闘気
とうき
真の奥義を極め、真髄を極めた者が身に纏う事が出来るという"気(オーラ)"。圧倒的な闘気を纏った者には、並の人間では近付く事すら出来ず、時にはその闘気に巻き込まれて消滅してしまうこともある。
ラオウとの闘いの際、その圧倒的な闘気に弾き返された
レイは、闘気が無数の鋭い拳の攻撃に見えたと語った。
流派によっては、闘気を放ったり、形状、性質を変えるなどして相手を攻撃する技も存在する。
北斗神拳においては、闘気で相手の身体の秘孔を突く
天破活殺や、打ち出す闘気の威力でダメージを与える
北斗剛掌波、
天将奔烈などが、その代表的な存在として挙げられる。
元斗皇拳は更に闘気の扱いに長けた拳であり、小さな闘気の弾を散弾銃のように放射したり、輪や槍のような形状に変化させて攻撃する技も存在する。また、時には肉体を滅するほどの高熱を発したり、砂地を凍結させるほどの冷気を放出させるなど、その多様性は計り知れない。
◆魔闘気
北斗琉拳の拳士が
魔界に入った際、その者の身体から放出される禍々しい闘気。特異な性質を持ったその闘気は、時に一瞬の無重力状態を生み出して相手に位置を見失わせたり、周りの空間を歪ませて相手の攻撃を逸らせたりするなどの効果を齎す。魔闘気は、その者が抱く憎しみが強ければ強いほど絶えず放出され、
カイオウは制止していてもなお噴出する魔闘気を抑えるために全身を鎧で覆っている。
◆闘気の種類
- 闘気波
- 凝縮された闘気を掌から放つ技。衝突による物理的ダメージの他、闘気独特の効果により、時に相手の肉体を滅したり、粉々に粉砕したりもする。闘気を攻撃に用いる際、もっともよく使われるのがこの形状の闘気であり、北斗剛掌波、天将奔烈、暗琉霏破、白羅滅精など、数々の奥義に使用されている。
- 闘気弾
- 闘気を弾丸のように撃ち出し、相手を攻撃する技。弾の大小は様々であるが、小さい闘気の弾を発射する場合は、ファルコがハーン兄弟を倒した技などのように、ショットガンの如く無数に打ち出されるケースが多い。ケンシロウが天破活殺で、触れずしてサウザーの秘孔を突いたのも、この形状の闘気であったと思われる。
- 闘気の刃
- 闘気を刃状に変化させ、相手の肉体を切断する技。黄光刹斬などのように、手に纏わせて相手を切り裂くような使い方のほか、真空波のように発射して遠方の敵を切り裂く使い方もある。後者は特にゲーム版における南斗聖拳の拳士がよく使用している。
- 闘気の輪
- 闘気をリング状にして相手を攻撃する技。元斗皇拳奥義 衝の輪や、アニメ版でタイガが披露した元斗緑光飛弾などが挙げられる。衝突によるダメージを狙った使い方が多い。
- 闘気の光線
- 闘気を凝縮し、細い光線状にして打ち出す技。TVアニメ版でヒョウが使用した妖針極破、ショウキが使用した元斗赤光烈弾などがあてはまる。
- 闘気の剣
- 闘気を剣や槍のような形状に変化させ、武器として使用する。元斗皇拳のボルツが得意としており、闘気を槍に変化させて攻撃する元斗青槍飛拳という奥義を使用していた。
レイ外伝では、ロフウの掌から放たれた闘気が剣の形状を成し、レイの身体に傷をつけたりしている。
- 凍らせる闘気
- 氷結効果を持つ闘気。ファルコはこれを用いた滅凍黄凄陣にて、周囲の砂地を凍らせてみせた。
「パチスロ北斗の拳 新伝説創造」には、この闘気を主として闘う元斗皇拳拳士・蒼光のバトロが登場する。自らの腕を氷で覆って攻撃を仕掛けたり、鋭利な氷の刃で敵の肉体を切り裂くという戦法を用いる。
- 熱する闘気
- すさまじい熱を持った闘気。ファルコは砂地へと突きいれた腕よりこの闘気を放つことで、砂地を一瞬にして熱砂へと変え、潜っていた砂蜘蛛修羅をあぶりだした。ソリアやファルコの闘気を受けたケンシロウの傷から煙が出ている事を考えると、元斗皇拳の闘気には常時この効果が備わっているとも考えられる。
- 電気から生み出した闘気
- パチスロ北斗の拳 新伝説創造に登場した「人工の闘気」。帝都のマッドサイエンティストであるビジャマが、電気と闘気の関係を研究し、度重なる人体実験の末に生み出した。拳法家ではないビジャマでも、機械を用いることで自在に扱うことができる闘気であり、紅煉掌、煉獄焦射、焔眼波といった技は、本家の元斗皇拳に劣らぬ威力を誇る。電気の特性を色濃く残しており、相手を感電させたり、強い熱で相手を焼くことができる。中央帝都の電力を補うという使い方もしていた。
この闘気を用いて闘う戦法を、ビジャマは「真元斗皇拳」と称している。