GOLAN
ごらん
軍服に身を包んだ狂信者の集団。自分達だけが神から選ばれた人間であると信じている。メンバーは、かつて一人で500人のゲリラを殺せると言われた陸戦隊のレッドベレーの生き残り達であり、
全員が冷酷な殺人戦闘員(キラーコマンダー)としての特殊能力を備えている。
「神の国(ゴッドランド)」と呼ばれる、選ばれた人間だけの国を作ろうとしており、近隣にある
オアシスの街から食料を徴収したり、各地から己達の子孫を残すための女達を連れ去ったりしている。
首領である
大佐(カーネル)を含む元レッドベレー達は、以前は国家に対する忠誠を持っていたが、意見具申に訪れた際の
上官たちの対応に幻滅。その後、高官達は自分達が選んだ核という選択によって死に絶えたのに対し、鍛えた肉体のおかげで生き残ったレッドベレー達は、自分達こそが神に選ばれた人間なのだと確信。同じ過ちをおこさぬためには、同じ思想に統一された優秀な民族が必要だと考え、GOLANを創設するに至った。
オアシスにて神の国の建国のための非道な活動を行なっていたが、拐った女の中に
リンがいたことで
ケンシロウとの戦いに発展し、
少佐の部隊は壊滅。更にその狂信的な活動を重く見たケンシロウに神の国へと乗り込まれ、
マッド軍曹もあえなく敗退。ボスである大佐は、
南斗無音拳で多少善戦するも、結局は相手にもならず敗れ去った。
TVアニメ版では、
シンを神と敬う
KING軍傘下の集団へと変更された。これに伴い、上記のような、自分達を高潔と考える思想は削除されている。また、ケンシロウを倒すためにオアシスに何度か部隊を送ったりしたほか、カーネルの塔が複数階層になったりしていた。
◆GOLANのメンバー
[ボス]
大佐
GOLAMの首領であり創設者。南斗無音拳の使い手。
[隊員]
マッド軍曹
ナイフ使い。訓練兵の教官も務める。
少佐
ワイヤー使い。
警備隊長
オアシスの警備隊の隊長。
捜索隊長
オアシスでケンシロウを捜索する部隊の隊長。
バッカム
最高警備隊の隊長。
◆GOLANの部隊
- 警備隊
- オアシスをバイク等で徘徊するGOLANの警備隊。ジョニーのバーにてケンシロウといざこざを起こし、隊長は交首破顔拳にして死亡。残された隊員は、隊長の遺体を抱えてゴッドラントに逃げ帰り、大佐にその旨を報告した。TVアニメ版に登場。
- 少佐の部隊
- 各地から集めた女をゴッドランドへと運んでいた部隊。女を取り戻しに来た男たちを返り討ちにし、リマの目の前で父の首を刎ねるなどした。その後、ケンシロウの前に部隊は壊滅し、隊長である少佐も秘孔を突かれ、自らの手で自らの首を切断するという死に方をさせられた。
TVアニメ版では、警備隊長を倒したケンシロウを抹殺するためにオアシスに出陣するという設定に変更。道中でオアシスのレジスタンスに襲われるが返り討ちにした。
- 捜索隊
- 警備隊長と少佐を倒したケンシロウを抹殺するため、オアシスへと訪れた部隊。既にケンシロウが発ったとも知らず、街中を捜索し、果てにはリマの両親を人質にとっておびき出そうとしたりした。その後、駆けつけたケンシロウの手によって部隊は壊滅。隊長だけはバギーで逃げるが、既に秘孔を突かれており、走行中に爆死。TVアニメ版のみ登場。
- 訓練兵
- ゴッドランドにて、マッド軍曹指揮の下、訓練を行なっている兵達。乗り込んできたケンシロウに対し、格好の練習台と襲い掛かったが、あっさりと撃退された。
- マッド軍曹の部隊
- マッド軍曹が率いる部隊。ケンシロウを捕らえるためにオアシスへと進軍。着弾すれば爆発する棍棒を投げつけるなどして苦戦させ、最後はクレーン鉄球をぶつけて気を失わせ、その身柄をゴッドランドへと運んだ。だがその後、全ては芝居であったことが明かされた。
- 最高警備隊
- バッカムを隊長とするゴッドランドの最高警備隊。カーネルの塔でケンシロウを待ちぶせ、不意打ちのニードルナイフを浴びせるなどしたが、たいしたダメージは与えられず、敗北した。TVアニメ版に登場。
◆神の国
GOLANのアジト。オアシスから南へ10キロの地点にある。大佐が建国しようとしている「選ばれた者達だけの国」であり、彼らが自分達の子孫を残すためにと拐った若い女達が日々連れて来られている。ケンシロウによって大佐が葬られたため、建国の野望は露と消えた。
「ラオウ外伝 天の覇王」によると、壊滅後暫くして冥王軍の領土となったらしい。
訓練場
- GOLANの若い兵士達を育成するための訓練場。マッド軍曹が指揮官となり、死と隣り合わせの厳しい訓練が行われている。しかし侵入者してきたケンシロウの前に悉く蹴散らされ、マッドも秘孔で葬られた。
カーネルの塔
- GOLANの首領である、大佐の部屋がある塔。原作では、ここの一階の石像の間でケンシロウと大佐が戦ったが、アニメでは複数の階を登った後、最上階で対決している。また、アニメでは訪れたリンが見張りに捕まるが、バットの投げた手榴弾で葬られるシーンが追加されている。
石像の間
- カーネルの塔の一階の部屋。通路の両脇に武人の像が並べ置かれており、その中には刺客が潜んでいたが、ケンシロウに見破られ、撃退された。あとを継いで大佐が現れるが、やはりケンシロウの前に敗れ去っている。
TVアニメ版では大佐と戦うのは上の階となっている。
虎の間
- TVアニメ版に登場した、カーネルの塔の中階。二匹の虎がケンシロウを待ち構えていたが、交錯した一瞬に秘孔を突かれ、眠らされた。
- 最高警備隊の間
- TVアニメ版に登場した、カーネルの塔の中階。最高警備隊が待ち受けており、訪れたケンシロウに不意打ちのニードルナイフを浴びせた。しかし通用せず、全員撃退されて敗北。
- 大佐の間
- TVアニメ版に登場した、カーネルの塔の最上階。ケンシロウと大佐が戦いを繰り広げた。
◆関連用語
- 特殊工作隊(レッドベレー)
- GOLANのメンバーの前身。かつて一人で500人を殺せると言われた精密な戦闘機械の集団であり、高潔な軍人として、国家に対する忠誠を持っていた。