
| 登場:パチスロ北斗の拳 新伝説創造 肩書:帝都の将軍 天帝の養育係 流派:元斗皇拳 CV:速水奨 |

設定や演出などをみても相当にイイ人である事が解る。数いる元斗皇拳拳士の中でも最もマトモな人物であることは間違いないだろう。ルイが幽閉された際の狼狽具合からも、その優しき性格が伺えるというもの。長い前髪を振り乱して哀しみに打ちひしがれる様(左画像)は、かなりの悲壮感を醸し出していた。
実際、バトロのエピソードはかなり良く作られており、特に死亡シーンは秀逸。自らがジャコウの言いなりになっている理由を問われても、決して天帝の幽閉を口にすることなく、大粒の涙を流しながら絶命。自らを慕う少女にかつてのルイを重ねる場面や、死に行く直前にアスラとの思い出を回顧するシーンなどには、思わず涙が出そうになったほどだ。まさかパチスロの演出でここまでやるとは。
それともう一つ、バトロのキャラ解説によると、ジャコウの怪しい動向を見て、ファルコはバトロを養育係から解任したらしい。うーむ、これはどういうことなのだろう。どう考えてもバトロが親代わりとして傍に付き添っていたほうが安全な気がするのだが・・・。もしかしてファルコは自分のほうが強いんだから、自分が天帝を守護したほうが確実じゃね?とか思ったんだろうか。しかし結局彼は「ミュウが拳王に浚われた」とかいうアホみたいな嘘に踊らされ、その隙に天帝を幽閉されてしまっている。うーむ、無能だ。リハク並の裏目り具合だ。
幸いなことに、設定上ではバトロは相当強いということになっているらしいが、正直な話、個人的にはあまりそんな印象は受けなかった。彼がケンシロウに敗れたのは「強者との戦闘経験が不足していた」からだというのだが、なんとなく解る気がする。彼が使用する奥義は「凍瀑衝」と「氷舞裂弾」の二つなのだが、このいずれもが「氷での攻撃」なのだ。通常攻撃にある「腕に氷を纏わせての攻撃」ならともかく、氷を飛ばしたり、氷を生やしたりするような奥義で、あのケンシロウの肉体に致命傷を与えられるとは到底思えない。強敵との戦闘経験不足が、彼の認識を誤らせていたのだ。