| 登場：パチスロ北斗の拳 新伝説創造 肩書：帝都の将軍 流派：元斗皇拳 |
『パチスロ北斗の拳 新伝説創造』に登場したキャラクター。天帝軍最高位の将軍であり、天賦の才を持つ若き元斗皇拳の拳士。通称「白光のアスラ」。ビジャマの手によって記憶を失い、殺戮を求めるマシーンと化している。もともとは黒髪だったが、ビジャマに付けられた頭部の機械の影響で白髪と化した。
幼少の頃、養育係であるバトロのもとで、次代の天帝であるルイと共に生活。核戦争の混乱で一時的に離れ離れになるも、数年後に再会し、やがてルイに想いを寄せるようになった。だがジャコウらが天帝の幽閉を画策している事を知り、阻止しようとするが、逆にビジャマに捕えられ、邪法によって記憶を消失。人格を作り変えられ、各地を放浪しては帝都に仇なすものを抹殺する殺人マシーンへと変貌した。同時に、怪しげな装置によって圧倒的な闘気を纏い、人の域を超越する力を手に入れた。
虚無を満たすものを求め彷徨う中、北斗の軍と遭遇。その中にいたリンを目撃した瞬間、脳裏の奥底に眠る記憶が反応。その原因を求めてリンへと近づき、立ちふさがるケンシロウと闘うことに。目では捉えられぬ早さを誇る元斗千影迅で圧倒するも、北斗神拳奥義 天破一閃によって秘孔神円を突かれ、機械で増幅されていた闘気を全て体外へ放出。同時に、別人格を司っていた機械も破壊され、失われていた記憶を取り戻した。最期までリンとルイを勘違いしながらも、彼女が無事であったことに安堵し、安らかに息絶えた。
アスラとケンシロウが戦うのは、時系列的にゲイラ死亡〜ハーン兄弟救出の間の出来事となる。
天賦の才を持つ元斗皇拳の若き拳士か……順当にいけば、この人がファルコの後釜になってたのかもしれない。言うてもファルコも結構いい齢ですしね（40代半ばくらい？）。でもアスラ君的には、ルイちゃんにゾッコンだったわけで、若き女帝とその親衛隊長の禁断の恋ということになる。うーむ、これは相当に女子受けがよさそうな設定であるが、個人的にはご破算になって良かった気もする。何故かと言われると……ルイには不幸が似合うから……ごめんね。
もともとのハイスペックに加え、彼は更にビジャマの機械によって闘気を増幅させられているらしい。設定だけで言えば、パチスロで登場したオリキャラ4人の中でも最強。元斗皇拳全体でもファルコに迫る実力もっていてもおかしくはないだろう。しかし演出では、最初の元斗千影迅こそケンシロウを圧倒するものの、二度目は完全に迎撃され、結局その一撃だけで敗北、死亡してしまった。ビジャマに脳みそをイジくり倒されていたので脆くなっていたのは仕方がないにしても、本当に彼はそこまで強かったのだろうか。まあ所詮は拳法を使えない科学者がチューニングした戦士だからね。そんな方程式で組み上げられた強さなど、真に強き拳法家の前には通用しないのだろう。。
というか、そもそもアスラの闘気を増幅させるというのは正しい判断だったのだろうか。確かに「元斗皇拳と言えば闘気」な部分もあるが、アスラに限ってはどうだろう。確認できる攻撃パターンが少ないとはいえ、アスラが得意とするのは、圧倒的なスピードで相手に影も踏ませぬ戦い方であることは間違いない。どちらかというと南斗聖拳に近そうだ。つまり元斗皇拳の中でも殆ど闘気を活用しない、異質な存在なのである。そんな彼を強化するにあたって、闘気の増幅というのは果たして意味があったのだろうか。いや、もしかしたらその「速さ」も、闘気によって齎された力という考え方もある。なにしろ闘気の扱いに長けた元斗皇拳だ。滅却や凍結のために闘気を放出するだけでなく、闘勁呼法のように体内に闘気を満たし、身体能力を向上させるような奥義があってもおかしくは無いだろう。事実、アスラが秘孔 神円を突かれた時、彼が体外へと放出した闘気の総量は莫大なものであった。つまりはそれだけの闘気を、彼はその小さな体の中にギュウギュウに詰め込んでいたということだ。それが彼の人知を超えたスピードに起因していたという可能性はある。
ビジャマは、自分が開発した「人工の闘気」を己自身にも使っていたが、それはただ光線のように放射するだけであった。拳法家ではないビジャマには、闘気は纏えなかったのだろう。だがやはり体内に宿してこそ「人工の闘気」も天然モノに近づくというもの。故にビジャマは、アスラを改造する際、「闘気を武器とする」という一般的な元斗皇拳拳士ではなく、あえて「闘気を体内に宿す」という所に重点を置いた拳士として作り上げたのかもしれない。闘気によって人間の肉体はどれほどまでに強化されるのか。それもまたビジャマ垂涎の研究対象の一つだったわけだ。闘気量を増やすことでアスラの100m走破タイムが何秒縮まるのか、ストップウォッチ片手にウキウキになっているビジャマの姿が私には見える。
ちなみに、服のセンスが壊滅的なのは、改造主であるビジャマさんにオソロにされているからです。アスラ君の名誉のためにも、一応。