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北斗の拳 トキ外伝 銀の聖者
ストーリー キャラクター 流派・奥義




ストーリー紹介(8)
再会編


 ラモからケンシロウの捜索を託されたルカは、未だ荒野を彷徨っていた。水を盗んだとして追ってきた盗賊の追撃をかわせず、覚悟を決めるルカ。しかしその時、突如現れた一組の男女が、盗賊達を蹴散らした。男の名はレイ。女の名はマミヤ。彼らはケンシロウの無二の友であった。

 マミヤの村へと運ばれたルカであったが、そこにケンシロウの姿は無かった。ケンは伝承者争いの決着をつけるため、トキがいるという奇跡の村へと向かっていたのである。そして今、レイもまた奇跡の村へと旅立とうとしていた。悪魔へと変貌したトキの正体は、アミバという男―――。ルカから聞いたその情報を、レイはケンに伝えなければならなかった。かつて南斗聖拳の同門としてアミバを知るレイは、ルカの言葉が偽りではないことを知っていた。

 レイの口から明かされた真実は、ケンから躊躇いを消し去った。怒りの拳を全身に受け、秘孔膝限を突かれたアミバは、自らの足で城から身を投げて死に果てたのであった。自分の中のトキの亡霊に憑りつかれた男の、哀れな末路であった。

 アミバの敗北、そしてケン達がカサンドラへ向かっているとの情報は、直ぐに拳王の元へと届けられた。ケンシロウとトキを会わせてはならない。そう命じる拳王であったが、その顔には笑みが浮かんでいた。一人の男として、強い敵を求めてしまう血の滾りを、ラオウは抑えることができなかったのだった。

 カサンドラから救出されたトキは、病の体を圧し、行き急いでいた。残る余生、医者として人々を救うという道も、トキには残されていた。しかし彼には果たさねばならない"約束"があった。例えその闘いで命を燃やしつくし、命果てる事になろうとも・・・。しかし、レイはそんなトキに理解を示した。人の為に殉じるばかりの聖人としてではなく、自分の道を進もうとしている人間としてのトキに、憧れのような感情を抱いていたのだった。もしオレが自分の死期を悟ったなら、あんたのようにありたい。レイの告げたその言葉が、すぐに現実のものとなることを、今はまだ誰も知らなかった。
 トキがユリアに対してそうであったように、レイもまたマミヤを見守る愛に殉じた男であった。しかし、己の命を持って死兆星の運命を断ち切ったレイの生き様は、マミヤの心を動かした。彼女の中には、永久に消えることのないレイの愛が刻み込まれたのであった―――。




・ルカ、ケンシロウを探す旅の中でレイとマミヤに出会い、マミヤの村へと運ばれる。奇跡の村で起きた事をルカから聞いたレイは、アミバのいる奇跡の村へと向かう。
TVアニメでレイが奇跡の村に行ったのは「行方不明になったリンを探しているうちに奇跡の村に着いた」という無理のある理由だったので、こっちのほうが自然な流れになっている。
・アミバは南斗聖拳の修行中、「俺は天才だ」と口癖のように言いながら仲間を次々と手にかけた。ゆえに結局奥義を伝承されることなく破門にされた。
そりゃ誰も奥義くれなくて当たり前だろう・・・・アブナすぎる。
・ラオウ、トキとケンの再会を阻むよう命じる一方で、強者との闘いを望む血の滾りを感じる。
・カサンドラに来た奴等の名が「拳王親衛隊」が、「拳王侵攻隊」に変更。
レイナの登場と共に拳王親衛隊の格があがったので、ザルカ達は親衛隊では無かったという事にしようという動きが働いているのか?


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