![]() かといってシナリオが秀逸かと言われるとそれも微妙で、村行って、敵のアジトに入って、中ボス倒して、次の村行って、アジト入って・・・という展開を繰り返すパターンがあまりにも多く、非常に単調なものになっている。出てくるボスキャラが、主人公達と殆ど関係がない只の悪党であるため、ストーリーに重みが無いのだ。原作でいうなら、GOLAN編やらウォリアーズ編といった辺りの展開が、延々と続くと言った感じ。まあ主人公は「このよのあくがにくい」ので、悪党を退治し続けている人物であり、こういう展開が正解であるとも言えるのだが・・・ ![]() 他に評価が高い点として、BGMが挙げられる。中でも特にバトル時のBGMは、屈指の名曲と呼ぶ人も少なくない。未だに口ずさめるという人も多いと聞く。まあエンカウントが物凄いので、嫌ほど聞かされたからトラウマになっているだけという人もいるかもしれないが。 あと、評価していいのかどうなのか判らないが、相当なインパクトを持っているものがある。それは、敵のかけ声だ。北斗の拳といえば断末魔の面白さが特徴だが、このゲームでは襲い掛かってきたときや、攻撃してくるときなどに発する掛け声の方が、断末魔のそれを上回っているのである。 「ぐべぼ〜」 「ぐにょろろ〜」 「ぎゃぎゅぎょ〜」 「あ〜ららららっ」 「ぶしゅしゅしゅしゅ」 「ばるらるらん」。この北斗の拳の世界観を壊しかねない意味不明なかけ声の真意は、21世紀になった今でも未だ謎のままである。物語の舞台が20XX年なので、その辺りの時代になればきっと解明されるはずだと信じている。 |