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疾火煌陣
しっかこうじん



流派: 北斗琉拳
使用: ハン(対 ケンシロウ)
登場: 北斗の拳(173話)/アニメ版(127話)/
北斗の拳3/北斗の拳5/パンチマニア/
真北斗無双/リバイブ/モバイル真・北斗無双


 あまりの速さ故に未だかつて誰もその拳の影すら見たものはいないといわれる北斗琉拳の奥義。ハンケンシロウへの先制攻撃として使用。突進からの猛スピードの飛び蹴りを放ち、一瞬かわされたかに思えたが、数秒遅れてケンシロウの肩に凄まじい衝撃となって現れた。

 『真・北斗無双』では目にも止まらぬ早さで何度も高速移動を繰り返し、複数の敵を攻撃するという技として登場した。

 『北斗の拳5 -天魔流星伝 哀★絶章-』ではヒョウカイオウも使用可能。




 ハンの解説から察するに、これはハンが繰り出した跳び蹴りのことではなく、ハンの格闘スタイルそのものを指しているのではないかと思われる。同じ北斗琉拳でも、カイオウ、ヒョウ、ハン、ジュウケイの戦闘スタイルはかなり異なっているように見える。おそらく北斗琉拳の中には数々の型が存在し、そのうちの一つがこの疾火煌陣なのではなかろうか。魔舞紅躁も、シャチを一撃で返り討ちにした拳も、全て含めて疾火煌陣なのだと思う。
 それらのハンの拳の特徴として挙げられるのが、「効果が後から現れる」というものである。秘孔を突いているというのなら当然ともいえる事なのだが、描写を見る限りいずれも外部からの衝撃が後から来ているように見える。いくら拳が速くて影が見えないとは言っても、それだけでは説明はつかない。ダメージはともかく、衝撃は拳を喰らったと同時に訪れなければおかしいのだ。だが、かつてこれと同じような事が一度あった。それはマミヤの村にてラオウ様と戦ったケンシロウが、空中戦を繰り広げた後、暫くたってから胸に拳痕が現れた場面である。もしかしたらラオウ様がこの時に使ったのも疾火煌陣だったのではないだろうか。あの時のケンシロウも、戦いの中でラオウ様の拳を喰らっていたことに全く気付いていなかった。まさに疾火煌陣の特徴である「拳の影すら見た者はいない」と合致する。そういえばハンはケンシロウの天将奔烈を見て、それがラオウの拳であることを知っていた。ということはかつて拳を交えた可能性が高いという事。その際にラオウ様がハンから疾火煌陣を受け、逆に水影心で我が物としたとしてもおかしくは無い。