虎
ふー

胡潤が経営する「
豊潤洋行」の従業員。慌てると異常にどもり、全く話が進まなくなるという癖を持つ。
拳志郎や
劉宗武、
ヤサカ等が
寧波に現れるたび、そのことを胡潤に報告に訪れた。
天授の儀が行われる際には野次馬として
泰聖院へ向かったが、
五爪の龍の怒りを買い、落雷によって倒れた木の下敷きにされた。

「虎」という名前のわりにトラ感ゼロな人。おまけに同時期に登場したコックの彪さんが「虎拳虎爪掌」の使い手なので、こっちのほうが「虎さん」だと勘違いしやすく、更に寧波に本物の虎まで運ばれきたりして、本気でややこしい。ただでさえ吃音もちでややこしいキャラクターなのに。
ちなみに、中国の人は吃音の人が多いらしい(彼ほどではないだろうが)。というか会話の中で物事を考えるときもシーンとするのがイヤなので、同じ言葉を繰り返すなどして間を持たせる癖があるのだとか。
あと、こう見えて結構歳いってるらしい。胡潤は拳志郎に対し、こう言っている。「わしらがお主に会ったのは、お主が生まれたばかりの頃じゃった」と。注目すべきは「わしら」の部分。この時、胡潤の横に居たのは虎のみ。つまり虎もまた、赤子の拳志郎をその目に見ているのだ。だから何だって話だが。