ラオウ伝 殉愛の章 |
ストーリー | 登場人物 | 流派・奥義 | 小説版 | STAFF |
拳王軍 |
ラオウ |
拳王軍の王。世紀末覇者。幼き頃、トキ、ケンシロウとともに修羅の国を発ち、リュウケンのもとへ。国に残るソウガとレイナに、必ず強くなって帰ってくることを約束し、誓いのペンダントを渡した。 核戦争の後、自らを拳王と名乗り、混乱した世界を君臨すべく覇行の道へ。レイナ、ソウガと共に、武力による統一を目指した。だがソウガの命が残り少ない事を知り、その命を覇道の為に使いたいというソウガの願いを受諾。失態を犯したソウガを慈悲もなく殺すという誅殺劇を演じる事で、緩んだ部下達の心を戒めた。 サウザーに敗北したケンシロウを救助。その後、ケンが再度サウザーのもとへ向かったと聞き、トキと共に聖帝十字陵へ出陣。だが聖帝軍との戦の中、矢を受けてレイナが戦闘不能となり、誓いのペンダントを返された。 聖帝十字陵でのケンとサウザーの闘いを見届け、人の心を掴むという自らには無いケンの力を実感。トキとケンシロウを倒さぬ限り天は握れないことを悟り、再び覇道へと戻った。後に、秘孔を突いてレイナの命を救っていたことが発覚。改めて誓いのペンダントをレイナに渡し、修羅の国で待つよう伝言を残した。 |
レイナ |
拳王親衛隊隊長。ソウガの妹。ラオウと同じ、修羅の国出身。 兄ソウガが開いた宴で、ラオウ暗殺を狙う舞姫の剣を阻止。だがラオウはその失態の責任としてソウガを殺害。ラオウへの憎しみを抱くが、ソウガが残した手紙により、すべては残り少ない命を犠牲にして部下達の緩んだ心を戒めるための誅殺劇だったことを知った。 北斗三兄弟揃っての覇行成就というソウガの願いを実現させるため、かつてケンシロウと再会したマーサの村へ。しかし不運にも聖帝部隊と鉢合わせてしまい、重傷を負う。その後、治療の為にトキの村へと運ばれ、偶然にもトキとの再会を果たした。しかし、トキを説得する事はできず、己が単身動いたのはラオウへの愛であることを諭された。 ラオウのケンシロウへの想いを知り、親衛隊と共にケンシロウの助太刀に。聖帝軍との戦の中で、泣き叫ぶ赤子を保護するが、その背に無数の矢を受け戦闘不能に。最期に、修羅の国を救う約束としてラオウからもらったペンダントを返した。しかしラオウによって秘孔を突かれ、奇跡的に生還。ペンダントを再び受けとり、修羅の国で待つようラオウから伝言された。 |
ソウガ |
拳王軍の軍師。レイナの兄。ラオウと同じ、修羅の国出身。 残り少ない自らの命をラオウの覇道に役立てるため、失態を演じ、ラオウに粛清されるという誅殺劇を演出。これにより、緩んでいた部下達の心を戒めた。後にそのことを手紙につづり、レイナへと報告。自らが、ケンシロウとトキの北斗三兄弟揃っての覇行を夢見ていたことが明らかとなった。 |
ヨウ |
拳王軍の執事。ソウガが計画した、部下の規律を正すための誅殺劇を準備した。後のその真相を綴ったソウガの手紙を、レイナへと渡した。 |
拳王軍 |
拳王に仕える者達。冥王軍に勝利し気を緩ませていたが、失態を犯したソウガが一撃で殺されたのを見て、改めてラオウへの恐怖に身を強張らせた。 その後、ラオウと共に聖帝軍と雌雄を決する闘いへと出陣。 全員抹殺の命の下、聖帝軍を壊滅させた。 |
拳王親衛隊 |
レイナを隊長とする拳王の親衛隊。冥王軍との最終戦において、先陣を切って敵軍に特攻した。 その後、レイナと共に出陣し、サウザーのもとへ向かうケンシロウのために道を切り開いた。 |
黒王号 |
ラオウの愛馬。ラオウと共に戦場へと赴き、その巨躯で冥王軍や聖帝軍を蹴散らした。 |
ケンシロウ一行 |
ケンシロウ |
北斗神拳の伝承者。幼き頃に南斗十人組手に挑み、十人目のシュウに敗北。本来なら殺されるはずだったが、自らの眼を代償にするというシュウの行為により救われた。その後、幾多の哀しみを背負い、それを強さに変えることで、真に北斗神拳の伝承者としてふさわしき男に成長した。 マーサから聖帝サウザーの悪行を耳にし、バットと共に打倒サウザーの旅へ。その道中、サウザーに反旗を翻すシュウと再会。幼き子供を苦しめるサウザーを打倒を託された。しかし、サウザーの持つ秘孔の通じない身体の前に敗北。シバの命をかけた救出と、ラオウの救助により、瀕死の生還を果たした。 眠っているところを地下水路から送り出されるが、シュウの魂の叫びを耳にし復活。聖帝十字陵へと赴き、凄絶なシュウの最期を見届け、再びサウザーに挑んだ。戦いの中でサウザーの秘密を解き明かし、奥義天破活殺にて相手の秘奥義を打破。最後は有情猛翔破による情の拳でとどめをさした。 |
バット |
ケンシロウの弟分。 再会したカイトから故郷の危機を知り、育ての母マーサの住む村へ。既に村はレイナによって救われていたものの、サウザーの子供狩りに脅かされている事を知り、ケンと共に聖帝のもとへ向けて出発。シュウの反帝部隊と出会った。 重傷を負ったケンを逃がすようシュウに命じられ、地下水路へ。だがその最中にケンが復活を果たしたため、その後について聖帝十字陵へと同行した。 |
リン |
ケンシロウの旅に同行する少女。ケンとバットが聖帝討伐に赴いた際、マーサの村に残され、村で仕事を手伝った。 傷だらけで現れたレイナを助けるため、トキの村へ向かう車に同乗。村でレイナの看病をし、荒んだレイナの心を癒した。その後、再度運ばれてきたレイナに、修羅の国で待てとのラオウからの伝言を伝え、その誓いのペンダントをレイナの手に返した。 |
トキの村 |
トキ |
ラオウの実弟。北斗神拳を医療に利用し、自らの村で診療を行っている。 怪我人として運ばれてきた幼馴染のレイナと再会。ラオウの覇道に協力するよう頼まれるが、力で押さえつけた平和に意味は無いと返答。別れ際、ラオウを想うレイナの愛に応える形で、サウザーには身体の謎があることを教えた。 ケンが再度サウザーのもとへ向かったと聞き、ラオウと共に聖帝十字陵へ。ケンの勝利を見届けた後、レイナを自らの診療所へと運び、介抱した。 |
トキの村の人々 |
トキの村に住む人々。荒廃した世を笑顔で生きるその姿で、荒んだレイナの心に笑顔を取り戻した。 |
聖帝軍 |
サウザー |
南斗鳳凰拳の使い手。将星の宿星を持つ。自らを聖帝と名乗って軍を作り、拳王軍の覇道完成を阻む最後の砦として君臨している。その権力の証として、子供たちをさらい、聖帝十字陵を造らせている。 かつて南斗十人組手に挑んだ幼き少年・ケンシロウと、敵同士として再会。秘孔人中極を突かれるも、自らの持つ身体の謎でそれを打ち破り、勝利した。その後、レジスタンスのアジトに総攻撃をかけ、人質を武器にシュウを捕獲。聖帝十字陵の頂に聖碑を運ばせ、その血を聖帝十字陵の漆喰とするため、頂上で殺害した。 その後、蘇ったケンシロウと再び対決。心臓の位置も逆、秘孔の位置も表裏逆というからだの謎を見破られたため、秘奥義である天翔十字鳳をくりだすも、天破活殺で打ち落とされ撃墜。最後は北斗有情猛翔破でとどめをさされたが、自らに拳を突き入れて自決を選んだ。 |
リゾ |
とある林の先で罠を張っていた聖帝部隊の隊長。現れたレイナをサウザーへの手土産にせんと襲い掛かり、重傷を負わせるも、逃亡を許した。 小説版ではこの場面では登場せず、聖帝の副官という立場に。原作と同じく十字稜を登るシュウにかけより、傷に布を巻こうとした。 |
聖帝正規軍 |
聖帝に仕える兵達。聖帝十字陵を建設させるための子供をかき集めている。 レジスタンスのアジトをかぎつけ、総攻撃をかけて鎮圧。しかしその後、ケンシロウや拳王軍などと闘い、ほぼ壊滅。生き残った兵も、闘う勇気を取り戻した民衆の前に戦意を失い、散り尻になった。 |
反帝部隊 |
シュウ |
南斗六聖拳の一つ、南斗白鷺拳の使い手。仁星を宿星に持つ。 幼くして南斗十人組手に挑むケンシロウの才を見抜き、十人目の相手として登場。しかしとどめを刺さず、かわりに自らの眼の光を潰すことで、ケンの命を救った。 数年後、聖帝軍に反旗を翻すレジスタンスのリーダーに。再会したケンシロウに正体を隠して挑み、ケンがサウザーを倒せる男として成長した事を確認した。 ケンシロウ敗北後、アジトをかぎつけられたため、自ら出陣。サウザーに挑むも、人質をとられて手出しできずに敗退。聖帝十字陵の頂まで聖碑を運ばされ、その頂上で矢や槍で身体を貫かれ、絶命。死ぬ寸前に一瞬視力が戻り、ケンの顔を見ることが出来た。 |
シバ |
シュウの息子。父と同じく、ケンシロウこそがサウザーを倒せる唯一の男だと信じ、捕らわれたケンシロウを救出。だがケンを抱えたまま逃げ切る事はできないと判断し、追っ手の聖帝部隊を峡谷へと誘い込み、ダイナマイトによって岩壁を爆破。自らも犠牲となり、全員を生き埋めにした。 |
リョウ |
反帝部隊にかくまわれる子供の一人。父が聖帝部隊から手に入れたパンを口にしたが、聖帝軍によって毒を入れられていたため悶絶。ケンの秘孔も間に合わず、死亡した。 |
リョウの父 |
聖帝軍の小隊を襲い、食糧を奪って帰ってきた男。しかし食べ物には毒が入れられており、パンを食べさせた息子のリョウを毒死させてしまう事となった。小説版では食糧を奪う場面もあった。 |
反帝部隊 |
シュウをリーダーとする、サウザーに反旗を翻したレジスタンス部隊。ゲリラ的な活動で聖帝部隊を襲っていたが、アジトをかぎつけられ、聖帝軍の総攻撃の前に為す術なく敗北した。 |
マーサの村 |
マーサ |
バットや、戦争で親を失った孤児達の母親となって、彼等を育てている女性。子供を狙う悪党達に村を襲われたが、レイナによって救われた。その後、ケンとバットがサウザーを倒す旅に出たため、リンを預かる事となった。 傷だらけで現れたレイナを助けるため、リンを同行させてトキの村へ搬送。その後、再度戻ってきたバットに、村の皆で造った芋を手渡し、見送った。 |
カイト |
マーサに育てられている孤児の一人。村の危機を伝えるために村を出るが、聖帝部隊に襲われてしまう。だがケンシロウによって助けられ、同じ村で育ったバットと再会。村の危機を伝えることに成功した。その後、トキの村へとはこばれ、治療を受け回復。車で村へと戻ってきた。 |
孤児達 |
マーサの村で暮らしている子供達。戦争で親を失ったり、足手まといだからと捨てられたりした孤児。聖帝十字陵の建設要員として連れ去られそうになるが、レイナによって救われた。バットを兄のように慕っている。 |
冥王軍 |
冥王 |
冥王軍のボス。拳王軍の倍の数の兵で最終決戦に臨んだが、レイナやラオウに蹴散らされ、劣勢に。ラオウさえ倒せば勝ちだと勝負を挑むが、闘気波での掌手を受けて粉々にされた。 |
冥王軍 |
冥王に仕える兵士達。小説版によると数万の兵力を持ち、青色の鎧を纏っているらしい。拳王軍の倍の数で最終決戦に臨もうとしたが、レイナ率いる拳王親衛隊の夜襲を受け、さらにラオウの本隊までもが特攻してきたため完全に崩壊。冥王もあっけなく倒され、壊滅した。 |
その他の人々 |
リュウケン |
先代北斗琉拳伝承者。ケンシロウ達の師父。ラオウ達を育てた者として紹介だけされた。 |
舞姫 |
ソウガが修羅の国から呼び寄せた踊り子。冥王軍を打ち破った祝宴の場にて華麗な舞を披露し、隙を突いてラオウの暗殺を謀った。しかしレイナに一瞬早く貫かれ、失敗に。だがそれらは全て余命少ないソウガが計画した、部下の規律を正すための誅殺劇であり、彼女もまたラオウの覇業に助力するために命を捨てたのだということが明らかになった。 |
南斗十人組手の拳士達 |
南斗十人組手に臨む少年のケンシロウと戦った南斗の拳士達。1〜5人目まではすでに倒されており、6〜9人目もほぼ相手にならずに倒された。 |
マーサの村を襲う盗賊達 |
マーサの村を襲っていた盗賊達。レイナによって蹴散らされた。残った一人は手榴弾で抵抗を試みたが、レイナの投げた短剣によって眉間を貫かれ死亡。 |
聖帝軍に追われる親子 |
聖帝軍に追いかけられる、ジープに乗った四人家族。父が斧を背に受け、車は横転。その衝撃で母も死亡。生き残った兄弟は、シュウの反帝部隊によって救われた。 |
小説版 |
七人の盗賊 |
冒頭でケンシロウに襲い掛かった盗賊団。スキンヘッド六人組がやれれたのを見て、巨漢のボスが登場したが、北斗百裂拳の前に砕け散った。小説版にのみ登場。 |
陥落した村 |
冥王軍戦後、帰城する拳王軍が通過した村。村女の一人が拳王軍の兵士に強姦されかけたが、レイナによって救われた。小説版にのみ登場 |
レイナに歯向かう拳王軍兵 |
村女を強姦しようとしていた拳王軍の兵士達。怒って止めにきたレイナに対し、巨漢とチビのコンビネーションで挑んだが、その太刀の前に身体を切断された。小説版にのみ登場 |
刺客と化した子供 |
聖帝軍に捕らえられ、刺客へと変えられた子供達。森を駆けるレイナの前へと現れ、感情も無くレイナを殺そうとした。小説版にのみ登場 |
南斗双斬拳の二人 |
南斗双斬拳の使い手である二人組。行進を妨げるケンシロウに襲い掛かったが、秘孔を児鳩胸を突かれ、遠近感を失い自爆した。映画には登場しなかったが、小説で復活。 |