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北斗の拳 ラオウ外伝 天の覇王
ストーリー キャラクター 流派・奥義 アニメ版 小説版




ストーリー紹介(12)

ガイヤ編



 リュウガに重傷を負わせた村の存在、そして勢いを増す冥王軍の動きに、拳王軍はざわめき始めていた。まずはその村の実体を知らねばならない。そう考えたソウガは、十人の兵と共に、砂漠へと出陣。ソウガの読みどおり、その村は砂嵐と共に再び姿を現した。普段は全てを巨大なシートで覆い隠しているというその村の正体とは・・・


 行商に化けて村へと潜入したソウガ達は、闇にまぎれて偵察を開始。読み通り、村が冥王軍と繋がっていることを掴んだソウガだったが、部下達は何者かの手にかかり、一人また一人と姿を消していった。村人を集め、指導者に出てくるよう命じるソウガ。しかし声はすれど、その首謀者の姿は全く伺い知ることは出来なかった。業を煮やして歩を進めた瞬間、ソウガの胸を鋭い一撃が貫く。黒山陰形拳奥義"指突血"。お前の命はあと二ヶ月―――見えない男はソウガにそう告げた。


 なんとか帰還したソウガより村の事を伝えられたラオウは、大軍を率いて砂漠の村へと出陣。村を覆い隠していたシートを剛掌波で吹き飛ばし、一気に村へと侵攻する拳王軍。だがその時、彼等を無数の火矢が襲った。すでに村は、冥王軍によって取り囲まれていたのだ。一点突破で村を脱出した拳王軍と、迎え撃つ冥王軍の、壮絶な戦いが幕を上げる。だがその時、様子を見守っていた村人達の中から、ゆっくりとラオウに歩を進める一人の男がいた。男の名はガイヤ。黒山陰形拳の伝承者であり、リュウガとソウガを倒した張本人であった。そして彼は、秘術 命動針によって冥王すらも意のままに操る、真の黒幕でもあった。


 王を名乗るなど馬鹿げた行為。姿を見せずに支配することが出来る自分こそが真の支配者。そう言って、ラオウの背後から攻撃を仕掛けるガイヤ。だがその拳は、ラオウに届かなかった。ラオウの身体を覆う圧倒的な闘気の前に、ガイヤは触れることさえ出来なかったのだ。ラオウは言った。俺が王を名乗るのは、拳による圧倒的支配を成すため。その圧倒的な支配でこそ世の秩序が保たれるのだ、と。放たれた真の王の剛拳の前に、ガイヤの肉体は粉々に打ち砕かれたのであった。


 ガイヤの死と同時に、冥王軍は撤退。戦いは拳王軍の完全勝利に終わった。しかしその時、カサンドラが陥落という信じがたい報告が届けられた。ウイグルを倒し、トキを解放したその者達―――、それは、南斗水鳥拳のレイ、マミヤ、そして北斗の末弟ケンシロウであった。


 我が征く道は覇道のみ―――。その信念を曲げようとしないラオウの拳を、師父リュウケンは封じねばならなかった。だが、最期の一撃は放たれ無かった。かねてから病を患っていたリュウケンの身体を、突如発作が襲ったのだ。それはまるで、神がラオウとの戦いを望んでいるかのようであった。形勢逆転―――。今度はラオウがリュウケンへ、止めの一撃を放つ。だがラオウは、その拳を寸前で止めた。彼が止めを刺すまでもなく、既にリュウケンの身体は、最期の時を迎えていたのだった。去り行くラオウの背に向かい、リュウケンは最後の言葉を投げかけた。覇道を進めば、いずれトキとケンシロウがお前の前に立ち塞がるだろう、と。


 そして今、その言葉は現実となった。トキとケンシロウらが向かったという西の村―――ラオウはそこへ、単身赴くことを決めた。弟達との決着をつけるために。別の道を歩き続けた三兄弟の道程が、今ラオウの道へと繋がり、宿命の漢達の物語を紡がんとしていた。





・冥王軍、サザンクロスと神の国を制圧。
→KING編でも語ったけど、結局原作の「ラオウがユリアを奪いにサザンクロスへ向かった」のは無かったことにされているのか?
・ソウガ、ガイヤに止動穴を突かれ、のこり二ヶ月の命に。
→カサンドラ陥落から「ラオウ伝殉愛の章」の冥王軍壊滅までが二ヶ月弱ってことか。
・ラオウ、剛掌波で、砂漠の村を覆うシートを吹き飛ばす。
→普段より射程距離が長いのは、撃つ前に右手に気を溜めていたから?
・冥王軍、ガイヤの死に伴い撤退。
→黒山陰形拳の極意は表に姿を現さない事なのに、冥王軍は皆ガイヤの存在を認識してるんじゃん。知られて無いとおもってたのは自分だけだったりして。
・ラオウ、リュウケンに止めを刺さずに去る。
→原作とは異なるなあ。っていうか無想転生の事を聞くくだりは?
・火闘術をつかう侵攻隊隊長の名前はガロン。
→ガロンってのはガソリンとかの容量とかによくつかわれる単位の名前だね。1ガロンで3.7854118 リットルらしい。
・ラオウ、ケンシロウが向かったというマミヤの村にむけ、真っ直ぐ西へ。
→報告ではカサンドラから西のはずだが・・・砂漠の村がカサンドラの東にあるのか?


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