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毒蜘蛛手刃滅把妖牙
どくぐもしゅとうめっぱようが



使用: 名も無き修羅 (対 ファルコ)
登場: 北斗の拳(164話)/アニメ版(124話)/
北斗の拳2/北斗の拳3/真北斗無双/
激打MAX/パチ系/リバイブ



 名も無き修羅が使う技の一つ。上空から、右手刀を突き出して相手に飛び掛かる。ファルコとの戦いで使用し、元斗猛天掌と打ち合いになったが、掌を貫くという形で打ち勝った。





 この技に関しては、ファルコの元斗猛天掌がどのような技なのかによって評価が分かれる。




 まず猛天掌が「掌打」の場合。これは両者の技が正面からぶつかり合ったガチンコ対決であり、それに打ち勝っているわけだから、滅把妖牙の強さは疑いようもない。武器や奇襲に頼ってばかりだった砂蜘蛛が、拳の打ち合いでも俺は強んだということを証明した瞬間であり、素直に賛辞を送りたい。


 次に猛天掌が「闘気を放出する技」の場合。元斗皇拳の性質を考えればその可能性は十分あるわけだが、実際には闘気は放出されていない。つまり猛天掌が発動する前に手刀が掌を貫いたことになる。この場合は、ファルコのミスを責めるべきだろう。相手の技を見てから猛天掌を出しているのだから、タイミングや選択肢を間違えたファルコが悪い。滅把妖牙に対する評価は保留だ。


 最後に、猛天掌が「囮」であった場合。打ち合うと見せかけて、最初から掌を貫かせるのがファルコの目的だったという考え方だ。目的はもちろん、貫かせることで相手の動きを封じ、直後の黄光刹斬を確実に決めるためである。この場合は、滅把妖牙に対する評価は落とさざるを得ない。相手の意図した通りの結果になっているのだから、それを上回れなかった砂蜘蛛の力不足である。掌なんぞ貫通し、光の矢となって金色の角刈りを断髪するくらいの気概が欲しかった。



 正直どれも充分可能性があるので、滅把妖牙を正しく評価するのは困難だ。確かなのはファルコの掌を貫いたという事実だけ。だが私は、それだけで充分評価に値すると考える。

 あの時、地中から飛び出した砂蜘蛛は、およそ5mほど飛び上がり、そこからファルコに向けて落下した。物体が5m落下するのにかかる時間は約1秒。地球上の重力加速度は約10m/s2なので、ファルコに滅把妖牙を当てた時の速度は秒速10メートル。時速にして36km/hということになる。ポイントは、砂蜘蛛が右手を突き出したまま落下している点。引いた腕を突き出すという通常の拳速が加わっていないのである。つまり滅把妖牙の攻撃速度は落下速度=時速36キロしかないということ。いくら砂蜘蛛の体重が乗っているからといっても、この程度の速度の攻撃に、大した威力など出るはずがない。



 にも関わらず、彼の手刀は綺麗にファルコの手を貫いた。それはつまり、スピードの他に威力を高める「何か」があったということ。それが、彼の右手に見えるエフェクトであることは想像に難くない。

 おそらく闘気の一種なのだろうが、電撃のような効果が見えることからも、通常の闘気ではないのだろう。TVアニメ版では、左右の手で電撃を作った後、左手で右手首を掴むことで、それを右手に集めていた。つまりあの指先には、砂蜘蛛の全エネルギーが集約されているという事。故に彼は、大した速度でもないその攻撃で、ファルコの掌を貫くことができたのである。おそらく、触れるだけで肉体を滅せられるほどの破壊力を持っていたのではないだろうか。



 尚、「毒蜘蛛手刃」という技名なのだから、ストレートに毒手という可能性も考えられる。だがその場合、砂蜘蛛は事前に技のネタバラをかました大アホということになってしまう。故にあまり考えたくはない。

 それに毒蜘蛛の毒に人間が即死する程の毒性はなく、世界最強クラスのシドニージョウゴグモやクロドクシボグモに咬まれても数十分は死ぬことはないという。戦いも佳境へと差し掛かったあの場面で、遅効性の毒を用いるのは良い判断とは言えないだろう。以上の事から、本当に毒手であったという可能性は低いと考える。





 『真・北斗無双』では、全身に闘気を纏い、ドリルのように回転しながら飛翔する技になっていた。軌道も真横になっている。