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ガルフ



登場:原作(73〜75話)TVアニメ版(50〜51話)
肩書:狗法眼
戦法:棘輪
CV:玄田哲章(TVアニメ版)
   八奈見乗児(劇場版)
   佐藤晴男(激打2)
   坂本頼光(DD北斗の拳)


 メディスンシティーを支配する男。「狗法眼ガルフ」の異名を持つ。犬こそがこの世で一番尊い存在だという価値観を持っており、忠実でウソをつかない犬を唯一の友だと考えている。中でもブルドッグのセキは唯一無二の親友であり、犬に危害を加えた者の処遇をセキに問い、吠えたら処刑だと勝手に解釈している。

 拳王ケンシロウと引き分けたことで、支配が弱まったのを好機とし、メディスンシティーを制圧。狗法眼の名の下、犬を人間より上の存在とみなす法を敷き、暴虐の限りを尽くした。

 街に訪れたマミヤが犬を殺す現場を目撃し捕獲。広場にて処刑しようとしたが、ケンシロウとレイが救出に駆けつけたため戦闘に。犬の首輪を模した棘付のリングを武器に襲い掛かるも、奪われたそれで逆に痛めつけられ、更に連続蹴りを叩き込まれてダウン。その後、ようやく相手がケンシロウであったことを知り、同時に己が既に秘孔によって死んでいる事を把握。親友であるセキに最期の情を求めるが、餞別の小便をかけられ、救いなく爆死した。

 もともと拳王から街を任されていた軍団員だったのか、それとも拳王なき後に後からやってきて街を奪ったのか、ハッキリとは明言されていない。


[解説]
モデルはもちろん「犬公方」と呼ばれた第5代将軍 徳川綱吉であろう。ガルフが敷いた犬至高主義法は、綱吉が行った「生類憐みの令」とかなり似通った部分がある。ただし、政策をとった目的に関しては、両者で全く異なる。綱吉が犬を殺さぬよう命じたのは、命の尊さを重んじたり、また「御囲」と呼ばれる犬専用施設に捨て犬をまとめておくことで、トラブルや病気の蔓延を防ぐことにあった。かたやガルフのほうは、ただの自己満足。婚期を逃したOLが如く「犬だけが唯一の友」とのたまうガルフにとって、ワンちゃんは何者にも変えがたい存在であり、逆に言えば彼には他に守るべき物が無かったのである。
 ガルフがそんな屈折した考えに至るようになった原因は、おそらくその容姿にあるだろう。だってさ、あの鼻だよ。絶対イジめられてたでしょ。それで人間不信になって、犬しか愛せなくなったんだよきっと。で、引き篭もって太ったんだよ。絶対そうだよ。

 しかし、薬の街であるメディスンシティーが、よりによって異常愛犬家のガルフに支配されてしまうというのもまた面白い。衛生的にいろいろ駄目な気がする。「拳王のための霊薬を作る街」に犬が沢山いるというのはおかしいので、おそらくあのワンちゃんたちは最近になって街に入ってきたのだろう。……いや、待てよ。そうとも限らんぞ。「霊薬を作る」ということは、すなわち不老不死の研究をしていたということ。その為には勿論実験体が必要だ。もしやガルフの犬達は、もともとは臨床試験のためにかき集められた野犬であり、拳王の威が無くなった後にガルフが解放したのか……?そう考えるとなんか急にイイ奴に思えてきたな…