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北斗の拳 トキ外伝 銀の聖者
ストーリー キャラクター 流派・奥義




ストーリー紹介(5)
偽トキ編


 メディスンシティからトキのもとへ診療依頼が届いた。多くの人を治したい気持ちはあれど、数日村を離れねばならない事に、不安を抱くトキ。しかし、その背中を押したのは、村人達であった。トキ様がいなくても大丈夫だという事を証明したい―――そう言って、自信を持ってトキを送り出した村人達だったが・・・

 暫くの後、鉄クズを探しに出た一団の一人が、蒼白な顔で村へと戻ってきた。男は、自らの担当する電力プラントへと赴き、言った。仲間はみんな殺された。そして俺の命ももう直ぐ尽きる。助かるにはこの風車を吹き飛ばすしかないんだ―――と。そう言って男は、手に持ったダイナマイトの導火線に火をつけたのだった。

 爆音と共に風車が活動を停止したその時、まるで図っていたかのように、盗賊団が村へとなだれ込んで来た。彼等は"ある男"の言う事に従い、村が防衛機能を失う時を待っていたのである。その男が、風車を爆破させた首謀者であることは、言うまでもなかった。だが次の瞬間、男は意外な行動をとった。自らがけしかけたはずの盗賊達を次々と斬殺し、全滅させたのである。彼が使ったのは、トキの有情拳とは違う、冷酷な北斗神拳であった。しかし、マントの下から現れたその姿は、紛れもなく「トキ」そのものであった。

 村人達がトキを囲んで祝福する中、ルカだけはその異変に気がついていた。こいつはトキ先生なんかじゃない―――。そう叫ぶルカであったが、その「トキ」は、自らが本物であるという証拠をもっていた。かつてルカが目撃した、トキの背中の傷・・・それと全く同じものが、この男の背中にも刻まれていたのである。この子供はパニックを起こしている―――。そう言って、ルカに向けて手を伸ばす「トキ」。その瞬間、ルカの中にある感覚が走った。ルカが感じた気配・・・それはかつて、自らを実験台にしようとした男・・・アミバに感じたのと同じものであった。

 あの日、ジャギはアミバに言った。お前の背中にトキと同じ傷をつける、と。その言葉を聞いた瞬間、アミバは全てを理解した。トキに敵わないなら、自分自身がトキとなればいい。それがジャギの考えた、アミバの成すべき復讐のプランだったのである。木人形を使い、秘孔で顔を変えることに成功したアミバは、いま正に「トキ」として、奇跡の村へと戻ってきたのであった。

 「トキ」となったアミバの命令の下、村人達は総出で、ルカとラモの姿を探していた。今いる「トキ」が偽者であることを知るルカ達は、アミバにとって邪魔な存在だったのである。その頃、二人は村の外へと続く地下水道へと辿り着いていた。ラモはルカに言った。北斗神拳の伝承者、ケンシロウを探してほしいと。ラモは、アミバの背後に巨大な黒幕の存在を感じていた。トキですらその手に捕らえられたかもしれない今、この状況を打破できるのはケンシロウしかいない。ラモはそう判断し、北斗神拳の伝承者に全てを託したのである。自らの村を守るため、いつかまた、トキと共に暮らせる日がくることを信じ、ルカはたった一人で荒野へと飛び出したのであった。

 一方、村に残ったラモは、患者達を守るために診療所へと帰ってきていた。しかし、そこは既にアミバによって待ち伏せられていた。トキの歴史を知る男、ラモ。彼の持つトキの情報は、アミバが「トキ」に成る為に必要な最後の1ピースであった。拒めば全身の血管が破裂するというアミバの自白秘孔の前には、ラモの抵抗ももはや無力であった・・・




・トキ、メディスンシティからの診療依頼を受ける。メディスンシティには戦前に作られた大量の薬が眠っているが、処方できる者も少ない。
原作ではメディスンシティはラオウの霊薬を作るためだけに造られたという事になっているので、設定が違っている。拳王軍に落ちた後、ほぼ全面改装されたという事か?
・アミバ、村人の一人を使って風車を爆破させ、村の防衛力を弱めた後、盗賊を差し向ける。
 その後トキに扮して村へと駆けつけ、盗賊を殲滅。そのままトキになりきる。
盗賊達を殲滅させたのがトキなのか、アミバなのかは原作ではよくわからないのだがこの銀の聖者ではアミバであり、天の覇王ではトキという事になっている。
・ジャギ、アミバの背中に傷をつけ、トキになりきるという策を与える。
やっぱジャギからだったか・・・
・アミバ、顔を変形させる秘孔を究明し、顔をトキそっくりに変える。
ここまで頑張ってトキに化けたのだとしたら、ケンが間違えたのも納得?TVアニメで声優が一緒なのも、顔を変えたことによる声帯の変化?
・アミバが村を掌握したことを受けて、リュウガも出陣。奇跡の村へ。
天の覇王ではトキ収監時にはまだリュウガは拳王軍入りしていない。
・ラモ、状況を打破するため、ルカを街の外へ逃がし、ケンシロウを連れてくるよう告げる。
後々ラモ自身も後悔しているが、生死もわからない男の行方を子供に探させるなよ。
・アミバ、「トキの歴史を知る男」であるラモを秘孔によって自白させ、トキの情報を得る。
昔の情報であればジャギから聞けるので、奇跡の村に来てからの情報ということか?


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