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北斗の拳 ラオウ外伝 天の覇王
ストーリー キャラクター 流派・奥義 アニメ版 小説版




ストーリー紹介(7)

リュウロウ編



 シンに敗れ、ユリアを奪われた事で、ケンシロウは変わった。民衆の側に立ち、哀しみを力に変えたその拳で、圧政を続ける軍閥を次々と打ち破っていった。そして彼は、いつしか救世主と呼ばれ始めた―――。その報告を聞いたソウガは、ケンシロウが拳王軍にとって危険な存在であると感じ始めていた。しかし、覇道の最中であるラオウにとって、ケンシロウとの決着はまだ先の話であった。


 覇道完成のために必要な智勇兼備な将。それに該当する男を、ソウガは知っていた。かつて南斗の智将と呼ばれた、南斗流鴎拳のリュウロウ。彼は分裂して争う南斗に嫌気が差し、風を聴く森と呼ばれる地で隠遁生活を送っていた。その才を見極めんがため、単身リュウロウのもとを訪れるラオウであったが・・・


 ラオウ直々の勧誘を、リュウロウは丁重に断り、そして言った。私が共に戦う人があるとすれば、それはケンシロウしかいない、と。救世主の宿命―――。常に民衆の側に立って、野盗や軍閥を相手に戦うケンシロウの姿は、力なき者達に勇気を与えてきた。だが、ラオウのやり方では民衆の心を掴むことはできない。人々が望むものは、己達と共に戦ってくれる救世主なのだと。ラオウが悔い改め、真に民のためになる王道を歩むなら、ケンシロウもトキも、そして自分も喜んで力を貸すだろう―――。その事を伝えるため、リュウロウはこの森でラオウの事を待ち続けていたのであった。


 己の覇道を曲げることは出来ない。そしてその妨げになるやも知れないリュウロウを、ラオウは殺さねばならなかった。ラオウの剛拳を巧みにかわし、攻撃に転じるリュウロウ。しかし、病に侵されたその身体では、ラオウに勝つ事は出来なかった。覇道を捨てよ―――。リュウロウは最期までそう口にしたが、ラオウにはやはりその忠告を受け入れることは出来なかった。覇道の先に待つ、修羅の国の平定。それを成し遂げるため、ラオウは、この国と統治に時間をかけていられなかったのであった。そしてこの時、ラオウは闘いの中で新たなことを見出していた。それは、覇道の前には不必要な、己の甘さであった。




・南斗流鴎拳のリュウロウ。かつて南斗の重鎮として大軍を率い、幾度となく戦に勝利を納めた戦略家。しかし、分裂した南斗の争いが嫌になり隠遁。南の山脈の南端にある風を聴く森に住み、風力発電で電気を作っている。
→この作品で間違いなく一番カッコイイこのリュウロウさん。アニメじゃ発音が↓リュ→ウ→ロ→ウだったが、個人的には↑リュ→ウ↓ロウがいいなあ。カッコよすぎてレイ外伝にも特別出演しちゃいました。
・リュウロウ、ラオウやサウザーとは共に戦えないが、ケンシロウとなら戦うと明言。ラオウに覇道を捨て、救世主の道を行くよう告げる。
→別にいいんだけど、このひと小説版の記述に夜と30台半ばなんだよな。それでケンシロウに"さん"付けはちょっと変でないかい。
・リュウロウ、病で余命幾許も無い状態で、拳に乱れが出て敗北。
→病の状態であれだけ拳王様と渡り合えるとは・・・ユダとかレイより強いんじゃね?
でも拳王様はこの戦いで己の強さを悟っているから、まだ鬼になりきれてなかったんだな。このときに非情の闘気を得て格段に強くなってる可能性もある。
・レイナ、バルガ、ザクは、拳王抜きで敵軍と戦えるだけの力は無いとソウガ語る。
→ザク様の評価低い・・・。まあでもここで名前が挙がるってことは、実力的には拳王様、ソウガ、ウイグルに次ぐ4番目グループに属してるってことだよな。リュウガ入っても5番目。
・ケンシロウはユリアを失った哀しみにより、他人の哀しみを背負えるようになった。
→それまでは背負えていなかったのか。トキが灰浴びたときとかも。
・ラオウが覇道に拘るのは、この国の統治の後に修羅の国を平定しなければならないため。そのためには急がねばならず、暴力をなくした平和な統治では時間がかかりすぎるため、覇道でなくてはならなかった。
→そのわりにはケンさん、修羅の国をないがしろにしてたよね・・・。もっとはやく海をわたるべきだったよね。


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