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元斗皇拳


  天帝守護の拳。体内に充ちた闘気を刃とし、敵の体、細胞を瞬時に絶ち滅殺するのを真髄とする。闘気の質を変化させることにより、対象を蒸発させたり、凍らせたりすることも可能。その拳を極めし者達は光る手を持つ男達と言われ、かつては北斗神拳を凌駕するとも言われた。

 北斗や南斗と同じく、二千年の歴史を持つ拳であり、かつては三斗とも天帝守護の拳とされていた。しかし現代では、天帝(に成りすましているジャコウ)の暴走を止めんと北斗・南斗が反旗を翻したため、天帝直属の拳である元斗皇拳が、彼らを逆賊としてこの世から抹殺しようとしているという構図となっている。しかし実際は、多くの元斗の拳士も天帝を人質にとられ無理やり動かされているに過ぎず、内心では北斗や南斗と戦う事を望んではいない。

 正統伝承者はファルコだが、その他にも使い手は幾人か存在し、一子相伝というわけではない。使い手達はそれぞれ闘気に独自の色を持ち、ファルコは黄金、ソリアは紫、TVアニメ版ではショウキが赤、タイガが緑、ボルツが青、等となっている。
 「パチスロ北斗の拳 新伝説創造」には、白光のアスラ蒼光のバトロ翠光のオグルといった拳士たちも登場。その他、電気から闘気を生成するという方法を用いて「真元斗皇拳」という紛い物の拳法を編み出した紅光のビジャマなるキャクターも登場した。
 その他、FC北斗の拳2には、赤光のブロンザなるキャラクターも登場。元斗皇拳史上初めて無想転生を身につけた男という設定になっている。


 全ての拳士が斃れ、ファルコもまた修羅の国で果てたことで、一度は元斗皇拳の歴史が途絶えるかと思われたが、ミュウの中にファルコの子が宿っていたため、いずれその者が伝承者になるだろうとして消滅の危機は免れた。「北斗の拳4 七星覇拳伝 北斗神拳の彼方へ」では、そのファルコの息子である白銀のミッシュが登場し、母ミュウの仇である同門のサガンを倒して、新たな元斗皇拳伝承者となるというストーリーが展開する。尚、そのゲームの中では、サガンが元斗皇拳に北斗琉拳魔界を取り入れて編み出した「元斗琉拳」なる拳法も登場する。
 ミッシュはセガサターン版北斗の拳にも登場するが、名前や容姿以外は北斗の拳4とは全く別の設定になっている。