ストーリー | キャラクター | 流派・奥義 | アニメ版 | 小説版 |
砂漠へと出陣したリュウガの軍は、冥王軍を責めあぐねていた。このままではいたずらに兵力を消耗する。そう判断したリュウガは、砂嵐の中に佇む村で、休息をとることを決めた。だがその日の夜、事件は起こった。兵長のザクが呼んでいる。そう言って呼び出されたリュウガを、突如何者かの拳が襲ったのである。翌朝、村を出たリュウガ部隊が見たのは、砂漠に倒れたリュウガの姿であった。犯人は村人―――。そのリュウガの言葉を聞いて、兵達が振り返ったとき、そこにあったはずの村は忽然と姿を消していたのだった。 その報は、野盗団討伐に出ていたレイナとソウガの耳にも入れられた。拳王からの帰還命令を告げられる二人であったが、彼等はその前にどうしても確かめたいことがあった。今蹴散らした野盗団の首領・・・その男の胸には、七つの傷があったというのである。 一方、ラオウはカサンドラへ訪れていた。リュウガを倒した謎の拳に心当りを持つラオウは、それを聞くためにトキの元を訪ねたのである。だが、その暗殺拳―――黒山陰形拳は、とうの昔に失われたとされる拳であった。 盗賊団のアジトに訪れた二人の前に、噂の首領が姿を現した。自らをケンシロウと名乗るそのメットの男の胸には、確かに鮮やかな七つの傷が刻まれていた。しかし、ソウガ達が拳王軍の将軍だと知った途端、男は態度を豹変させた。彼の名はジャギ。救世主と呼ばれる弟ケンシロウの名を地に落とすため、自らケンシロウを名乗り、悪行を繰り返している男であった。ケンシロウが邪魔だという点で、お互いの利益は一致しているはず―――。そう言ってジャギは、二人に停戦を申し込み、決してケンシロウには手を出さないよう忠告してきたのであった。 |
|