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南斗白鷺拳


 南斗六聖拳の一つ。「仁星」を宿星に持つ。伝承者はシュウ。南斗聖拳の中では異色となる脚技を主体とする拳であり、南斗聖拳独特の切断力を、脚技に乗せて繰り出す事を可能とする。


 拳の強さについては、シュウ自身が「両目の光を失い心の目で見ている」という特殊な状態にあるため、彼の戦績からそれを判断するのは難しい。しかし、回転蹴りで周囲の雑魚敵を一掃するという驚異的な殺傷力の奥義を持っていたり、南斗十人組手の際にサウザーを持ってして「この道場で奴(シュウ)と互角に戦えるのは俺だけだ」と言わしめている点から考えても、十分にその強さは見て取れる。

 脚技を主体とする事でどのようなメリットが生まれるのかは定かではないが、作中では意表を突くような形で使用し、相手に傷を負わせている場面がしばしば見られる。シュウが背転脚によってケンシロウに傷をつけた場面をはじめ、ケンシロウはサウザーに、レイ外伝の中ではレイリマロフウとの戦いの中で同様の技を使用し、いずれも相手を流血させている。これから推測するに、白鷺拳とは、手技と足技をバランスよく切り替えることによって相手に拳を見切らせず、常に相手の意表を突く形で攻撃を繰り出すことを可能とする拳なのではないかと思われる。

 原作以外の作品では、北斗の拳4ジンギが伝承している。また、この南斗白鷺拳の拳の流れを汲む拳法として、「レイ外伝 -華麗なる復讐者-」の中に登場する南斗翡翠拳や、「セガサターン版北斗の拳」に登場する南斗飛翔拳などがある。飛翔拳の方は不明だが、カレンが伝承する南斗翡翠拳は、白鷺拳同様に脚技を主体とした拳法として描かれている。