
町の中では、一人の女性が悪党達に追いかけられていた。女の名はカレン。この町を治めるザリアの所へ出掛けた帰りに、そのザリアの部下達に絡まれてしまったのだ。カレンを追い詰め、早速その身に悪戯しようとする悪党達。しかし、止めに入ったケンが軽く秘孔で脅すと、彼らはあっけなく逃げ出してしまった。しかし、敵前逃亡したその部下達を、ザリアは許さなかった。南斗暗鐘拳。鐘の音が村に鳴り響いたかと思うと、突如その男たちは体を半分に割って死んでしまったのだ。ザリアの呪いだ。そう言って村人達は、その目の前の惨劇に怯えるのだった。
その頃ザリアは、村に訪れたケンシロウを暗殺するための準備を進めていた。彼もまたKINGの配下の一人だったのだ。夜の街に、自らの南斗暗鐘拳を響かせるザリア。すると、まるで村人達はその鐘の音に操られるかのように、一ヶ所へ向けて歩き出した。正気を失った彼等の向かう先、それはケン達のいるカレンの家であった。そして彼らと同じく、カレンもまた鐘の音によってザリアに操られようとしていた。せめてリンだけは助けて欲しい。そう祈りながら必死で自我を保とうとするカレンであったが、南斗暗鐘拳から逃れることはできなかった。ザリアの操り人形と化したカレンは、ランプの光を使い、リンのに催眠術をかけた。村人達の流れに逆らうように、リンは真っ直ぐザリアの大聖堂へ・・・
秘孔で正気を取り戻したカレンは、リンが大聖堂へと向かったことを告げた。リンを助け出すため、ケンは単身大聖堂へ。そしてリンの身を案じるカレンも、後を追って大聖堂へと向かってしまった。残されたバットとベルは、屋根の上まで追いかけてきた村人達から逃げつつ、ケン達の帰りを待ち続けるのだった。
人質を取り戻したケンにとって、ザリアは敵ではなかった。ゾンビ達を命奪崩壊拳で片付けたケンは、、更にザリアの両手を破壊。追いつめられたザリアは、せめてカレン達だけでも殺してやろうと階段をかけ登るが、ケンの超人的な跳躍力は、一気にその天井近くへとケンを移動させていた。ヅラが取れるほど殴打されたザリアは、屋根の十字架まで吹っ飛ばされ、そのまま落雷を喰らって消滅。そしてそのザリアの死は、村人達は術から解き放ったのだった。| [漫画版との違い] ・アニメオリジナルストーリー |
|
| 第14話へ≪ | ≫第16話へ |