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霞 拳志郎/閻王
かすみ けんしろう えんおう



登場:蒼天の拳(第1話〜)
   蒼天の拳リジェネシス
   蒼天の拳REGENESIS
肩書:閻王 第62代北斗神拳伝承者
流派:北斗神拳
CV:山寺宏一(TVアニメ 他)
   神谷明(ドラマCD)
   山野井仁(初代ぱちんこ)
  [少年期]
   内藤有海(REGENESIS)

 第62代北斗神拳伝承者。霞羅門(リュウケン)の母違いの兄。前北斗神拳伝承者・霞鉄心と、北斗劉家拳月英(美福庵主)の間に生まれた純血の北斗の子。ケンシロウと同じ北斗七星の形の痣を持つ。常人離れした嗅覚を持っており、残された臭いから人物を特定したり、後を追ったりすることが可能。その他にも、直観像記憶、読唇術など、様々な特技を持つ。ヘビースモーカーであり、一度に5本以上の煙草を吸ったりする事もある。

 かつて中国・寧波にて、「阿星」の名で生誕。だがその頃、既に母・月英は鉄心と別れていたため、日本にいる鉄心の元へと送られることに。名を「霞拳志郎」と改められ、次期北斗神拳伝承者として拳法を学んだ。

 成人後、拳法修行として中国を渡り歩いていた時に潘玉玲に命を救われ、愛し合う仲に。その兄・潘光琳とも朋友となり、上海のヤクザ「青幇」の客人として迎えられた。その後、玉玲と結婚するはずだったが、自分にはその資格は無いとして密かに日本へと帰国。その直前、敵対組織である紅華会をほぼ壊滅させた事から、彼の通り名である「閻王」の名は上海で伝説となった。

 帰国後、日本の大学で講師を務めていたが、3年後、青幇の仲間であった李永健と再会。彼の口から、青幇が紅華会に壊滅させられた事を知らされ、再び上海に戻る事を決意。殺された朋友達の復讐を果たすため、紅華会の幹部達を次々と暗殺していった。だがその中で、潘光琳が生きていることを知り、仲間達と共に囚われていた潘を救出。その後、玉玲の仇である北斗孫家拳の使い手・霊王に勝利し、実は玉玲は殺されておらず、記憶を失って別の人生を歩んでいる事を知らされた。

 その後、北斗曹家拳張太炎や、その兄である紅華会の御大・章烈山らとの戦いの末、紅華会は完全に壊滅。その一方で、女馬賊・李秀宝として上海に現れた女が、記憶を無くした潘玉玲である事を知り、正体を隠して接近。懐かしき上海の町並みの中で、徐々に記憶を取り戻していった玉玲と、遂には感動の再会を果たした。その後、重症を負った潘光琳に代わり玉玲が青幇の御大となったため、自らはその夫として彼女を支えていくことを決めた。

 その後も朋友のため、そして北斗の宿命に従い、極十字聖拳流飛燕北斗劉家拳劉宗武西斗月拳ヤサカといった強敵たちと激闘を展開。そんな中、女人像の声に導かれ、寧波にある泰聖院を訪問。そこの主である美福庵主と対面し、全ては天の導きだとして、北斗劉家拳の伝承者と死合う「天授の儀」に臨む事を決意。邪念を捨て去った劉宗武と、究極の戦いを繰り広げ、その果てに勝利を掴んだ。その後、鎮魂の塔との語らいの中で、北斗の真の歴史を目にし、美福庵主こそが己の母・月英であったことを知り、その再会に涙した。その後、ヤサカが抱いていた北斗への憎しみの誤解を解き、共に上海へ帰還。



 続編となる『蒼天の拳リジェネシス(漫画)』では、浚われたエリカを救うため、ヤサカと共にオランダ軍の戦艦を襲撃。その背後にある組織「ジェネシス」、そしてエリカの血族にまつわる秘密を探るため、敵の本拠地であるインドネシアへと乗り込み、天斗聖陰拳の使い手たちとの激闘が描かれている(現在も連載中)


 『蒼天の拳REGENESIS(アニメ)』では、流飛燕登場以降の物語が原作から若干変更されており、特に劉宗武が登場しない事で天授の儀や生誕に纏わるエピソードが全て無かったことにされている。
 寧波から上海へ戻った後、エリカを狙う組織「ジェネシス」の登場や、中国政府からの弾圧、そして日中戦争の激化を受けてインドネシアへと移住。4年後、再びエリカを狙ってジェネシスが現れ、捕えられたエリカとヤサカを救うために敵のアジトへ。天斗聖陰拳の伝承者であるシメオン・ナギットを死闘の末に撃破した。
 だがその後、シメオンの従者・ヒムカが、かつて北斗の義兄であった霞拳心である事が明らかに。師父 霞鉄心に続き、自らも拳心に敗北し、秘孔新血愁によって残り僅かの命とされた。その後、羅門による秘孔 心霊台によって命を延ばし、ノハァル・ナハにて拳心と再戦。北斗神拳の究極奥義である無想転生蒼龍天羅によって拳心に勝利し、最後に最愛の兄であったことを伝えた。そして死を望むエリカに対しては、全ての記憶を抹消することで、彼女を死兆星の運命から解き放った。最後は巨大な大岩の上で蒼天を見上げながら最期の時を迎えた。