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全世界を襲った核の炎―――。 文明は崩壊し、世は暴力が支配する時代となっていた。 力ない者達は、救世主の出現を祈るしかなかった。 襲撃した村から大量の食料を手に入れ、御機嫌に荒野を疾走する盗賊・ジライ団。だがその行く手に、一人の男が立ち塞がった。我が道を逸れれば天が笑う。そう言って決してどこうとしない男を、首領ジライは一撃の下に葬り去ろうとする。しかし、男が軽く拳を振った次の瞬間、ジライの胴体はこの世から消え失せていた。男の名はラオウ。拳でこの世の覇権を握り、この荒廃した世界を救う事を目指す男であった。 修羅の国から呼び寄せた仲間・ソウガと合流したラオウは、鬼巌城と呼ばれる城へ。芸者に化けて城へと入り込んだソウガと、その妹・レイナは、華麗な舞と笛の音で、鬼王ゴラムに取り入ることに成功する。更にラオウを琴弾きとして城に招き入れ、この城を奪う―――。それがソウガの作戦だった。しかし、ラオウにはそんな小細工は必要なかった。持参した琴を破壊したラオウは、この城を自らの覇行の拠点とする事を堂々と宣言したのであった。 愚かなる侵入者を始末せんと、得意の娥媚拳の構えをとるゴラム。だが、ラオウの口から発せられた「北斗神拳」という言葉に、ゴラムの顔が青冷めた。1800年不敗を誇る一撃必殺の暗殺拳。ラオウはその覇たる伝承者だったのである。必殺の暗器を簡単に破られたゴラムは、決死の覚悟で奥義 幽冥狼牙拳を繰り出す。だがラオウの放った北斗剛掌波は、ゴラムの拳が届く前に、彼の身体をこの世から消滅させたのであった。オレに従え――――。圧倒的な力を見せたそのラオウの言葉に、残された鬼王軍達の答えは決まっていた。拳王と名を改めたラオウの覇行は、今ここに始まったのであった。 |
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