ストーリー | キャラクター | 流派・奥義 |
[原案] 武論尊・原哲夫 |
[漫画] 山口陽史 |
は、パチスロ「北斗の拳 転生の章」に登場したオリジナルキャラクター「ガルダ」を主人公とした北斗の拳の外伝作品。南斗最後の将の首を取り、自らが将となろうとするガルダと、それを阻止しようとする五車星たちの戦い、そしてそれを経て将と五車星が動き出す事になるまでのストーリーが描かれている。 北斗の拳史上初のオリジナルキャラクターを主人公にした外伝ということで大いに期待されたが、もともとパチスロとのタイアップで開始された作品という事で熱が入らなかったのか、正直言って開始前に抱いていた期待を超えるほどの作品には仕上がらなかった。オリジナルキャラクターの強みはその自由度の筈なのだが、「ほぼ南斗五車星としか戦わない」という限定的な設定の所為で、全く話の広がりが無かった事が大きな原因であると思われる。また敵として五車星が頼りないことや、一番人気のジュウザの出番が少ないこと、そして最初から五車星が一人も死なないことがわかっている点なども大きかった。こんなガチガチに固められた中で面白い作品を書けといわれても、それは厳しいというものだろう。 ただそんな中でも描き方次第では魅力ある作品にすることはできたと思うのだが、結局ガルダは終始プリプリしていただけで、どう考えてもカッコ良くは無かった。またこれまたオリジナルである南斗神鳥拳の存在も、十分に魅力を引き出せていたとは言いにくい。しかし五車星の方は、一応それぞれに見せ場は与えられており、特にリハクはTVアニメ版北斗の拳以来となる自分の拳法で戦うシーンなども登場するなど、良い待遇がなされていた。ヒューイやリハクらの活躍を喜ぶ人が、世の中にどれくらいいるのかは疑問ではあるが。 ちなみにこの作品、北斗の外伝の中で唯一、ケンシロウが文字でもシルエットでも登場しない作品となっている(2013年現在)。北斗の拳を描くことになっからには最低一度はマイケンシロウを披露してみたいと思うのが人の常だと思うのだが、どうやらそういった野望は持ち合わせておられなかったようだ。それはそれで一本芯が通っていて良いと思うのだが、ガルダが救世主と呼ばれるケンシロウに興味を抱くとか、拳王という存在をどう思っているのかとか、そういった心理描写もちょくちょく入れてくれていれば、もっと話にコクが出ていたんじゃないかなぁ、と思ってしまう。ガルダは設定としては悪くないキャラなので、これで終わりではなく、できればまた別の場所で活躍の場を与えてあげたいというのが私の思いだ。 |
作品キャッチコピー | |
南斗の歴史に忘却されし男。 その男、神鳥ガルーダのごとく まばゆく燃える闘志をもって、 五車星を動かす者也。 ケンシロウと五車星、 そしてユリアを結ぶ きっかけとなった 謎多き南斗の戦士の物語。 |
|
掲載誌 | |
月刊コミックゼノン | 連載開始:29号(2013年4月号) 連載終了:34号(2013年9月号) |
タイトルリスト |
第1話 南斗の名も無き戦士 第2話 五車星が一星、風のヒューイの猛攻!! 第3話 五車星が一星、炎のシュレンの執念!! 第4話 五車星が一星、海のリハクの実力!! 最終話 そして、五車星は動き出す |