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南斗孤鷲拳


 南斗六聖拳の一つ。「殉星」を宿星に持つ。伝承者はシン
 先代伝承者のフウゲンより、シンとジュガイの二人に拳が伝えられたが、ジュガイは復讐のために魔道へと堕ち、伝承者の道から逸脱。結果、シンが唯一の伝承者候補となり、南斗の里で行われた南斗十人組手を圧倒的な力で勝ち抜く事で、南斗聖司教から正式に南斗孤鷲拳伝承者としての印可を与えられた。だがジュガイも拳を捨ててはいなかったため、後に南斗孤鷲拳の使い手としてケンシロウと戦っている。尚、フウゲンはシンに脚の腱を切断され、ケンシロウと出会った時には既に拳を使う事が出来ない体となっていた。

 この「南斗孤鷲拳」という名前は、原作内に明記されていない。1986年に発売された書籍『北斗の拳 SPECIAL』にて初めて記述されたものの、以降に発売された様々なコンテンツでもこの名は使用されなかったため、2000年代に入るまではその知名度は限りなく低かった。近年では解説本や外伝、ゲームなどでも一般的に使用されるようになり、認知度も上がっている。

 他の南斗の流派に多く見られるような、相手の肉体を切断するような拳ではなく、強化した肉体を用いて外部から相手の体を破壊するような拳として描かれている。主に貫手突きによる貫通を主体とした戦い方であるが、獄屠拳に代表されるような蹴り技も用いるため、手技主体の南斗聖拳の中では比較的万能型の戦闘スタイルであると言える。だが先に紹介した『北斗の拳 SPECIAL』の中には、シンは複数の南斗聖拳を修得しているとの記述があるため、これを加味して考えるならば、彼の使う奥義の全てが南斗孤鷲拳によるものであるとは一概には言えない部分もある。