南斗暗鐘拳
      なんとあんしょうけん
      
      
      
      
        
          
            | 流派: | 
            南斗聖拳の一派 | 
          
          
            | 使用: | 
            ザリア(対ケンシロウ、リン、カレン、村人達、手下達) | 
          
          
            | 登場: | 
            アニメ版北斗の拳(15話) | 
          
        
      
      
      
      
         ザリアが使う
南斗聖拳の一つ。大聖堂の鐘の音を用いて様々な現象を起こすことが出来る特殊な拳。
TVアニメ版北斗の拳に登場。
        
        判明している効果は以下。
        
      
(1)鐘の音を鳴らす事で、特定の者の体を真っ二つに裂いて殺す
      
        - ケンシロウから逃げた部下達への処刑に使用。鐘を聞いたものが全員死ぬわけではないので、特定の相手を狙って殺せるらしい。逆にケンシロウ達には使用できなかったことを考えると、使用できる相手も限定されているものと思われる
 
      
      
      (2)鐘の音を聞かせた者の意識を支配できる。人数制限無し
      
        - 街の住民達全員に使用し、ケンシロウを襲わせた。操られた者の身体は緑色に変色する。
 
      
      
      (3)鐘の音で操った者を使い、別の人間に催眠術をかける
      
        - カレンを操り、カンテラの振り子によってリンに催眠術をかけた。
 
      
      
      (4)自らの爪が描く光の軌道を見せることで、相手を金縛りにする
      
        - ケンシロウとの対決で使用。確かに動きは止まっていたが、それはリンが人質にとられていたからであり、実際には効いていなかったと思われる。
 
      
      
      (5)死んだ人間を再び起こし、思い通りに操る
      
        - 死んだ自らの手下二人に使用。首のない巨漢の男達にケンシロウを襲わせた。動きは緩慢。命奪崩壊拳によって死体を崩壊させられ、敗れている。
 
      
      
      
       上記に挙げた暗鐘拳の効果が万人に効くようであれば、ザリアは間違いなく北斗の拳最強キャラである。しかしザリアは敗れた。ということは効果には制限があるということだろう。
       カレンがリンに催眠術をかけたシーン。もし条件無しで暗鐘拳が効くのであれば、ザリアは直接リンを操って大聖堂へ呼べば良かった。しかし、ザリアは先ずカレンを操り、そのカレンにランプの光の振り子運動でリンに催眠をかけさせる、というややこしいことをしている。つまりザリアは、大聖堂の鐘の音だけではリンに催眠をかけられなかったのだ。
       では、暗鐘拳で操られる人間とはどういう者達なのか。それはおそらく、事前に直接ザリアに会い、催眠が掛かるための"種"を植えられた者なのではないかと思われる。彼の部下たち、そして彼が支配する村の人間たちは全員それに当てはまるが、ケンたちのように外から来た人間には効果が限られてしまうのだろう。そしてその種となるのが、聖堂で見せた「爪の動き」ではないか。あの爪の動きを見せることではじめて操ったり殺したりという選択肢が広がるのだ。ケンがあの爪の動きを見せられた後にザリアが「俺の南斗暗鐘拳で真っ二つにされるか・・・」等と言い出したことから考えてもその可能性は高い。最初から真っ二つに出来るのなら村に来た時点でやればよかったのに、それをしなかったのは、爪の動きをみせるという「種」を仕込んでいなかったからなのである。
      
 あとこれは推測だが、ザリアは自分自身にも南斗暗鐘拳を使用していたのではないだろうか。そう思わせるのは、ザリアの死亡シーンである。ザリアは3度ケンシロウにブッ飛ばされ、十字架に張り付けになった。その際ザリアは、まるで芽が葺く模様を8000倍速で見せられるがごとくどんどんミイラ化していくのである。皮膚の色も茶褐色と化し、まさに死体だ。つまり、ザリアは既に人間の寿命を大きく超える年齢であるにもかかわらず、暗鐘拳にて若い肉体を保っていたのでは無かろうか。なんせ死体を操る男である。己の寿命を延ばすことくらいは出来そうだ。