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泰山流・華山流


 泰山流

 かつて有数の景勝地として知られた、中国東部に位置する山『泰山』で生み出された拳法の流派。かなりの種類の拳法が存在するが、それぞれに共通点はなく、単に同じ名を背負っているだけの全く別の拳法として伝えられている。北斗南斗に比べると見劣りするものの、TVアニメ版に登場した使い手達はそれなりにケンシロウを苦しめており、またその中でも冷気を感じさせるほどの拳速を持つ泰山天狼拳は群を抜いて強い。
 北斗の拳の 北斗の拳連載前に掲載された読み切り版北斗の拳では、この世で唯一北斗神拳に匹敵する暗殺拳であるとされ、泰山寺は世界を裏から支配する暗殺機関とまで言われた。使い手の一人として登場した金峰梅軒泰山寺拳法は、アニメでバルコムが継承し、シンとの戦いで使用している。
 尚、泰山とは中国山東省に実在する山で、道教の聖地である五岳の中でも最も尊い山とされている。 ユネスコの世界遺産(複合遺産)にも登録されている。
 北斗の拳イラスト集『ULTIMATE』の付属ブックレットの記述によると、泰山流は肉体を武器とする拳法のレベルがかなり高かったため、伝承者は希少な存在であり、実力が然程高くない場合は武器を使った拳法を修得したうえで、他の拳法を身につけたケースが多かったらしい。


華山流

 中国陝西省に実在する険峻、中国五名山の一つ『華山』で生み出されたとされる拳法。そこにはかつては修道院があったとされている。
 泰山流と共に、北斗南斗元斗に次ぐ強力な拳として扱われている存在だが、泰山流と比べると登場する使い手は少なく、また泰山天狼拳のように代表とされるほどに強い拳も無い。だが武器を使用する流派が少なく、鍛え上げられた肉体を駆使して戦う拳法が多いことから、生身の戦いという点では泰山を上回っている印象も受ける。