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蒙古覇極道
もうこはきょくどう



使用: ウイグル(対 ケンシロウ)※2回
登場: 北斗の拳(56、57話)/アニメ版(40話)/
北斗の拳3/パンチマニア/PS版/メガドライブ版/
ラオウ外伝(アニメ)/天の覇王PSP/真北斗無双/
北斗が如く/リバイブ/モバイル真・北斗無双


 異常なまでに膨張させた右肩で体当たりを繰り出し、一弾となった全身のパワーを相手に叩きつける技。ウイグルの祖である蒙古一族に古来より伝わる奥義であり、一族に大陸を席巻させた最大の武器と称され、そのルーツはモンゴル相撲にあると言われる。
 カサンドラの獄長・ウイグルが、ケンシロウとの戦いで使用。泰山流千条鞭で動きられたケンシロウに直撃させ、大ダメージを負わせた。しかし二度目は六本の指で受け止められてしまい、そのまま北斗鋼裂把で肩の筋を引き裂かれ、二度と使えなくされた。




 『ラオウ外伝 天の覇王(アニメ版)』では、カサンドラへと送られてきた直後のトキに対して使用。しかし手枷をつけたままのトキの右手の人差し指一本で止められ、押し負けて膝をついた。




 『北斗無双』『真・北斗無双』『北斗が如く』等では、たとえ避けても突進の軌道を変化させて追いかけてくるというホーミング機能を備えている。『真・北斗無双』では、北斗鋼裂把で肩を破壊された後も、その傷を抑えながら再び覇極道を敢行する執念を見せていた。




 また『北斗が如く』では、ケンシロウが無想転生で使用する「強敵たちの奥義」の中の一つに蒙古覇極道も加えられており、ケンシロウがタックルをする。


 『北斗の拳 LEGENDS ReVIVE』では、相手チームの3人に対して順番に突進するという3連発仕様になっている。右肩と左肩を交互に使用する。





 直撃さえすれば、数ある北斗の拳の技の中でも最大級の破壊力を持っているだろう。なにしろ一撃でケンシロウを失神させたのは、この奥義をおいて他にないからだ。これは、全身に衝撃を与えるという「体当たり」の特性がもたらした結果だと思われる。脳を揺らす事においては、体当たりは非常に有効な手段なのだ。特にケンほどの首の太さになると、頭部にダメージを与えただけでは脳は揺れない可能性が高い。全身まとめて吹っ飛ばさす蒙古覇極道だからこそケンの意識は奪えたのである。
 だが一発目、二発目は凄まじい威力をみせたこの奥義だが、三発目は六本の指で止められてしまった。これを見てしまうと、やはり大したこと無いのではと感じてしまう。しかし、ぶっちゃけこれは指だけで止めた訳ではない。止めたのは腕から地面に接した足までの全身の力であり、指は単なる支えに過ぎない。ここでケンが証明したのは、自分の指の力が手に代用できるくらい強いという事だけである。指立て伏せが出来る人が、腕立て伏せと変わらない回数をこなせるのと同じ事だ。ここでケンが上手かったのは「6本」としたところである。おそらく片腕だけの5本では、蒙古覇極道をとめることは出来なかっただろう。片手3本ずつしか使えなくとも、両腕を使うという事が大事だったのである。
 しかし威力は凄くとも、やはりこの巨漢ではスピードにも限界があると思われ、かわすことは然程難しく無いだろう。ウイグルもその事は熟知していたはず。だからこそウイグルは、泰山流千条鞭や、あの地面から現れた針の壁などを用意していたのだろう。最強の必殺技であるこの奥義を絶対に成功させるために、ウイグルは兜や地面に仕掛けを施していたのだ。この周到さをみても、ウイグルの蒙古覇極道への信頼と自信、そしてこの奥義の凄まじさを裏付けていると言えよう。