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コセム



登場:原作(178話)TVアニメ版(130〜131話)
肩書:ボロ達のリーダー
CV:岸野一彦

 修羅の国に住むボロの一人。チェーンの父。

 かつて国が修羅によって流血の国と化そうとしている時、命をかけて海を渡り、その滅亡の危機をラオウに伝達。天下をとった後、必ず海を渡るという約束をラオウとかわし、その証としてラオウが首に下げていた首飾りを預かった。

 数年後、伝達の赤水を見てラオウの到着を確信し、仲間のボロ達と共に決起。子供達の捕らわれている修練場へと夜襲をかけ、息子チェーンを含む子供達の解放に成功した。しかしその直後、ブロンの部隊が登場。ラオウが既に死に、海を渡ってきたのがケンシロウという男である事を告げられた後、ブロン達の攻撃を受け、瀕死に。現れた男によってブロンは倒されたものの、その男こそがケンシロウであることを知り、この国の希望を奪った男としてケンを非難しながら死亡した。

 TVアニメ版では暫く生き延び、気絶したままケンに抱えられて自らの村へ。アニメでのみ登場するもう一人の息子・ロックと再会し、事のあらましを伝え、ラオウより預かった首飾りを形見に残した。がかつて修羅に殺されたというエピソードも加えられている。名前はアニメ版に基く。




彼の功績は、おそらくそれまで風説の流布程度でしかなかったラオウ伝説を、直接ラオウに約束を取り付けてきたものとして、伝説に現実味を帯びさせたところにある。しかしそれは結局、カイオウの目的である「ラオウ伝説普及作戦」の手助けをしたに過ぎなかった。もしかして彼は、知らぬ間にそのカイオウの作戦の主要人物に仕立て上げられていたのではなかろうか。

 いまいちフワフワして盛り上がりを見せないラオウ伝説を広めるために、カイオウは伝説に現実味を帯びさせたかった。そこで目をつけたのがコセムだ。おそらくその頃から、コセムは反修羅体制運動の長のような立場だったと推測される。そんなコセムに、カイオウは部下のボロをつかう等して、間接的にコンタクトをとった。そして救世主と噂されるラオウの詳細を伝え、直接会いに行かせるよう誘ったのだ。誰か一人でもラオウと直接会い、約束を取り付けることが出来れば、ラオウ伝説は一気に現実的なものとなる。そのためにはリーダー格であるコセムが適任だった。操り人形にされているとも知らず、コセムは意気込んで海を渡る。危険なこの往復航海が成功したのも、カイオウの裏工作があったからだとすれば納得がいくというものだ。こうしてコセムは、カイオウの意図するがままにラオウに会い、修羅の国に戻り、民衆にラオウ伝説は現実のものだと広めた。こうしてカイオウは、労せずしてラオウ伝説普及活動を成したのである。コセム自身がそれを知れば血の涙を流すほどに悔しがったかもしれない。しかし最後までピエロとして生きたその生き様もまた、それはそれで美しいのだ。

 彼がラオウのもとへ訪れたと理由として、もうひとつ考えられる説がある。それは、彼が元北斗宗家の関係者で、ラオウのことを昔から知っていたというものだ。確かに昔は凱武殿などには多くの北斗宗家関係者の姿が見受けられたが、現在姿が確認できているのはジュウケイと黒夜叉くらいのもので、他の者はどうなったか不明である。コセムも過去そこで拳を学んでおり、ラオウの事を知っていたとしても不思議ではない。しかし、この説には問題がある。それは、コセムがケンシロウのことを知らなかったと言うことだ。ケンは正式な北斗宗家の血を引きし男である。宗家の血を引いていない(と思われている)ラオウではなくケンシロウに、助けを求めに行ってもよかったはずだ。そうでなくても、ケンが来たからといって絶望するはずはない。つまりコセムはケンシロウをただのザコとしか認識しておらず、それは彼が北斗宗家の関係者ではなかったということの表れでもある