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南斗十人組手
なんとじゅうにんくみて




 南斗の拳士十人を相手に一人で闘う拳闘試合。挑むのが他流派の者であった場合、十人全員に勝利せねば生きて帰る事は許されず、その場で処刑されるのが掟となっている。

 かつてケンシロウは幼くしてこの戦いに臨み、九人目まで打ち破るものの、十人目として名乗りを上げたシュウの前に手も足も出ず完敗。掟に従い、その場で処刑されることになったが、その命の代償としてシュウが自らの目を潰した事により、特例として生きて帰る事を許された。
 原作ではラオウ単独の案でケンシロウが参加する事になった様に描かれているが、『ラオウ伝 殉愛の章』ではトキも共に訪れており、また『ジャギ外伝 極悪ノ華』では、ラオウとトキがリュウケンには知らせずにこれに参加させたという事になっていた。
 因みに、 『ラオウ伝 殉愛の章(小説版)』での記述によると、この組手が行われた場所は摩天楼寺院という名で、劇中でシュウが眼の光を失うと同時に傷が走った石像は、般若守護十六善神のひとつ、威徳の増長天とされている。

 『ユリア外伝 慈母の星』では、シン南斗孤鷲拳の印可を受けるに相応しいか判別するための実力査定としてこの十人組手が行われ、十人目を奥義で倒す余裕の勝利を飾っている。

 『北斗の拳4 七星覇拳伝 北斗神拳の彼方へ』では、裏南斗デルモンの勧めによって、南斗白鷺拳伝承者のジンギがこれに挑むというイベントが発生。デルモンの部下である拳法家十人を倒せば聖帝十字陵の中へ入る事を許される筈であったが、勝利後にデルモンはジンギの眼の光を奪って逃走するという展開になる。