台湾旅行記(1)
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2023年10月13日 |
先月、
台湾に行きました。
だからどうしたと思われるかもしれないが、これが40過ぎての人生初海外なのだから、自分にとっては大イベントなのだ。だから自分用の記録としてここに残しておく。
本当は
上海に行って蒼天の拳に関連する場所を訪れたいと思っていたのだが、当時はビザが少々面倒くさく、かつ処理水どうこうでキナ臭かったこともあり断念した。まあ、生きてる内に一度は行ってみたい。
【旅行1日目】
9月9日、祖母の四十九日と納骨を終え、成田空港へ向けて出発。そこで今回の旅を共にする友人と合流し、夜の便で
台湾へと飛ぶ予定となっている。
関西人が国際線に乗るなら普通は関空だが、手配を任せた友人によると、
行き帰りも成田にしたほうが結果的に安くなると聞いたのでそうすることにした。本当か?
というか初の国際線が超不安なので、海外旅行に通算30回以上は行っているその友人と行動を共にする以外に私に選択肢は無いのだ。今回海外に行く事になったのも、その友人が転職までの空白期間が出来たことにより実現したのだ。
何をシャバい事を……と思われる方も多いだろうが、このチキンハートを解ってくれる人も結構いる筈だと私は確信している。
15:30、品川駅着。
成田エクスプレスに乗り換え、1時間程かけて成田空港へ。成田意外と遠い。
17:00、成田空港着。
しかしフライトは22:30なので、まだ
5時間以上は待たねばならない。
事前調べでは、
国際線に乗る際は慣れた人で2時間前、初めての人は3〜4時間前には空港に来た方がいいとあったのでそれに従ったわけだが、そもそも夜は飛行機の本数が少なく、空港内も思ったより閑散としていたので、正直全く急ぐ必要は無かった。国を出る前からチキンハートが炸裂する。
友人と合流し、まずは搭乗手続開始時間まで待機。
とりあえずスタバに入り、何一つ台湾の予習をしてこなかった友人にベタな観光地等を説明する等していたら、突然大きな衝突音が。
退店しようとした外人のオッサンが透明なガラスを視認できず思いっきりぶつかった音だった。何事も無かったように去って行ったが、ガラスには額の脂がくっきりと残っていた。
19:00、搭乗手続が開始となったのでターミナルへ。
発券を済ませた後、荷物の重さを量るよう言われた。今回は台湾2日旅ということでスーツケースも持参せず、リュック一つなので、それくらいなら機内に持ち込めるのだが、7kg以下でないとダメらしい。
ちなみに何故こんなどうでもいい事を書いているのかというと、自分が次に海外へ行く時に参考にするためである。
晩飯時になったので空港内を巡るも、既に結構な数の飲食店が閉まっていた。先述の通り、夜から搭乗する人は少ないので、空港の店は意外と早めに閉まるのだとか。
フードコートはまだ少しやっていたので、
家系ラーメン「壱角屋」を選択。
まあ普通の味だったが、これが旅行で食べた飯の中で一番美味かったなんて事にならぬよう祈る。
20:00、保安検査と出国審査へ。
帽子脱げ、マスクとれ、パスポート開けと色々言われ軽くパニックになりながらゲートを通過し、搭乗待合室へ。何故パスポートは開くところが1ページ目じゃないのか。それを改善するだけで空港の混雑が2%くらいは解消されるような気がするんだが。と、パスポートを開くだけで30秒を要した雑魚が愚見を申し上げる。
その後、搭乗待合室にて暫く待機。見た感じ、搭乗客は殆ど台湾の方々であった。今から帰る所なのだろう。そりゃ普通はこんな時間から旅行に行かねえよな。
22:00、バスに乗って飛行機の搭乗口へ。
海外に行くのは初だが、
飛行機自体も26年ぶりだ。緊張する。なにより最近見た映画で、飛行中の航空機が世界で一斉に墜落するというシーンがあったので、より緊張する。
激安の航空会社なので席も結構狭めの機ではあったが、友人が取ってくれたのが一番前の席で、
他の席の倍程のスペースがあり、とても快適だった。Thank you。
23:00、離陸。
機体からとてつもないパワーを感じる。
秘めた巨大なPower そびえ立ったTower
アスファルトに網目状にひびが入るような地響き
と、ウェカピポを歌いたくなるほどテンションが上がるが、その後は3時間程何もすることがなく、スマホも機内モードなので使えず、更に斜め後の席のお子様がギャン泣きモードに突入したため、それを受けて私もすぐにスリープモードに突入。脳の活動を停止させたまま1時間程かけてゆっくりとじゃがりこを咀嚼する。
現地時間1:00(日本時間2:00)、
台湾桃園空港に到着。
初の国外で何か感じるものがあるかと思ったが、空港は普通に綺麗な建物だし、外は真っ暗だし、これで何かを感じろという方が無理がある。
ふとスマホを見ると、
台湾に着いてから撮った写真と、着陸する直前に撮った写真の並びが逆になっていた。時計が自動的に台湾時間にチェンジし、1時間戻った事で、撮影時間にズレが起こったらしい。こういう形で時差を体験できるのかと少し感動する。
入国審査は、機内で書いたアンケートみたいなのを渡すだけですんなり終了。
列の中に腕のモンモンがジブリキャラ大集合みたいなデザインのイカす欧米人がいたので、静かに親指を上げておいた。
3万円を台湾ドルに両替し、台北市街にあるホテルへ向けて出発。
夜中で移動手段も無いため、遠いがタクシーに乗るしかない。別に信用していない訳ではないが、
初めて海外で乗るのが100km/h超で爆走するタクシーというのは些か怖かった。
※写真は拾い物
2:30、
シェラトングランド台北ホテルに到着。
そう、あの有名なシェラトンだ。先月鳥取で泊まったホテルでゴキブリに遭遇してたような奴には分不相応すぎる高級ホテルである。
手配は全て友人がしたので私も宿泊先を聞いて驚いたのだが、彼が言うには、
行き帰りの飛行機代とシェラトン3泊を合わせても10万円以下なのだという。マジか。どんなマジックだよ。流石頼りになるぜ。
フロントマンには、日本語話せますの証である日本国旗タグの人がいたのでチェックインはスムーズに……と思われたが、かなりたどたどしかった。別にそれはいいのだが、コンビニを聞いた時の
「ファミリーマート」の発音まで怪しかったのはちょっと面白かった。それは別にいけるやろ。
部屋に行く前に、教えてもらったコンビニへ。
入店するや否や、強烈な匂いが鼻を劈く。
これは……八角!!
知らない方のために説明しておくと、八角とは、中国や台湾でよく用いられる調味料のこと。トウシキミという中国原産の木の果実を乾燥させたもので、その果実が8つの角を持つ星形をしていることからそう呼ばれている。
シナモンに似た甘く濃厚な香りが特徴で、肉の臭みを消してくれることから、
こちらの国の豚肉や鶏肉を使う料理にはかなりの確率で用いられているのだ。
私はこれが
全くダメで、もう少量入っているだけでテンションが吹っ飛ぶくらい嫌いなのである。シナモンでも無理なのに、その数倍強力なのだから、完全に無理なのだ。
しかし料理や店によっては使われていない事もあるので、上手くそれをチョイスしていくしかない。この旅の成功は、八角の闘い如何にかかっていると言っても過言ではないのだ。
そんな私の八角センサーが、早速コンビニで発動したという訳だ。
匂いの正体は、この
見るからにやべー物体であった。
これは
茶葉蛋と言い、殻がついたままの卵を、醤油、砂糖、八角等が入った汁で煮込んだ台湾のファストフード的なものらしい。台湾のほぼ全てのコンビニに常備されているのだとか。
いやこいつはすげえ……強烈な香りが狭い店内に充満しておる。しかもこれが全コンビニだと?日本のおでんなぞ足下にも及ばぬ自己主張の強さだ。正直全く理解できないこの異国文化に早速のカルチャーショックを受ける深夜3時。
ホテルへ戻って部屋へ。
寝具は思ったより普通だったが、ユニットバスは流石の豪華さ。期間中にできるだけ多く用を足したいと思わせてくれるトイレだ。
ただあまりにオサレを目指してシンプルが過ぎたため、シャワーの湯の調節が難しく、冷水と高温のシャワーを交互に浴びる羽目となった。
4:00、就寝。