隊が現れた後、トキの獄舎への道を絶たんとする敵の目論見を見抜き、ルート確保のために奔走。道を塞ぐほどの巨大な石塊を二人がかりで支え、ザルカカシムの一方的な攻撃にも屈することなく、絶命してもなお岩を落とさず通路を守りきった。




 TVアニメ版では、カサンドラに挑んできた武装集団をジープごと切り裂いたり、ケン達と共にカサンドラ兵拳王親衛隊たちと戦うシーンなどが描かれた。尚、弟のミツはウイグルに処刑されて死んでしまう。
 カサンドラの獄内では、彼らの師匠であるソウジンが登場。拳王への服従に応じなかったため、師弟対決に臨み、捨て身の勇気によって師を越えた。その後、一旦は広場へと戻るも、監獄塔が崩れ始めたため、逃走用の通路を守るために岩を支えて絶命。尚、殺害される相手が拳王親衛隊から、拳王決死隊のブルグへと変更されている。
 原作で二人を見分けるポイントであったフウガの顎鬚がなくなっているが、変わりにパンツの色で見分けられるようになっている。紺色がライガ、深草色がフウガ。




 彼等は何のためにカサンドラの戦士として働いているのだろう。素直に捉えるなら「弟のミツを人質にとられているから」なのだが、ケンシロウが現れると、今度は一転してミツに「死んでくれ」との厳しい言葉を放っている。まあケンシロウという救世主が現れたのだから、自分達や弟の命を犠牲にしてでも…と考えるのは解らなくもない。ただ、それなら別に救世主が来るまで自分達が生きながらえている必要もないだろう。挑戦者たちを殺し続けるのが嫌なら、自害する方法もあったのではないか。それをしなかったのは、結局自分達の身が可愛かっただけなのではないのか。

 唯一考えられる可能性としては、「トキの牢へと案内できるのはこの二人だけだった」という説。「ラオウ伝 天の覇王」では、まだ龍帝アモンの居城であった頃のカサンドラが登場するが、それはそれは凄まじい罠の数々が仕掛けられていた。もし救世主が現れてウイグルを倒したとしても、あの凄まじい罠を突破し、入り組んだ迷路を超えられる可能性は低い。救世主に牢獄への道を示すためにも、自分達はどうしても生き伸びねばならない…とライガ達は考えていたのかもしれない。