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北斗の拳 トキ外伝 銀の聖者
ストーリー キャラクター 流派・奥義




ストーリー紹介(4)
ZEED襲来編


 小さな村を襲いながら、奇跡の村へ向けて進軍を続けるZEED軍。そんな彼等に近寄ってきたのは、あのアミバであった。トキに復讐するため、アミバは奇跡の村を狙うZEEDに助勢する事を選んだのである。向こうはこちらの動きを掴んでいる。ならば襲撃の予定を早め、不意を突け―――。アミバの提案したその策に乗り、ZEED軍は一路奇跡の村へ向けてバイクを走らせる・・・

 予定よりも早いZEED軍の登場に、村人達は完全に浮き足立っていた。だがそんな彼等の焦りを治めたのは、ルカであった。彼の両親は、村を守るために戦い、夜盗に殺された。だから今度はオレがこの村を守るんだ―――。幼いルカの勇気は、動揺する村人達にも伝染し、再び彼等に戦う決意を取り戻させたのであった。

 夜襲に長けたZEED軍の攻撃に苦戦を強いられる村人達。しかし、彼等は夜襲に対抗するため、ある秘策を用意していた。村の中央に建てられた謎の建造物・・・・その正体は、巨大な風車を利用した、風力発電塔であった。放たれる電気の光が、暗闇のZEED軍たちを照らしだす。視界を取り戻した村人達の攻撃は、一気に形勢を逆転させた。だが、その秘策にはリスクが伴っていた。風車の建設を優先し、未完成のままだったバリケードは、ZEEDが放ったダイナマイトによって、脆くも破壊されてしまったのだった。

 一気に村の中へ攻め込んだものの、トキの北斗神拳、そして統率された村人達の前に、思わぬ劣勢を強いられるZEED軍。狙いを風車へと変更したZEEDは、その土台に大量の爆薬をセットする。だがその時、風車の上から落ちてきた"ションベン"が、点火の炎を消した。雲のジュウザ―――。他人に流されず、己の意思のみで生きるその男の気まぐれは、奇跡の村への助勢を選んだのである。雲を動かしたもの、それは、村のために戦う女や老人達の姿であり、それをただ傍観しているだけの自分に、カッコ悪さを感じたからであった。

 ジュウザとトキ。二人の超人の前では、統率されたZEED軍の戦い方も全く通用しなかった。組織化された軍団は、頭を潰されれば脆い。そう考えたジュウザは、凄まじい突進で雑魚を吹き飛ばし、リーダーへのもとへ。切り開かれた道を歩き、リーダーの前へと立ったトキは、その男の顔にそっと触れた。北斗虚無指弾―――。その拳は、リーダーの中から奇跡の村に関する記憶を消し去ると同時に、この一夜の戦いに終止符を打ったのだった。

 自らの作戦を打ち砕かれた事で、更にトキへの憎しみを募らせるアミバ。怒りに狂うアミバは、その場に居合わせた見知らぬ盗賊集団を、手当たり次第に殺し始める。だがその一団のリーダーは、トキを憎むそのアミバに興味を引かれていた。アミバを自らのアジトへと招きいれ、その男は言った。俺にも殺したい奴がいる。そいつとトキを組ませないよう、手を組もう―――と。顔をメットで覆い隠したその男に、アミバは心当たりがあった。彼の名はジャギ。トキの義弟であり、末弟のケンシロウに激しい恨みを持つ男であった。

 勝利の光に彩られた、奇跡の村の夜景。旅立ちの直前、ジュウザはその美しい光景を目に焼き付けていた。ユリアに背中を押された気がした―――。自らが戦いに参戦した理由を、ジュウザはそう語った。だが、その言葉には哀しみの色が込められていた。ユリアはもうこの世にはいなかった。シンの暴走を止めるため、彼女は自ら死を選んだのである。ジュウザもまた、ユリアを愛していた。そしてトキも―――。しかし、トキの目に涙はなかった。ユリアには涙を見せたくない。そう思い、幼き頃から泣く事をガマンしてきたトキには、もはや涙は残されてはいなかったのだった。




・アミバ、ZEEDに接触。奇跡の村攻略のため、襲撃の日を早めて不意を突くよう進言する。
そもそも時間が経てば奇跡の村の守りが堅くなる事は当たり前なのに、何故わざわざ周囲の村々から襲っていたのだろうか?アホなのか?
・ルカの父はかつて盗賊と闘い、命を失った。しかしおかげで村は守られた。
若者や男手達が戦死したから、病人や子供達だけが残り、死人の村になったのか?
・奇跡の村、風車を造り風力発電を実現。スポットライトでZEEDを照らし、夜戦の不利を補う。また周りのフェンスには高圧電流を流していたが、急な機動によってショートする。
トキがカサンドラに幽閉された後は、もう村の描写の中に風車は出てこない。ダイナマイトで爆破されて全壊したからであり、原作で出てこないのも当然といえる。
・ジュウザ、傍観をやめて奇跡の村への助勢を選択。女や老人が戦っている姿を見て触発されたのと、ユリアに背中を押された気がしたから。
・トキ、ZEEDのリーダーに北斗虚無指弾を突き、数日の記憶を奪う。
これにより原作一話で部下の死に様を見ても北斗神拳を連想を出来なかったわけだが記憶を奪われたのはリーダーだけなのだから、部下達の誰かが気付くのでは?
・ジャギ、部下を引き連れて奇跡の村の様子を傍観。アミバと出会い、アジトへと連れて行く。
エピソードはないが、やはりジャギに南斗聖拳を教えたのはアミバ?
・ジュウザ、ケンがシンに敗れたことや、ユリアが身を投げた事などトキに伝える。
この時点でジュウザがユリアの死を知っているという事は、トキが奇跡の村にたどり着くかどうかの頃にはもう身を投げているという事であり、かなり早い段階と言える。


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