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北斗の拳 トキ外伝 銀の聖者
ストーリー キャラクター 流派・奥義




ストーリー紹介(6)
幽閉編


 奇跡の村の危機の報せを受け、急いで村へと車を走らせるトキ。だが村を目の前にしたその時、何者かの放った矢が、彼の乗る車のタイヤを直撃した。投げ出されたトキの前に現れた軍勢・・・その先頭にいたのは、天狼のリュウガと呼ばれる男であった。彼等の名は拳王軍。トキという危険な存在を野放しにしておけないと判断した彼等は、傘下に加えたアミバを派遣し、既に奇跡の村をも手中に治めていたのだった。そしてそんな彼らを統べる拳王なる男は、かつてトキが目指した兄、ラオウであった。

 自分はどうなってもいいから村は救って欲しい。そんなトキの悲痛な願いも、ラオウには届かなかった。拳王として覇を目指すラオウは、とうの昔に情を捨てていたのであった。その野望を止めるには、最早拳王を倒す以外にない。覚悟を決めたトキは、立ち塞がるリュウガを一蹴し、怒りを解放したその拳でラオウへと挑みかかる。"拳王"を倒し、"ラオウ"の魂を救うために・・・。しかし、その戦いは、最初の攻防で決した。病に犯されたトキの身体は、怒りを解放したその反動に耐えることはできなかった。死人であるお前の拳では、この俺を倒すことは出来ない。崩れ落ちるトキに向け、ラオウはそう言い放ったのであった。

 トキは捕らえられ、奇跡の村は落ちた。村では、完全に"トキ"となったアミバによる、村人達を実験台にしての殺戮劇が始まろうとしていた。崩れ落ちる風車を見ながら、トキは己の無力さに絶望していた・・・

 生きる意味を見失い、カサンドラの牢獄にて死の時を待ち続けるトキ。だが訪れたリュウガからの情報に、トキの目の色は変わった。ケンシロウは生きている―――。ジャギからその情報を得たリュウガは、斥候を使い、その事実を確認していたのである。そして死んだと思われていたもう一人、ユリアもまた生きていた。それは、ラオウにすら伝えていない、リュウガのみが知りえていた情報であった。リュウガの宿星・天狼星は、天帝の使者として北斗を戦場へと誘う星。ケンシロウを戦場に誘うため、リュウガは、トキに生き続けてもらわねばならなかったのだった。かつて、己の生を託した二人が生きている。そのことを知ったトキは、己の宿命を全うするため、自らの身体を仮死状態へと変えたのであった―――。




・リュウガ、奇跡の村へと向かうトキのジープを破壊して足止め。村がすでに拳王軍配下となったアミバの手に落ちたことを話す。
アミバはジャギの口利きで拳王軍入りしたのか?
・ラオウ、トキの前に登場。覇道の妨げになるやもしれぬトキを幽閉するため。
トキ幽閉の理由は原作ではハッキリと明記されていないのだが、スパイラル作品でも覇道の妨げになるからという見解で一致はしている様子。
・トキ、ラオウの野望をとめるために戦うことを決意。割って入ってきたリュウガと闘い、新胆中を突いて動けないようにする。
覇王でも鉄帝に苦戦したりガイヤにやられたりと無様だったが、本作でも扱いは変わらず。
・トキ、ラオウとの最初の攻防で吐血。病に犯された身体は怒りの力に耐えられなかった。頬と左胸に傷は与えたものの、黒王号から降ろすことすらできず完敗。
原作のマミヤの村で馬から下りたのは、トキに怒りが無かったからなのか?
・トキ、カサンドラに幽閉。リュウガの命により、ザクが連行する。
覇王と同じく銀の聖者でもザクはリュウガの副官という設定なのか?
・拳王軍、奇跡の村制圧後、メディスンシティ攻略へ。リュウガに一任される。トキ幽閉後にザクは向かったが、リュウガは訪れたかどうか不明。
・リュウガ、ケンとユリアが生きていることをトキに報告。まだ拳王にも話していない。
天の覇王ではまだこの時点ではユリアが死んだという話すら聞いていない事になっている。ユリア生存を知っている事といい、銀の聖者のリュウガはいい情報網をもっている様子。ユリアの兄として南斗に関わっているという立場を利用したとか?
・北斗を戦場に誘う宿命を持つリュウガは、ケンシロウを戦場に導くため、トキが必要だと判断した。
「拳王軍がトキを捕らえた」という事実を作ることで、ケンと拳王軍の間に因縁を作ったということなのだろうか?


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