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北斗の拳 ラオウ外伝 天の覇王
ストーリー キャラクター 流派・奥義 アニメ版 小説版




ストーリー紹介(特別編2)

サクヤ編



 黒王を手に入れたラオウが、領土を広げんと遠征を繰り返していた頃・・・自らの骨占いに導かれ、一人の女が拳王府の門を叩いた。彼女の名はサクヤ。占卜と天文の理を知る、褐色の女軍師であった。


 棘王ハデル率いる黒薔薇一族との戦いにおいて、初めて指揮を任されたサクヤ。約二倍もの兵力を備える相手に正面からぶつかるその戦法は、一見なんの策もないように見えた。しかし両軍がぶつかろうかというその時、突如峡谷に砂嵐が吹き荒れ、それは黒薔薇一族の視界"だけ"を奪った。占いによって突風が吹くことを予知していたサクヤは、ある地点に板塀を用意させる事により、砂嵐の向きを意図的に変化させたのである。視界を消失した敵兵など、もはや拳王軍にとって敵ではなかった―――。


 だがそんなサクヤにも、知ることの出来ない未来があった。南斗の星が乱れる今、この世を治めるのは北斗。その北斗とは、果たしてラオウの事なのか・・・。自らの疑問を解消すべく、彼女が訪ねたのは、南斗の智将と謳われた男、リュウロウであった。


 切り立った小高い岩山の頂上に咲く花を欲するとき、人はそれを如何にして手に入れるか。その謎掛けに対し、リュウロウは答えた。自分ならあえて手折らず愛でる。サウザーは自らの手を汚さず、他人を使い手に入れる。トキは自らを犠牲にして種を持ち帰り、ケンシロウは花を欲さずとも、民衆が彼のために動き、花を託すだろう、と。だが、ラオウはその何れとも違う答えを出した。サクヤが花を欲したあの日、ラオウは一撃で岩山を打ち砕き、無傷で落ちてきたその花を手にしたのだった。天に向かうのではなく、天を引き寄せる―――。この花が手折れなかったように、自らの覇道もまた、己が天に選ばれし男であれば必ず成るであろうことを、ラオウは知っていたのだった。占卜や天文を持ってしても未来を見ることが出来ない男、ラオウ。そんな男の生き様に、サクヤもまた魅せられていたのだった。




・サクヤ、ラオウが黒王を手に入れて遠征を繰り返している時に拳王軍に入る
→時期的にはアニメ版と一緒なのだが、本にある「拳王府の門を叩く」とは異なる。
・拳王軍、サクヤの策略で、倍の数の黒薔薇一族を圧倒。
→モデルはアニメ版主題歌を歌うjealkbのメンバー。ハデル→haderu(ロンブー淳)
アニメ版にも登場して、敦に声やってほしかったなあ・・・
・サクヤ、リュウロウを訪ね、乱世に終止符を打つのが誰か問う。
→この作品でこの二人は特に絵になるわぁ
・サクヤ、崖の上にある花をどうやってとるかという例え話でリュウロウから話を聞きだす。
→玉座に座ったまま崖の上まで上ろうとするサウザーワロタ。
・サクヤの占卜でも天文でもラオウの未来は見えない
→ユリア伝でユリアも同じようなこといってたなあ。ケンとラオウの闘いの果ては見えないって。まあ同レベルってことだろうかね。


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