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南斗鳳凰拳


 南斗六聖拳の一つ。「将星」を宿星に持つ。伝承者はサウザー。その師・オウガイが先代伝承者にあたる。南斗108派の内の29派を傘下に持つ。

 北斗神拳と同じ一子相伝の拳法であり、伝承者は新しい伝承者に倒されていくことで、次代に拳を伝承していくという掟が存在する。サウザーは15歳の時にこの試練を行ったが、相手が師であると知らずに闘い、殺してしまったことで、その時の哀しみを二度と味会わぬように愛を否定して生きる道を選ぶことになった。

 サウザーが自ら「帝王の拳」と称する通り、南斗聖拳108派の中でも最強の拳とされる拳法であり、他の南斗聖拳では勝つことは出来ないと言われている(ただし、南斗六星の中には「南斗慈母星」と呼ばれる南斗を統べる将も存在しており、立場的にどちらが上なのかは不明)。
 その戦い方は、防御の型である"構え"をとらず、ただ制圧前進あるのみの帝王の拳であるが、対等の敵が現れた場合は、唯一の構えである「天翔十字鳳」を使用し、虚を捨てて相手に立ち向かうことになる。

 奥義・極星十字拳に代表されるように、この拳も他の南斗聖拳の多くと同じく、斬撃によって相手の体を切断する事を目的した拳であると思われる。ただし原作の中でサウザーが戦ったケンシロウシュウ、オウガイの三人に対しては、いずれも傷は与えてはいるものの、肉体を切断するまでには至っていない(石灯籠は切り裂いている)。手技に特化した南斗聖拳の中では、蹴りも交えた万能型の戦い方ではあるが、斬撃は基本的にほぼ全て手刀を真横に開くような形で繰り出している。
 その他に、瞬時にして相手の間合内へと踏み込む突進力という武器があり、ケンシロウを驚愕させるほどの速さを誇るが、攻撃を紙一重で躱された上、二度目には完全に見切られてしまっていた。

 サウザーには「心臓の位置が左右逆、秘孔の位置も表裏逆」という、対北斗神拳において非常に有利な肉体が備わっていたが、これが南斗鳳凰拳と関係するものであるかどうかについては不明。某オフィシャルブックには「秘孔が左右逆の者しか伝承者になる事は出来ず、それ故に鳳凰拳は南斗の帝王として君臨し、一子相伝のシステムによってこの秘密を守ってきた」と記されているが、信憑性は低い。