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マルロー



登場:第43〜50話
肩書:フランス租界警察刑事科長
CV:仲木隆司

 フランス租界警察の刑事科長。紅華会とつながっている。
 かつて目の上の瘤であるギーズ上海から追い出すため、彼の妹であるソフィーを人質にとろうとしたが、その恋人ペーターに邪魔され失敗。その際にペーターを殺害し、その際にソフィーが記憶を喪失したため、自らの悪事がバレることはなかった。
 紅華会の後ろ盾であったジャン・カルネが殺された事を受け、紅華会復権のために二番頭・張太炎のいる杭州へ。そこで北斗孫家拳の威を目にし、打倒閻王に期待を寄せた。しかし拳志郎秘孔によってソフィーが記憶を取り戻し始めたことを知り、口封じのために殺すことを決意。彼女を追って沙発花園へと訪れるが、拳志郎に捕えられ、解唖門天聴によって全てを告白させられた末に蹴り殺された。

 TVアニメ版では、病院にいるソフィーの姿を発見し、彼女を移送する救急車を紅華会に襲わせる作戦を展開。しかし変装して車内に潜んでいた拳志郎とギーズによって阻止されるというエピソードが描かれた。




 原哲夫漫画に登場するドチビは悪党率が高いという法則のお手本のような存在。よくこんな小柄でプックプクに肥えた野郎が刑事科長になれたものだ。

 しかしこう見えてこの男、なかなか動く。シベリアでソフィーを捕えようとしたのも、沙発花園で彼女を殺そうとしたのもマルロー本人であった。張太炎を呼ぶために杭州で紅華会幹部と会っていたのも彼一人だ。どれもこれも刑事科長という立場の男が単独で行うにはリスクが高すぎる行動である。おそらくフランス刑事科で紅華会と密に繋がっていたのは彼だけなのだろう。あんな小兵の男が共謀する仲間も無しに頑張っていたのだから、少しはその頑張りを認めてあげたいところ。

 ちなみに彼の元ネタは、フランスの政治家のアンドレ・マルローであると思われる。シャルル・ド・ギーズの元ネタがフランス第18代大統領であるシャルル・ド・ゴールなのだとした場合、そのド・ゴール政権で文化相を務めたのがアンドレ・マルローなのだ。まあ、元ネタっつっても名前だけだけどね。