相手の体を操る秘孔


　意思とは無関係に、相手の体を自在に操る事が出来る秘孔。北斗曹家拳が得意とする術。任意の方向に歩かせたり、自決させたり、喋らせたりと、様々な種類、用途が存在する。意識を残したまま操られることになるので、使い方によっては相手に凄まじい恐怖を与える事にもなる。指定の行動を終えた後に爆死するケースも多い。
　代表的な秘孔として「明見」「膝限」などが挙げられる。

水から起き上がれなくなる秘孔 ケン → マッド軍曹 登場：北斗の拳（14話）　アニメ版（7話） 　意志とは無関係に後ろへ歩かされ、そのまま水槽の中へと頭を沈ませるという秘孔。自力では起き上がれないため、放っておけばやがて溺死する。ケンシロウがマッド軍曹からカーネルの居場所を聞き出すために使用した。自白後は動けるようになったが、直後に腹に風穴が空けて爆死した。秘孔位置は左右のこめかみ。

水から起き上がれなくなる秘孔 ケン → ブーガル 登場：アニメ版北斗の拳（83話） 　TVアニメ版北斗の拳に登場した秘孔。ケンシロウが拳王軍のブーガルに使用し、後ろに下がらせた後、風呂に上半身を沈めたまま起き上がれないようにした。上記のマッド軍曹に使ったのとほぼ同じ効果だが、今回はケンシロウに助けてもらえなかったため、そのまま溺れながら爆死している。秘孔位置は顔面。

片手を挙げさせる秘孔 ケンシロウ → ゼンダ 登場：アニメ版北斗の拳（91話） 　TVアニメ版北斗の拳でケンシロウが使用した秘孔。意思とは無関係に片手を挙げてしまう。「ドルフィの死刑に賛成か」との提案に、相方のゼンダに賛成の挙手させるという意地悪のために使用した。その後爆死している。秘孔の位置はおそらく背中。

己の顔を切り落とす秘孔 ケンシロウ → ブロン 登場：アニメ版北斗の拳（130話） 　TVアニメ版北斗の拳に登場した秘孔。突いた相手の体を操作し、自らが持つ刃で、自分の顔を切り落とさせる。９０度に折れ曲がった両手の剣を、徐々に自分の顔面へと近づけ、その剣先を顔面を刺し込むようにして切断させた。その後爆死している。ケンシロウがブロンに対して使用したが、原作ではケンが両手を持って無理やり押し込んで切らせており、秘孔による効果ではない。被害者もブロンではなく、ブロンの部下の一人であった。秘孔の位置は額。

ピアノが上手くなる秘孔 拳志郎 → ピアニスト 登場：蒼天の拳（34話） 　蒼天の拳に登場した秘孔。４時間ぶっとおしでピアノを弾かされ、ヘロヘロになっていたピアニストに拳志郎が使用し、急に上手く弾けるようにした。霊王に「いじめ」と言われていたことから考えると、ピアニスト自身が上手くなったわけではなく、秘孔を通じて拳志郎が操って上手く"弾かせている"のではないかと思われる。秘孔位置は背中。

己を持ち上げさせる秘孔 張太炎 → 馬賊２人 登場：蒼天の拳（58話） 　蒼天の拳で張太炎が使用した秘孔。突かれた二人の馬賊は、自らの意思とは無関係に太炎の足を抱え上げさせられ、踏み台代わりに使われた。秘孔位置は後頭部の辺り。

相手の言葉を操る秘孔 張太炎 → 馬賊 登場：アニメ版蒼天の拳（19話） 　蒼天の拳（アニメ版）で張太炎が使用した秘孔。突かれた者は、言いたくもないようなことを意思とは無関係に言わされてしまう。馬賊の頭目（上記の「持ち上げさせる秘孔」で太炎を持ち上げた馬賊の一人）に、「みんな〜よく聞けよ〜」と叫ばせる事で、周囲の馬賊達を己に注目させた。秘孔位置は首の後ろ。

銃を撃たせる秘孔 張太炎 → 馬賊 登場：アニメ版蒼天の拳（19話） 　蒼天の拳（アニメ版）で張太炎が使用した秘孔。相手を操り、銃を撃たせることができる。李秀宝の馬賊達数十人を同時に操り、その場の警官隊を撃ち殺させた。秘孔位置は首の後ろ。

腰を前後に振り続ける秘孔 張太炎 → 紅華会の一人 登場：蒼天の拳（62話） 　蒼天の拳で張太炎が使用した秘孔。「（李秀宝を）犯りますか？」といって腰を振っていた部下に使用し、そのまま永遠に激しく越を前後に振り続けさせた。

ビンの中身を飲み干させる秘孔 拳志郎 → モグラの普 登場：蒼天の拳（68話） 　蒼天の拳に登場した秘孔。器に入ったものを残さず飲み干させる。拳志郎がモグラの普に使用し、ビンに入ったペストノミ入りの麦を全て飲み干させた。同作品内に登場する「全知」と効果が似ている。左の首筋に二本指を突き入れて突く。

目的地まで案内させる秘孔 拳志郎 → 羅虎城 登場：蒼天の拳（96話） 　蒼天の拳に登場した秘孔。張太炎との闘いによって拳志郎が会得した、北斗曹家拳の術。羅虎城に、章烈山の所まで案内させるために使用した。だがその直後、拳志郎が改めて「自分の名前を口にしたら死ぬ秘孔」を突きなおしたため、、おそらくこっちの効果は上書きされて効果は消えたのではないかと思われる。秘孔位置は右耳と後頭部の間くらい。脳の中まで指先を突き入れられている描写がある。

父の願いに逆らえなくなる秘孔 張太炎 → 章烈山 登場：蒼天の拳（102話） 　蒼天の拳で、張太炎が章烈山に使用しようとした秘孔。突かれていれば、「中国の為に生きる道を歩ませたい」という章大厳の願いのままに生きることになっていたが、既に改心していた烈山は自らの意思でそれを成す事を約束したため、使用されなかった。秘孔位置は両こめかみの辺り。

銃で自害させる秘孔 霞拳志郎 → ゴールマン 登場：蒼天の拳リジェネシス（23話） 　『蒼天の拳リジェネシス』にて、拳志郎がカロル･ゴールマンに対して突いた秘孔。構えた銃の銃口を口の中に突っ込ませ、数秒後に引き金を引いて自決させる。

相手を躍らせる秘孔 ヤサカ → 政府軍の兵士 登場：蒼天の拳REGENESIS（アニメ12話） 　『蒼天の拳REGENESIS（アニメ版）』に登場した秘孔。指が刺さっている間、歌いながら踊り続け、指を抜くと同時に爆死する。ヤサカが政府軍の兵士二人に対して使用した。

相手を言いなりにさせる秘孔 霞拳心 → エリカ・アレント 登場：蒼天の拳REGENESIS（アニメ23話） 　『蒼天の拳REGENESIS（アニメ版）』にて、霞拳心がエリカに突いた秘孔。核分裂装置の設計図の復元を拒むエリカに言うことを聞かせるために突き、強引に記憶を呼び起こさせた。秘孔位置は右のこめかみ。

足が勝手に前に進む秘孔 セイジ → チェス 登場：小説・北斗の拳 　小説 北斗の拳に登場した秘孔。足が勝手に前に進みだし、止まらなくなる。セイジがチェスをケンシロウに嗾けるために突いた。後退は出来ないが、そのまま前に突進することはできるらしい。秘孔位置は背中。

自分の顔をかきむしらせる秘孔 ケンシロウ → ロカ 登場：ケンシロウ外伝 　小説 ケンシロウ外伝に登場した秘孔。突かれた者は、自らの意志とは関係なく、自分の顔をひたすらかきむしる事になる。ケンシロウが毒手拳を持つロカに使用し、自分の毒爪で自分の顔をひっかかせた。その後爆死している。