ストーリー | キャラクター | 流派・奥義 |
奇跡の村へと帰ってきたトキは、一足先に村へ戻っていたルカと再会する。そしてもう一人・・・診療所にあったのは、アミバの実験台にされ、意識を失ったままのラモの姿であった。 ルカは、トキとの再会を素直に喜ぶ事が出来なかった。ラモを親身に診ようとしない事・・・そして以前には無かったトキの体に漂う迫力に、違和感のような物を感じていたのである。話もせずに変わってしまったと決め付けるのはよくない。そうリンに言われたルカは、改めてトキに「お帰りなさい」を言うため、トキのもとへ訪れる。しかしそこにあったのは、対峙するトキとケンシロウの姿であった。 ラオウがコウリュウを倒したとの報せは、トキに覚悟を決めさせた。ラオウと最後の戦いに臨む―――。だがその前に、トキは伝承者であるケンシロウの拳を確認しておかねばならなかった。一瞬の真剣勝負。交錯した二人の拳は―――相討ちに終わった。ケンと互角に戦えたことに宿命を感じたトキは、ラオウとの死闘に自らの肉体を捨てることを決意するのだった。 自分の都合で村を離れる事に、トキは後ろめたさを感じていた。しかし翌朝、旅立とうとしたトキの前には、既に村人達が集っていた。彼らは誰一人トキを咎めようとはしなかった。自分達の為に尽くしてくれたトキが、今初めて己の為に生きようとしている。その旅立ちを、彼らは笑顔で見送りに来たのである。そしてその中には、昨夜旅立ちに異を唱えていたルカの姿もあった。トキは必ず生きてこの村に帰ってくる。そしてその時こそ、心から「お帰りなさい」を言うため、ルカはこの村で帰りを待ち続けることを決めたのであった。 |
|