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天翔百裂拳
てんしょうひゃくれつけん




流派: 北斗神拳
使用: トキ(対 ラオウ)
登場: 原作(103話)/アニメ版(72話)/トキ伝/
トキ外伝/パンチマニア/PS版/サターン版/
パンチマニア/激打2/審判の双蒼星/ONLINE/
北斗無双/真北斗無双/北斗が如く/リバイブ/
ぱちんこ北斗


 空中で繰り出す北斗百裂拳。宙へ逃げた相手を追って自らも跳躍し、間合いへと滑り込み、無防備なその身体に連続の秘孔突きを叩き込む。北斗二千年の中で最も華麗な技を持つトキが真髄を発揮する空中戦の奥義。

 ラオウの身体に無数の拳を打ち込み、吐血させる程のダメージを与えたが、刹活孔による剛の拳が既に弱り始めていたため、必殺の秘孔を突くまでには至らなかった。

 『パンチマニア 北斗の拳』ではケンシロウとの戦いでも使用してくる。

 『北斗が如く』では、トキの修行を受けることでケンシロウが修得。ボスの体力を追い詰めた時のみ発動でき、その威力は他の奥義の倍以上という、ゲーム内最強奥義に位置付けられている。




 おそらくリュウケン戦以後、拳王様に初めて両手を地に付けさせた奥義だろう。トキの剛拳が弱る前に出せていたなら、本当に勝敗は入れ替わっていた可能性もある。ではもしトキが病を得ていなければ、この奥義で勝負は決していたのだろうか。いや、私はそうは思わない。ラオウ様によると、トキは柔の拳を突き詰めていたほうが強くなっていたらしいので、健康体であれば剛拳は使わなかっただろう。もし同じように空中で間合いへと入り、天翔百裂拳を炸裂させられていたとしても、闘勁呼法も行っていない優しい拳では、原作同様に致命の秘孔を突くまでには至らなかったのではないだろうか。

 この奥義の真の強みは、なんといっても空中で相手の間合いに滑り込めるところだろう。自在に動くこと適わぬ空中で制空権をとれることはとてつもないアドバンテージだ。水中で河童とカナヅチが対決しているようなものである。作中ではラオウ様の肉体に防がれたものの、北斗神拳とは本来一撃必殺の拳。そこに求められるのは威力よりもむしろいかに自分に有利な状況を作り出せるかであり、天翔百裂拳はまさにその点をつきつめた奥義なのだと思う。