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刹活孔
せっかつこう



流派: 北斗神拳
使用: ・トキ(自分自身)
 …北斗の拳(104話) アニメ版(164話)
・ケンシロウ(対 ファルコ)
 …北斗の拳(164話) アニメ版(124話)
登場: 北斗の拳/アニメ版/トキ外伝/トキ伝/北斗の拳3/北斗の拳4/
北斗の拳5/審判の双蒼星/PS版/セガサターン版


 凄まじい活力を得るが、同時に己の命さえ奪うといわれる非情の秘孔トキは己に突くことで、ラオウと渡り合えるだけの剛拳を得たが、戦いの中で効果は徐々に弱まっていった。一方、ケンシロウファルコに突いた際は、重傷を負っていたファルコに再び闘えるだけの生命力を与えるという効果になっていた。
 トキの場合は突いた後も暫く生き続けたが、ファルコはその戦闘終了後に死亡するなど、効果や時間制限も様々あるらしい。
 名前こそ出ていないものの、ケンシロウとの最後の闘いの中でラオウがこの秘孔を突いているような描写もみられる。
 秘孔位置は両脚の腿。

 『真救世主伝説北斗の拳 トキ伝』では、トキがラオウとの決戦を前にこの秘孔を突く瞬間の場面が登場。痛みで死んでしまわぬよう、柱に体をくくりつけてから突き、その激痛に身を捩らせた。

 『北斗の拳3』『北斗の拳4』『北斗の拳5』のRPG三部作では、自分や味方の体力を完全回復するという秘孔として登場。命を犠牲にするなどというリスクは無し。味方全員にまとめて突く事が出来る刹活破(刹活掌)といった技も登場する。北斗4では、主人公、風丸、黒夜叉 。北斗5では、主人公(初代&二代目)、ラオウ、カイオウ、黒夜叉、飛丸 水丸が使用可能。

 『北斗の拳 審判の双蒼星 拳豪列伝』では、自分用と相手用の効果が二種類ある技として登場。自分に突いた場合は奥義の威力が上がるかわりに一定時間体力が回復しなくなる。相手に突いた場合は、ダメージを与えたり体力が回復しなくなるなど、メリットが一つもない。



 トキの時とラオウ様の時とファルコの時と3度出てきた秘孔だが、いずれも若干効果がちがう。トキの場合は剛拳を得、ファルコは生を得て瀕死の状態からよみがえった。ラオウもファルコと同じ効果のようだが、明らかにファルコほどの回復はしていない。そして余生も、トキのほうは数日はもったのに対し、ファルコは夜を迎える前には死んだ。この差が刹活孔の効果の秘密であるとおもう。
 突けば必ず死ぬという点から考えるに、おそらくこの秘孔は、人間が生きていくために必要最低限の「気」をも闘気として変換し、剛拳であったり命であったりに置き換えるものなのだと思う。ということは、闘気の残量によって効果も差が出ると言うことになる。ファルコは全力を出しきる前に足が取れてやられ、瀕死になった。かたやラオウ様はケンシロウとの戦いでほぼ闘気を使い果たしていた。ファルコのほうが闘気の残りが多いことは明らかで、それがファルコのほうが刹活孔の効果が大きかった理由であると思う。
 一方トキが長生きした理由だが、これはおそらく「一瞬の剛拳」と「一瞬の生」では、後者のほうが闘気の消費が激しいからなのだろう。剛拳は出来る者なら出来るが、死にかけから一瞬で完全回復するというのは誰にも出来ない。生を得るほうがより大きな「奇跡」であり、それ相応のリスクを背負うのである。