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五爪の龍
ごそうのりゅう



登場:第216〜218、232〜233、245話
肩書:北斗神拳の化身

 拳志郎劉宗武天授の儀を見届けるために現れた龍。その正体は巨大な竜巻。天帝の守護神であり、それはつまり北斗神拳の化身であることを意味する。かつて中国の皇帝のみが独占した龍とされ、それは中国皇帝の威厳を保つ富と権力の象徴であったという。



 いままで北斗神拳は死神の拳だのインドラの化身だの「神」と表現されることはあっても、龍と重ねて表現されることは無かった。故に読者的には「なんでいきなり龍?」という感じであったが、調べてみると、歴史的にも北斗神拳と無関係ではないようだ。
 龍という存在自体は昔から中国に根付いていたが、竜巻を司る存在、つまり「水神」として認識されるようになったのは、インドよりナーガ(コブラを神格化した蛇神)が伝えられ、中国の龍と習合したのが最初であるらしい。そしてそのナーガが運ばれたというのが、中国に仏教が持ち込まれた時と同じ・・・つまりシュケンが西斗月拳の秘術を持ち帰り、北斗神拳を作り上げた、まさにその時なのである。
 インドより持ち込まれた西斗月拳を北斗宗家の拳を融合させることで、北斗神拳が生まれた。時を同じくして、インドから持ち込まれたナーガと中国の古代の龍が交わったことで、現在も中国に広く根付く龍(水神)が生まれた。同じような経過を経て、同じ時に誕生したこの二つが密接な関係にあるのは、至極当然の事なのである。

 ちなみに、古代中国では、龍の爪は3〜5本で、その爪の多さが龍のランクの基準だったらしい。そしてそのランクは人間の位の高さにも比例し、五爪の龍が描かれたものを持つのが皇帝、四爪が貴族、三本が庶民と定められていたとか。余談だが、韓国の龍は四本、日本のは三本のが多いらしい。