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二指真空把
にししんくうは



流派: 北斗神拳
使用: ・ケンシロウ(対 スペード)
 …原作(2話) アニメ版(2話)
・ラオウ(対 マミヤ)
 …原作(71話)
・霞拳志郎(対 流飛燕)
 …蒼天の拳(124話)
・流飛燕(対 霞拳志郎)
 …蒼天の拳(124話) ※未遂
・霞拳志郎(対 コール大佐)
 …蒼天リジェネシス(5話)

・ケンシロウ(対 ダイヤの部下)
 …アニメ版(3話)
・ケンシロウ(対 パトラの手下)
 …アニメ版(9話)
・ケンシロウ(対 ジャギの部下)
 …アニメ版(31話)
・ケンシロウ(対 リュウガ部隊)
 …アニメ版(76話)
・ケンシロウ(対 シマ&レン)
 …小説・北斗の拳
・ケンシロウ(対 ジュガイ軍)
 …ZEROケンシロウ伝
・ケンシロウ(対 片目のユーゴ)
 …ケンシロウ外伝
登場: 北斗の拳/アニメ版/蒼天の拳/蒼天リジェ/小説北斗の拳/
ケンシロウ伝/ケンシロウ外伝/Legend of Heroes/
北斗の拳(FC)/北斗の拳2/PS版/北斗無双/北斗が如く/


 敵が放った武器を二本の指で受け止め、それを相手に向かって投げ返すという北斗神拳の奥義。ボウガンの矢ですら止まって見えるほどの動体視力を持つが故に可能な技であり、相手は自らが放った武器を無防備にその身に受けることになる(ただし相手もこの奥義を修得している場合は、更に投げ返す事も可能)。
 ボウガンの矢を放ってきたスペードに対してケンシロウが使用し、投げ返した矢で右目を貫いた。後にラオウマミヤに対しても使用したが、ケンシロウがその身を挺して守ったため、この時はマミヤに傷は無かった。
 この技能は他の北斗の流派にも伝えられており、北斗琉拳には「双背逆葬」が。北門の拳には「二指無空把」という同様の奥義が存在している。


 TVアニメ版では、ダイヤの部下ジャギの部下リュウガの部下らが放ったボウガンの矢や、パトラの手下が投げたナイフ等にも使用。(奥義名は言わず)


 『蒼天の拳』では、流飛燕が投げたナイフに対して霞拳志郎が使用。しかし極十字聖拳にも同様の技があるとして、投げ返す事はしなかった。

 『蒼天の拳 リジェネシス』では、拳志郎がファン・デル・コール大佐が投げたクリス(インドネシアの短剣)に対して使用。しかしコールには投げ返されたクリスを指先で止められた。

 『小説・北斗の拳』では、シマとレンが投げてきた錫杖に対して使用。両手でそれぞれ一本ずつ止め、相手の足下へと投げ返した。

 『真救世主伝説 北斗の拳ZERO ケンシロウ伝』では、ジュガイ軍から放たれた無数の矢を全て跳ね返している。

 『小説 ケンシロウ外伝』では、ユーゴが振り下ろしてきた泰山凱風大斧を両手の二本の指で受けとめ、そこから気を送り込むことによって斧を粉砕し、更にユーゴの身体をねじり折るという使い方をした。

 『北斗無双』では、トキ、ジャギ、シン、レイ、サウザー、マミヤ、ハート、無法者といったキャラクター達でも使用可能。真北斗無双では使えなくなった。

 『北斗が如く』では、矢の放たれた方向によって奥義のモーションが変わるという演出が加えられている。また、イベントシーンでは、バギーを運転中に左手でハンドルを握り、右手で二指真空把を行うという荒技を披露している。




 ケンシロウのプロフィールによると、彼には「放たれた矢も止まって見える」らしい。高速の拳が飛び交う闘いの中で生き残るには、それくらいの動体視力は必須の能力といえる。つまりこの奥義は、相手の拳を見切るために鍛えられた動体視力がもたらす副産物のようなものだろう。逆に言えば、これくらい出来なければ話にもならないということ。北斗神拳を学ぶに値する才能が有るか否か、その判断基準となる奥義ではないかと思われる。

 ところで、指で挟んだ後にどうやって投げ返しているのだろうか。原作ではケンシロウのも拳王様のも、肝心な場面が描かれていなかった。アニメで見たところ、ケンシロウの場合は手のひら側で受けた場合、クルリと手首を180度返して穂先を相手の方へと向け直して投げ返すというのが主だった。甲側で受けた場合はその逆だ。だが拳王様は違う。拳王様は、手のひらを相手の方へ向けたまま、矢をタテに回転させて穂先が相手の方へと向くようにしておられた。回転させている瞬間こそないが、原作でも確かに手のひら側で受けて手のひら側で投げ返しておられるのが解る。実際鉛筆か何かで試してみてもらえば解ると思うが、これは簡単そうで絶対に出来ない技術だ。矢の長さもそうだが、回転させるということ自体100%無理である。流石は拳王様だ。同じ技でもケンシロウとは一味も二味も違うのだ。