ラオウ伝 殉愛の章 |
ストーリー | 登場人物 | 流派・奥義 | 小説版 | STAFF |
ラオウ伝 殉愛の章 |
物語の舞台となるのは原作でいうところの聖帝編にあたり、原作で描かれたケンを巡るエピソードに加え、その間の拳王軍の動きという部分がオリジナルエピソードとして描かれている。ただシリーズのコンセプトが『未だかつて誰も見たことのない「真」の北斗の拳』ということで、基本的にはアナザーストーリーと位置付けられており、原作のストーリーとは若干異なっている。 オリジナルキャラクターとして登場するレイナとソウガの兄妹は、ラオウと同じ修羅の国で育った幼馴染であり、共に拳王の右腕的存在。レイナのデザインは北条司氏が担当し、本編でもそのままのタッチで描かれている。公開前に出た赤子を抱いているスナップショットからリュウの母親なのではと噂されたが、結局そのような事実は描かれなかった。尚、タイトルにある「殉愛」とは、ラオウに対するレイナの愛であり、まだこの作品内ではラオウは愛を理解してはいない。後編にあたる「ラオウ伝激闘の章」と合わせて一つの作品であり、それにユリア伝とトキ伝が加わってより物語が完成するように仕上げられている。ケンシロウ伝はあまり関係ない。 声優はシリーズを通してTVアニメ版のキャストを一新し、ケンシロウに阿部寛、レイナに柴咲コウ、ラオウに宇梶剛士を起用して話題を集めた。その中でも宇梶氏のラオウはTVアニメ版で声を充てられた内海氏とのあまりにも声質が違うために違和感を感じる人も多かったようだが、内海氏も今や齢70を数える御年であり、当時の力量を求めるのは酷であると思う。ならば別の声優をといっても、ラオウ様ほどの人物の声を違和感無くやり遂げられる人物などそうそういるはずも無く、結局誰を起用したところで正解はなかっただろう。神谷氏のケンシロウも、当時は面堂終太郎のイメージとのギャップで違和感を感じる人は多かったという。要は慣れなのだ。実際私はもう慣れた。 尚、五部作の中で唯一小説が出ており、榊暎一氏の手によって映画の内容がほぼそのままノベライズ化されている。映画の中で扱いが悪かったリゾが原作どおりのイイ奴に戻されているのが嬉しい。 |
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絶大なブームを巻き起こした漫画『北斗の拳』連載開始から20余年。 だが「真」の北斗の拳を目にしたものは誰もいなかった。 週刊連載であることを理由に捨てられてきたエピソードたち。 ケンシロウの英雄譚を際立たせるためにあえて抑えられてきた設定たち。 これらが加わって初めて、圧倒的な立体感を持った壮大にして壮絶な拳闘叙事詩が幕を開ける! 「ラオウ伝 殉愛の章」で描かれているストーリーは、 原作でケンシロウと聖帝サウザーが闘う「聖帝十字陵編」がベースである。 ケンシロウ視点で描かれてきた原作と異なり、 覇権を目指して闘いを続ける北斗長兄ラオウにスポットを当て、物語は進行する。 ラオウの覇業の根底にあるもの、そしてその知られざる“愛”が深く描き出される。 覇者として名を轟かせていくラオウと、救世主として名を馳せていくケンシロウ。 だがラオウと覇権を二分し、同じく暴力で世を支配しようとする聖帝サウザーが現れる! サウザーは、その権力の象徴として、聖帝十字陵を建設しようとしていた。 十字陵は純真な子の手によってのみ作られると、各地で子供狩りが行われる。 その十字陵建設を阻もうとする同じく南斗の男が、仁星のシュウ。 乱れた南斗を正すためレジスタントとして立ち上がる。 彼は幼き日のケンシロウの、命の恩人でもあった。 南斗乱れるとき、北斗現れる。シュウとケンシロウの再会は、この乱世に何をもたらすのか。 やがて、北斗と南斗の男たちの宿命の奔流は、ケンシロウとサウザーとの伝説的死闘へ到達する。 南斗最強の南斗鳳凰拳伝承者であり、北斗神拳の通じない帝王の体を持つサウザー。 ケンシロウと北斗神拳は彼の暴走を打ち砕くことができるのか!? 原作漫画で描ききれなかったこのシーンが、アニメの限界を超えた ハイクオリティな描写と音響で今、劇場で蘇る。 |