ストーリー | キャラクター | 流派・奥義 |
目覚めたレイは、とある廃屋の中に寝かされていた。女装して"女達"に紛れ込んだユウが、彼をこの空き家へと運んでいたのである。エバを殺したのは、南斗水鳥拳の使い手――――。レイにとってそれは、無視することの出来ない事実であった。真犯人を見つけ出すため、レイはアスガルズルに留まる事を決意するが・・・ その時、廃屋の中に街の用心棒達が訪れた。エバ殺しの犯人を捜すためには、西街の用心棒達と手を組むしかない。そう考えたユウは、既に用心棒側に手を回していたのである。彼らを率いる男の名はザン。彼はかつて南斗双演会でレイと顔を合わせた事もある、南斗紅雀拳の伝承者であった。 アスガルズルの西街―――。ザンによって案内されたその街は、華やかな南街とは違う、欲望と薬物にまみれた狂気の街であった。そして今、その毒牙は、エバを失った南街までをも飲み込もうとしていた。 突然の用心棒達の反乱に、なす術無く蹂躙される南街の女達。駆けつけたエバズ・ヴァルキリアも、レイの奥義により、皆気絶させられてしまう。街は完全に、用心棒たちの支配下におかれつつあった。 街を取り戻さんと、牢獄からの脱獄を図るエバズ・ヴァルキリア達。だがレイは、そんな彼女たちの前に立ちはだかり、言った。エバは餓狼として彷徨う自分に一夜の安らぎを与えてくれた女。死したとはいえその恩は必ず返す―――と。疑わしきレイの言葉を、彼女達は俄かに信じることは出来なかった。しかし、エバを信じる彼女たちにとって、レイが"エバが認めた男"であるということもまた事実なのであった。 エバの訃報は、サザンクロスのシンの元へも届けられていた。この好機を逃すまいと、早速アスガルズルへの侵攻を命じるシン。だがそれに待ったをかけたのは、同じ南斗の同門、アミバであった。彼はエバ殺しの犯人を知っていた。そしてその男がいる限り、迂闊にアスガルズルに手出しできない事も。そしてその頃、レイもまた真犯人に心当たりをつけていた。己に気配を悟られる事なくエバを殺した"南斗水鳥拳"の手達・・・。思い当たるのは、死んだとされていたレイの師、ロフウを置いて他にはなかった。 |
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