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少佐



登場:原作(11、12話)TVアニメ版(6話)
肩書:GOLAN少佐
戦法:特殊ワイヤー
CV:西村知道

 狂信者集団「GOLAN」の部隊長(アニメ版では少佐と表記)。己たちの優秀な子孫を残すという思想の下、各地で捕らえた女達を神の国(ゴッドランド)へと運んでいる。

 女を取り返さんと襲撃してきた男達を、圧倒的な実力差で撃退。幼いリマの目の前での首を切り落としたり、ケイを夫の前で自分の妻にしようとした。その後、現れたケンシロウとの戦闘になるも、部下たちは投げナイフをヌンチャクで跳ね返されて全滅。自らは切れ味鋭い鋼線を武器に挑むも、眼に止まらぬ速さの蹴りを顔面に叩き込まれ敗北。秘孔 明見によって身体を操られ、鋼線で自分自身の首を切り落とすという方法で処された。

 TVアニメ版では、大佐(カーネル)からケンシロウ抹殺の命を受け、オアシスへと出陣。道中でオアシスの連中に襲われるが、原作の男たちと同様に撃退した。原作での女達を護送するシーンや、ジョニーのバーで女をたかるような場面はなし。また、武器が鋼線から鞭へと変更され、最期はその鞭で自分の首を締め上げて窒息死した。




 シンを倒し、物語が第二章へと突入しての最初の敵がこの男。これまでのようなモヒカンで棍棒を振り回すような輩とは違う、軍服を纏って鋼線でピシュ!と切断するそのスタイリッシュな様相は、中々の強さと威厳を放っており、物語が次の段階へと進んだことを感じさせてくれた。実際、村人たちの放った矢を3本纏めて打ち払うという超人技も見せていたし、可也強いのだろう。その上でしっかりと蹴散らされ、噛ませ犬としての役割を全うするという実にいい仕事っぷりであった。


 しかしコイツに対しての印象は、何よりも先にまず「キモい」が来るんですよね。「優秀な子孫を残すために」という名目を掲げ、各地から女を連れ去るのまではまだ解る(解るな)。しかし攫うのが美女ばかりって事は、もっと他に目的があるからだし、なによりその中にリンとかリマみたいな幼い娘も混じってるってのが激キモですよね。ユダがマトモに思えてくるレベル。




 中でも最高のキモシーンがここ。娘の目の前で父親の首を切り落とす事自体ゲスの極みだが、その落ちかけの首ごしにリマ(美少女)のリアクションを確認しているこの目!この口!この髭!キモい!キモすぎる!


 しかし考えてみると、マッド軍曹とか大佐って、作中の描写だけで言えばそれ程悪い事はしてないんですよね。だから読者のGOLANへのヘイトを高めるためには、彼が頑張るしかなかったんですよ。メタい理由により、GOLANのワルい部分とキモい部分を全て担わされたわけ。そう考えると可哀想な男かもしれない。



 ちなみに軍隊における階級では、少佐は大佐の二階級下。さらにその下に大尉、中尉、少尉、准尉があって、ここまでが仕官。更にその下に曹長があり、その下になってようやく軍曹が登場する。つまりマッド軍曹は、この少佐よりも遥かに位が下なのだ。まあ、少佐というのはあくまでアニメ設定ではあるが。