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北斗千手壊拳
ほくとせんじゅかいけん



流派: 北斗神拳
使用: ケンシロウ(対 ケマダ)
 …北斗の拳(29話)アニメ版(25話)
ケンシロウ(対シン)
 …北斗の拳(FC)
登場: 北斗の拳/アニメ版/北斗の拳(FC)/北斗の拳3/
北斗の拳4/北斗の拳5/北斗の拳7/サターン版/
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 無数の拳を一斉に相手へと叩き込む奥義。相手の目の前で何度か拳を寸止めする動作を繰り返した後、眩い光と共に数百の拳を相手の体に炸裂させ、致命の秘孔を指突。全く痛みは感じないものの、相手は5秒にその身を爆ぜて死亡する。ケンシロウが、牙一族の若頭・ケマダに対して使用した。

 TVアニメ版では死亡までの時間が、5秒から7秒へと伸びていた。

 ゲーム作品の中では、主に百裂拳の上位技として登場する事が多い。特にRPG作品では、百裂拳が1グループ対象の技であるのに対し、千手壊拳は敵全体を攻撃できる技として扱われている。

 『北斗の拳4-七星覇拳伝 北斗神拳の彼方へ-』では主人公リュウリュードといった拳士たちが、『北斗の拳(セガサターン版)』ではトキでも使用可能になっている。





 この奥義を炸裂させた際の効果音は「ドッ」のみ。つまりこれだけの拳をほぼ一瞬でぶちあてているということだ。北斗の拳SPECIALによると、北斗百裂拳は3秒間に50発の拳を繰り出すのだという。つまり1秒間に17発程度のパンチを放っていると言う事だが、その程度ではとても「ドッ」ではすまない。他の連打技とは根本的に異なる奥義なのである。

 しかしいくらケンシロウが超人とはいえ、あれだけの拳を同時に放つというのは無理がある。おそらくそのカラクリは、幻覚であろう。あの無数のパンチは殆どがケンシロウが見せた幻であり、本物の拳はその一部でしかないのだ。その幻覚の源となっているものは、もちろん闘気である。レイがラオウ様の闘気に見たのは、自らに向かって放たれる無数の突きであった。この現象を利用しているのだ。
 そこまでして拳の数を水増しする理由は一つしかない。相手に本物の拳を絞らせないことで、防御を困難にさせるためである。幻覚の拳は、本命の拳を確実に命中させるためのデコイなのだ。北斗神拳の闘い方は、突き詰めてしまえばいかにして相手の秘孔を突くかと言うこと。百裂拳の速度にすら対応する強敵が現れたなら、更なる工夫が求められる。沢北を1on1で抜く為にパスと言う選択肢を増やしたルカワの如くだ。

 しかし、その強敵専門とも言える奥義を、何故ケンシロウはケマダのような雑魚に使用したのか。それはもう、なるべく恐怖を与えて倒すためとしか言いようがない。直前に行った眼前での寸止め正拳突き連打などを見ても、ケンのドS具合が解ると言うものである。