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北斗七死騎兵斬
ほくとしちしきへいざん



流派: 北斗神拳
使用: ケンシロウ(対 ラオウ)
登場: 北斗の拳(67話)/アニメ版(47話)PS版/
サターン版/激打/審判の双蒼星/ONLINE/
ぱちんこ北斗


 馬上の相手に対して有効な北斗神拳奥義。黒王号に跨ったまま戦いを挑んできたラオウに対し、ケンシロウが使用。激しい空中戦の中で、ラオウの攻撃を躱すようにして繰り出したが、兜を少し砕き、頬にかすり傷を負わせる程度の結果に留まった。
 上空から相手に向けて急滑降するという以外、詳細は不明。

 『北斗の拳(セガサターン版)』では、相手に向けて降下しつつ、闘気を込めた左右の手刀で切り裂くという技になっている。トキも使用できる。

 『北斗の拳 審判の双蒼星 拳豪列伝』 では、急降下しながらパンチを放ち、相手を踏み台にして再跳躍するという技になっていた。





 「馬上の不利を知れ!」と言っていることから、当然馬上では弱点となる部分を攻める技だと思われる。となればまず思いつくのが下半身だろう。馬に跨っているだけの下半身は自由に動かすことは出来ず、防御もままならない。しかし足を攻撃してそれを破壊したからといって、どのみちその後も馬上で戦うのならばそこまで意味はないような気がする。ならば背後だろうか。しかしこれも、映像で見る限りとても背後に回ろうとしている様子はない。
 よく見ると、ケンシロウがこの奥義名を口にしたのは、ラオウ様の攻撃を躱した後であった。もしかしたらこの奥義の真髄は、攻撃ではなく回避にあるのかもしれない。人間が馬上で戦う場合、槍や鉾などの武器を装備しているのが普通だ。そしてそれらの長尺武器は、躱された時の隙が大きいというのが弱点でもある。地上であれば身を引いて再び間合いを取るということもできるが、馬上ではそうもいかない。それこそがケンシロウの言う「馬上の不利」なのではないか。つまりこの奥義は、上空からの攻撃によって相手の攻撃を誘い、突き出された武器攻撃を身を翻して躱す事で、隙だらけとなった間合いへと滑り込むための奥義だと考えられる。ただ今回の場合は、槍とか無くても全然馬上で戦えちゃう拳王様が相手だったので効果が無かったのであろう。相手が馬上にいることだけに着目し、奥義そのものの本質を考えていなかったケンシロウの失態と言える。いや、知らんけど。