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北斗の拳 トキ外伝 銀の聖者
ストーリー キャラクター 流派・奥義




ストーリー紹介(2)
アミバ編


 先頭に立って指揮をとるラモの頑張りもあり、奇跡の村は短期間で復興を遂げた。だがその一方で、村人達の間には、夜盗集団"ZEED"の噂が日に日に大きくなってきていた。彼等の動きを探るため、ラモは村人のセトに偵察を依頼するが・・・

 自らの南斗聖拳を試すため、実験台となる"木人形"を求める男、アミバ。そんな彼の前に現れたのは、ZEED軍に追われるセトの姿であった。死に行く直前、セトはアミバに伝言を託した。ZEEDが村を狙っていることをトキ様に伝えて欲しい―――と。アミバは奇跡の村の噂を知っていた。そしてそのトキなる男が、北斗四兄弟の一人である事も。南斗聖拳の次は北斗神拳を手に入れるのも悪くない・・・。そう言ってアミバは、ZEEDのメンバーを一瞬で屠り、奇跡の村へと向けて歩き出したのだった。

 俺に北斗神拳を教えてくれ。その代わりにおまえの診療を手伝ってやろう。そのアミバの言葉に、トキは首を横に振った。自らを天才と称するその男の拳が、まがい物であることを、トキは見抜いていたのである。だが、今のままではトキの身体にかかる負担が大きいことも事実だった。血を吐き、倒れたトキに向かい、今度はルカが申し出た。オレに北斗神拳を教えて欲しい―――と。しかし、やはりトキはそれを受け入れなかった。幼いルカに北斗神拳の宿命を背負わせる事・・・それがいかに残酷な事なのかを、トキは身を持って理解していたのだった。

 独学で北斗神拳を得るため、アミバが選んだ方法。それは、村人達を木人形とし、秘孔を試すというものであった。その最初の犠牲者に選ばれたのは、足の悪い老人であった。実験が失敗に終わると、今度は自らを咎めるルカに向かい、アミバの指が狙いを定める。しかしその時、騒ぎを聞きつけたトキが現場へと訪れた。自らを罵るアミバを、トキはまるで障害物をどけるかのようにハタき倒し、老人の足に治癒の秘孔を突きなおしたのだった。怒り狂い、トキに襲い掛かるアミバ。しかしそれは、トキの寸止めの拳によって制された。あまりにも早いその拳に格の違いを悟ったアミバは、暫くその場から動く事すらできなかった。

 この村はZEEDに狙われている―――。アミバが去り際に放ったその言葉は、多くの村人達に動揺を走らせた。逃亡する者が相次ぐ中、希望を捨てず村に留まろうとするトキであったが、残された村人達は、誰もトキの診療を受けようとはしなかった。自分達より、トキの命を重んじる彼等は、今すぐトキにこの村から逃亡してほしかったのである。だがそんな村人達に対し、トキは言った。私は自分を犠牲にして貴方達を助けているわけではない。私に生きる理由を与えてくれるのが医者という仕事であり、私もまたあなた達患者に生かされているのだ―――と。




・盗賊達に襲われたことで村は半壊したが、ラモ達の頑張りにより短期間で復興した。バリケードや監視によって守りを固め、畑を耕す者たちも出てきた。
原作では見ることの出来ない、意外ともいえる奇跡の村の規模の大きさ。アミバを使って内側から崩壊させた拳王軍のやり方は実に合理的だった?
・ZEED軍、奇跡の村の北のほうで暴れまわり、村を次々と襲っている。この一帯では巨大な夜盗勢力であり、奇跡の村を狙っている。
夜襲が得意な夜盗集団なのに、何故原作第一話では昼間に活動していたのか?夜襲するまでも無いほどリンの村が小規模だったからか?
・南斗聖拳の極意を掴んだアミバは、次は北斗神拳を会得するため、トキがいるという奇跡の村へ。診療を手伝う代わりに北斗神拳を教えてくれとトキに頼むが、断られ、自己流で極めてやると宣言。老人の足の一件後、トキに村を追い出される。去り際にZEEDが村を狙っていることを告げる。
原作では老人の足を突いたときが初対面となっている。ちなみに銀の聖者では既にトキの髪が白いが、原作では奇跡の村時点では髪は黒い。
・トキは自分を犠牲にして患者を助けているわけではなく、医者の仕事を続けることがトキの生きがいであり、トキもまた患者達の存在によって生かされているから。


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