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北斗の拳 ラオウ外伝 天の覇王
ストーリー キャラクター 流派・奥義 アニメ版 小説版




ストーリー紹介(2)

黒王編



 人を支配するものは恐怖―――。拳王という名の恐怖を兵に背負わせることにより、ラオウは僅か数日で鬼巌城を拳王府へと生まれ変わらせた。更にソウガやレイナの指導により、兵達の実力や武具の質は急成長を見せ、拳王軍はたちまち近隣の軍閥たちを支配下に治める巨大軍閥となっていった。


 だがある日、ギオン軍を攻めていた拳王侵攻隊が全滅したとの報が入れられた。ギオン軍は、谷の奥へと拳王軍を誘い込み、そこに住むという野生の馬達に彼等を襲わせたのである。その千頭もの馬を率いるは、漆黒の悪魔と恐れられる馬の王、「黒王」。王には王自ら訪ねるのが礼儀―――。そう言って拳王は、ソウガとレイナだけを連れ、黒王谷へと赴くのだった。


 谷に着いた三人が見たものは、二匹の虎に囲まれた黒王の姿であった。黒王は、攻撃に転じることが出来なかった。自らの腹の下に、怪我をした仔馬を守りながら闘っていたのである。その光景を見たラオウは、徐に仔馬を掴み、致命の秘孔を突き入れた。足手まといは片付けた。それで心置きなく闘えよう。そう言ったラオウを、渾身の後ろ蹴りで吹っ飛ばした黒王は、襲い掛かる虎を一撃の下に踏み潰したのであった。


 仔馬の負った怪我は、もはや助かる見込みの無いものであった。故にラオウは、秘孔によって仔馬に痛みを感じさせることなく、その生を終わらせたのであった。ラオウは王として、黒王に自分と近しいものを感じていた。我が覇行がなるその日まで、その背を俺に貸してくれぬか。そのラオウの言葉に、黒王は小さく嘶き、答えた。配下である千頭の馬と共に、黒王はこの乱世を拳王と共に戦いぬく意志を決めたのであった。悪魔と悪魔が手を結んだ―――。その信じがたい現実を前に、智将ギオンは抵抗することなく、拳王に完全降伏を誓ったのであった。





・ラオウ、鬼巌城を改築し、自らの居城「拳王府」に。
→府て・・・拳王様はどこかレトロな考え方もってはる方ですよね。
・ 拳王軍の兵士達、レイナに稽古で実戦力を鍛えられ、ソウガによって陣形、戦略を叩き込まれる。さらに武器防具を強化した事により、比較的に成長。しかし使える兵半分、使えない兵半分。
→レイナは指導役に向いてそうだよなあ。北斗神拳はいうまでもなく、そこらの泰山やらも一般人には全く参考にならんからな。参考にしちゃった結果が、あのジャギの部下の偽北斗神拳使いってわけだ。
・ギオン軍の罠にかかる直前の時点で、拳王軍の兵の総数は4000超。
→今までは降伏してった兵も配下にくわえてたんだろうけど、後に加わるリュウガは降伏兵も全部抹殺してるから、この後は兵の数はそんなに増えてないかもしれない。ほぼ覇権成った頃でも1万も達してないかも。
・智将ギオン、黒王谷にいる野生の馬たちを利用して拳王侵攻隊を壊滅。千頭もの野生の馬を率いるは、「黒い悪魔」と恐れられる巨馬、黒王。同じ王として、ラオウ自ら会いに行くことに。
→拳王様は乗り物がお嫌いな御様子だから、とにかくなによりも足を早く手に入れたかった事だろう。というかいままでの侵攻はどうしてたんだろうね。徒歩で敵の城まで行ってたのかね。
・黒王、二匹の虎と格闘。傷ついた仔馬を守りながら故、一方的に攻撃される。
→黒王なら仔馬を守りながらでも虎くらい一撃で葬れそうなもんだが、おそらくこの虎達も並の虎ではなかったんだろう。普通の虎だったら黒王と対峙しただけで犬走りで逃げ出すだろうし。
・黒王、ラオウの頼みを受け覇道に力を貸すことに。野生の馬1000頭も同時に拳王軍に加わる。
→拳王軍は4000人超だから、残り3000人は足軽か・・・


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