凍瀑衝
とうばくしょう
流派: |
元斗皇拳 |
使用: |
バトロ(対 ケンシロウ) |
登場: |
パチスロ北斗の拳 新伝説創造 |
回転しながら高く飛び上がり、着地と同時に右拳を地に突き入れ、
闘気の力で周囲を瞬時に凍結させるという
元斗皇拳の奥義。冷気によって生み出される無数の鋭利な氷柱によって、相手はその肉体を切り裂かれることとなる。
『パチスロ北斗の拳 新伝説創造』にて、
帝都の将軍 元斗皇拳
蒼光のバトロが
ケンシロウとの戦いの中で使用。同じバトロの奥義である
元斗氷舞裂弾よりも上位の技として位置付けられている。
ファルコが砂地を凍結させるために使用した元斗皇拳の奥義、
滅凍黄凄陣。それを遥かに進化させたのが、この凍瀑衝なのだろう。滅凍黄凄陣が砂地の表面を凍結させただけなのに対し、凍瀑衝は周囲の地面に厚みのある氷を精製し、そこから鋭利な氷柱を生やして相手を攻撃する。「補助技」にしか過ぎなかった闘気による凍結を「攻撃技」にまで昇華させたのがこの技なのだ。
しかしその派手な見た目とは裏腹に、威力の方はあやしい。相手を完全に氷結させるというのならともかく、氷を生やしての物理的攻撃というのは、そこまでの殺傷力を期待できる物なのだろうか。割と何でもありの北斗の拳の世界においても殆どファンタジーの域に達しているこんな技を繰り出しておいて、実際に行うのが「氷で傷つける」だけというのは、なんとも勿体無い。演出の中では、同じバトロの技である氷舞裂弾より威力の高い技だと設定されているが、蹴りで氷を飛ばしている分、氷舞裂弾のほうがまだ威力に信頼性が持てる気がする。
そもそもバトロは、この大量の氷をどうやって生成しているのか。滅凍黄凄陣のように表面を凍らせるだけならともかく、ぶっとい氷を生やすとなると、その容量に見合うだけの水が必要となる。もちろん、こんな枯れた大地(歌:神谷明)では、地中にも空気中にも湿気すら無いだろう。となると考えられるのはただひとつ。バトロの放つ闘気は、凍結させる効果を持つと同時に、その闘気自体を凍らせることが出来る・・・つまり闘気の成分を水分へと変換することができるのだ。
そう考えれば、この技の威力にも期待が持てる。バトロはこの奥義を放つ際、上空からの落下エネルギーを利用して地面に闘気を放っている。つまり闘気が凄まじい衝撃波となって拡散しているわけだ。おそらくその形状は、某ギース氏の放つレイジングストームに近いものとなっているだろう。この闘気を水分へと状態変化させ、瞬時に凍らせたならば、この鋭利な刃が如き氷を作り出せるということだ。これがガンガン地面から生えてくるとなれば、ケンシロウ相手でも十分なダメージを期待できるだろう。一見無駄なように思える最初のトルネードスピンジャンプも、全ては計算づくの行動なのである。