
 城へと戻ったジュウザに、諦めず説得を続けるリハクの部下達。手ぶらで帰る事の出来ない彼等は、自らが腹を切ることでジュウザの心を動かそうとするが、それが単なる犬死になる事は、ジュウザの態度を見れば明らかであった。もはや完全に説得する術を失った二人は途方に暮れるが・・・
暴力反対、そして民主主義で村を作っていくと言う自らの思想を唱えるドルフィ。長老は半信半疑ながら、そのドルフィに意見を申し出ようとするが、その時、ドルフィの相方であるゼンダが、長老の背後へと回りこんできた。俺達のやり方に不満などあるはずがない。そう言ってゼンダは、長老に鉄の爪を突きつけてきたのである。暴力によって自らの意見など言わせないそのやり方は、やはり他の拳王部達と同じ、力による支配と何ら変わりはなかった。
の視界を奪う作戦に出ていたのだ。ドルフィの攻撃、そしてゼンダのサポートをあわせたこの二人の連携プレイが、泰山黒影拳の正体であった。飛び込んでくる光の位置とタイミングをつかめず、次々とドルフィの攻撃を食らうケン。しかし、ケンにもまた力強い相棒が存在していたことに、二人は気付いていなかった。異変に気付いたフドウが、ゼンダのアシストを止める為、屋上へと登ってきていたのだ。ゼンダの身体を捕らえ、下へと放り投げるフドウ。なんとか着地には成功したゼンダであったが、もはや黒影拳の型が崩れた時点で、勝負はついていた。襲い掛かってきたゼンダを一撃でふきとばしたケンは、ドルフィのヤケクソのハンマー攻撃をかわし、その首を捕獲。その後に待っていたのは、ドルフィの大好きな決議会であった。ドルフィの死刑に賛成なら手を挙げろ。そのケンの言葉に、まっすぐに手を挙げるゼンダ。既にゼンダの身体は、秘孔によって自由を奪われていたのだ。判決どおり、致命の秘孔を突きたてられたドルフィは、その怒りを挙手したゼンダへと向けつつ、コンビなかよく爆死したのであった。
 自らの城にて盛大な宴会を開くジュウザ。その中でジュウザは、酒を注ぐ一人の見慣れぬ女を目にした。聞けばその女は、城の近くで行き倒れになっていたのだという。女を一目見て気に入ったジュウザは、早速自らにも酌をするよう言い寄ってきた。戸惑いながらも、酒瓶をジュウザのグラスへと傾けようとする女。だがその瞬間、女の手から一粒の薬が酒の中へと落とされた。女に見とれ、その事に全く気付かなかったジュウザは、一気に酒を飲み干し、そして深い眠りの中へと落とされたのであった。| [漫画版との違い] ・拳王が町を通り抜けるシーンとジュウザが将と会うシーン以外は全てアニメオリジナル ・町を通り抜けようとしている拳王を、ジュウザが見物に来ているシーン追加  | 
        
       
          
 
 
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